オートミールは、オーツ麦(えん麦)を食べやすく加工したもの。少量ずつ使えて保存もきくので、離乳食に取り入れてみたいと考えるママも増えています。
とはいえ「いつから食べさせていいの?」「おかゆの代わりになるの?」と迷いますよね。
この記事では、こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」と自治体の離乳食資料をもとに、オートミールの始め方をまとめました。
- 離乳食のスタートは米のおかゆから。オートミールは、さいたま市の資料では離乳中期(生後7〜8か月頃)からの食品に挙げられています
- 水を加えてやわらかく煮て、時期に合った固さにつぶして使います
- はじめては1さじから。製品の原材料とアレルギー表示を確認しましょう
- 煮たものを小分け冷凍し、1週間をめどに使い切ります
離乳食でオートミールはいつから?
支援ガイドには、離乳の開始は、おかゆ(米)から始めると書かれています。まずは10倍がゆで離乳食に慣れることが先です。
オートミールについて、支援ガイドの本文には名前は出てきません。自治体の資料では、さいたま市の「離乳食のすすめ方」に、便秘によい食品として「7〜8か月頃から:柑橘類、オートミール、胚芽入りパン、ヨーグルト…」と書かれています。
この記事では、この資料に合わせて、
- 米のおかゆに十分慣れている
- 離乳中期(生後7〜8か月頃)に入り、1日2回食に進んでいる
このくらいを目安に、1さじから試す進め方を紹介します。商品によっては対象月齢がパッケージに書かれているので、あわせて確認してくださいね。
おかゆの代わりにするなら
オートミールは穀類なので、支援ガイドでいう「主食」のなかまです。いきなり全部を置き換えるのではなく、いつものおかゆの一部をオートミールに置き換えるところから始めると、食べ慣れた味の中で試せます。
支援ガイドの穀類(主食)の1回量の目安は、全がゆで中期50〜80g、後期90g〜軟飯80g、完了期は軟飯90g〜ご飯80gです。オートミールを使う日は、おかゆと合わせてこの範囲に収まるよう調整しましょう。
時期別の進め方の目安
| 時期 | 調理形態(支援ガイド) | オートミールの形の例 |
|---|---|---|
| 初期(5〜6か月頃) | なめらかにすりつぶした状態 | この時期は米のおかゆで慣れる |
| 中期(7〜8か月頃) | 舌でつぶせる固さ | 水分を多めにしてやわらかく煮て、すりつぶす。1さじから |
| 後期(9〜11か月頃) | 歯ぐきでつぶせる固さ | 少し粒が残るくらい。野菜やたんぱく質と合わせてリゾット風に |
| 完了期(12〜18か月頃) | 歯ぐきで噛める固さ | 水分を減らして、まとまる固さに |
オートミールの下ごしらえ
選び方
オートミールには、粒の大きさや加工のしかたが違う製品がいろいろあります。離乳食には、砂糖や塩、ドライフルーツなどが入っていないプレーンなものを選びましょう。
町田市の資料では、パンについて「種類によっては卵や乳を使用している場合があるので、食品表示をよく確認」とされています。オートミールも同じように、原材料とアレルギー表示を確認してから使うと安心です。
基本の作り方(中期)
- オートミールを小鍋に入れ、たっぷりめの水を加えて少しおく
- 弱火にかけ、混ぜながら粒がやわらかくなるまで煮る(電子レンジの場合は吹きこぼれに注意)
- すり鉢ですりつぶし、お湯で舌でつぶせる固さにのばす
オートミールは水分を吸うと、冷めるにつれてかたくなります。食べさせる直前に固さを確かめ、かたければお湯を足しましょう。支援ガイドでも、中期頃からは飲み込みやすいようにとろみをつける工夫が必要とされています。
アレルギーや食べさせ方の注意
- はじめての食品は1日1種類、離乳食用のスプーンで1さじから
- 万が一に備え、病院を受診できる時間帯(午前中など)に試すと安心です
- はじめて食べたあとは、うんちの様子や機嫌もあわせて見てあげましょう
- いつもと違う様子(じんましん、せき、嘔吐など)があれば、自己判断せず小児科に相談しましょう
支援ガイドには、アレルギーを心配して特定の食品の食べ始めを遅らせても、予防効果があるという科学的根拠はないとも書かれています。湿疹がある・食物アレルギーの診断を受けているなどの場合は、医師の指示に沿って進めてください。
オートミールの冷凍保存のコツ
オートミールは乾燥した状態なら常温で保存でき、使う分だけ煮られるのが便利なところ。煮たものをまとめて冷凍しておくこともできます。町田市・さいたま市の資料のポイントは、
- やわらかく煮て、時期に合った固さにする
- よく冷ましてから1回分ずつ小分けにし、密閉して短時間で凍らせる
- 品名と日付を書き、1週間をめどに使い切る
- 使うときは十分に再加熱し、解凍したものを再び冷凍しない
開封した乾燥オートミールは、湿気を吸わないようしっかり口を閉じて保存しましょう。
オートミールを使った簡単レシピ
中期:オートミールのミルクがゆ
やわらかく煮てすりつぶしたオートミールに、いつもの育児用ミルクを少し加えてのばします。慣れた風味で食べやすくなります。
中期:オートミールとかぼちゃのとろとろ
ゆでてつぶしたかぼちゃを、煮たオートミールに混ぜます。かぼちゃの甘みで、オートミール独特の香りがやわらぎます。
後期〜完了期:オートミールと野菜のリゾット風
にんじん・玉ねぎなどを小さく切ってだしでやわらかく煮て、オートミールを加えてさらに煮ます。豆腐やほぐした白身魚を加えれば、主食と主菜がそろう1品に。
参考にした資料
- こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
- さいたま市「離乳食のすすめ方」
- 町田市「離乳初期の進め方」
よくある疑問(Q&A)
Q. 初期から使っている人もいるけど、大丈夫?
A. 支援ガイドでは離乳の開始は米のおかゆからとされ、オートミールの開始時期は書かれていません。自治体の資料(さいたま市)では7〜8か月頃からの食品に挙げられています。迷うときは、乳幼児健診や地域の保健センターの栄養相談で確認しましょう。
Q. オートミールは小麦と同じもの?
A. オートミールの原料はオーツ麦(えん麦)で、小麦とは別の穀物です。ただ製品によって原材料や製造環境が違うので、パッケージの原材料・アレルギー表示を確認してください。
Q. 毎日オートミールにしてもいい?
A. 支援ガイドでは、食品の種類や調理方法が多様になるような食事内容にすることが勧められています。米のおかゆやうどん、パンなどとローテーションしながら使いましょう。


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