我が子への離乳食、おいしいものを作ってあげたい!
そんな時もありますよね。
大人に比べると少量とはいえ、食べやすいように材料を下ごしらえしたり、調理法を変えてみたりと、離乳食は意外と時間がかかるもの。
調理時間の短縮はもちろん、料理のバリエーションも広げてくれるんですよ♪
フリージングできる食材はたくさんありますが、今回紹介したいのはズバリ“卵”。
卵は栄養価が高く、使い勝手もよい食材。
離乳食中期頃から食べさせることができますね。
ただ、ゆで卵など調理法によっては時間がかかることも…。
冷凍ストックがあれば、解凍するだけですぐに準備できちゃいます!
今回は、
- 離乳食の卵の冷凍保存方法(写真つき)
- 使い切る目安や解凍について
- 卵を与える際の注意点
について紹介しますね。
ぜひ参考にしてください。
目次
離乳食の卵の冷凍保存は?写真つきでわかりやすく!
”かたゆで卵”にすると卵白がまざることなく分けられますよ。
でもかたゆで卵って時間がかかるし、はじめは少量しか食べられないからたくさん余りそう…。
フリージングしておけば、使いたい時にすぐにつかえて便利ですよ!
卵は冷凍保存が可能な食材のひとつ。
冷凍しておけば材料にムダが出にくいのはもちろん、調理時間の短縮や料理のアレンジにも役立ちます!
実際にフリージングした写真にそって紹介していきますね♪
まだまだ食べる量が少ない離乳食期だからこそ、フリージングはオススメしたいテクニック。
まとめて下ごしらえをし、1回分ごとに小分けして冷凍保存しましょう。
今回は、離乳食期に活躍する
- ゆで卵(中期頃から)
- 薄焼き卵(後期頃から)
について手順を紹介します。
ゆで卵の冷凍保存方法
ゆで卵はゆで時間が長いのが難点ですよね。
冷凍保存しておくと、かなりの時短になりますよ!
ゆで卵をそのまま冷凍するのはNG。
実は、卵白の部分が冷凍することで水分が抜け、ゴムのように固くなってしまうんです。
食品はゆっくり凍結されるため、食品の細胞や組織が壊れ、解凍したときに元の品質に戻らないこともあります。
とくに水分が多い食品はホームフリージングにはむかず、卵白もおいしくなくなってしまうんですよ。
卵黄は卵白に比べると水分が少なく、冷凍しても食感の変化はあまりないので安心です。
(ゆで卵をつぶしてマヨネーズ・塩などを混ぜたフィリングの状態なら冷凍してもおいしく食べられますが、解凍時の加熱が不向きなため離乳食ではオススメできません。)
【手順】
①熱湯で20分ゆでて、完全に中まで火が通った“かたゆで卵”を作ります。
水で冷やして殻をむいたら、卵白を割って卵黄を取り出しましょう。
②使いやすい量に小分けします。
③卵黄をラップで包んだら、指でほぐします。
④空気が入らないように包み直したら、フリーザーバックなどに入れて冷凍庫で保存しましょう。
小分けする量は離乳食の進み具合によって調整してくださいね。
薄焼き卵の冷凍保存方法
卵白も食べられるようになったら、薄焼き卵もオススメです。
少量の油が使えるようになる後期頃を目安に与えてみましょう!
【手順】
①熱したフライパンに油をひいたら、溶いた卵を流し入れ薄く焼きます。
焼けたらしっかり冷ましましょう。
②ラップに移し、クルクル巻いていきます。
巻くことで破れにくく、保存しやすくなりますよ。
③全体をラップで包んだら、フリーザーバックなどに入れて冷凍庫で保存しましょう。
④薄焼き卵を細かく切って錦糸卵にします。
⑤ラップでしっかり包んで、フリーザーバックなどに入れて冷凍庫で保存します。
こちらもラップで包めば冷凍保存が可能です。
薄焼き卵はオムライス、錦糸卵はちらし寿司などにとっても便利♪
彩りを足したいときや、かわいくデコレーションしたいときにもオススメですよ!
冷凍した卵、使い切る目安は?解凍方法は?
冷凍した卵は1~2週間を目安に使い切るようにしましょう。
冷凍したものは冷蔵より長期の保存が可能とはいえ、少しずつ劣化は進んでいます。
冷凍庫の開け閉めで保存中の温度が変化し、品質低下が早く進むことも…。
赤ちゃんの離乳食に使うものなので、早めの消費を心掛けてくださいね。
- 自然解凍せず電子レンジで加熱する
- 均一に加熱されるように混ぜたり、場所を変えるなど工夫する
離乳食では自然解凍しないのが基本。
電子レンジでの解凍は雑菌の繁殖を防ぐとともに、凍ったまま一気に加熱することでおいしさも保たれます。
ただし、レンジ解凍の場合加熱のムラが生じることもあります。
均一に温まるようにほぐしたり、置く位置を変えたりするといいですよ♪
離乳食で卵を与えるときの注意点は?
オススメの調理例とともに、月齢別の注意点をみていきましょう!
卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素をすべて含むとても優秀な食材。
離乳食中期頃(7~8ヶ月)から食べさせることができます。
ただし、卵は乳幼児期に多い食物アレルゲン(食物アレルギーを起こす原因となる食物)としても知られていますよね。
卵のアレルゲンの大部分は卵白のたんぱく質。
そのため、まずは卵黄からスタートしましょう!
離乳食初期
この時期には与えません。
離乳食中期
まずは卵黄1さじからスタート。
かたゆで卵黄をさ湯やミルクなどでのばし、トロトロにして与えます。
そのままだと口の中でパサパサして喉にくっついてしまう恐れがあります。
体調に変化がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。
卵黄に慣れてきたら、
- お粥に混ぜる
- ゆでた野菜と和える
といったメニューがオススメです。
卵黄1個まで食べられるようになれば、卵白にもチャレンジ。
同じようにかたゆでにした卵白をごく少量からはじめます。
卵白はアレルゲン性が強いので、じんましんや嘔吐などの症状がみられたら病院を受診しましょう。
卵白に慣れてきたら、
- かたゆで卵を刻んでミモザサラダ風に
- 溶き卵にしてスープに
など、全卵1/3個までを目安として献立に取り入れてみてくださいね。
離乳食後期から完了期
食べられる卵の量が増え、油も少量なら使えるようになるので、メニューの幅が一気に広がる時期です!
後期は全卵1/2個、完了期は2/3個を目安に与えてみましょう♪
- オムレツ
- 卵とじ
- 炒り卵
- フレンチトースト
- 親子丼
などがオススメです!
オムレツや卵とじは半熟状がおいしいですが、しっかり加熱していないとアレルギーや食中毒が起こる可能性もあります。
完全に火を通すよう心掛けてください。
参考: 1)食物アレルギーをこわがらないはじめての離乳食(主婦の友社 2015年12月発行)
最後に
離乳食が始まった頃は“毎日できたてのごはんを食べさせてあげたい”と思う気持ちでいっぱい!
でも少量しか食べられないから材料が余ったり、2回食、3回食となってくるとママの負担になったり…、ということもありますよね。
そんなときはフリージングがオススメ♪
調理がスムーズになるのはもちろん、料理のバリエーションも広がりますよ!
- かたゆで卵の卵白を冷凍するのはNG
- 薄焼き卵は巻いて保存すると破れにくい
- ストックした卵は1~2週間を目安に使い切る
- 解凍は電子レンジで加熱ムラがないように行う
私も最初はできたての離乳食を毎日与えていました。
しかし、娘の成長につれて献立や栄養のバランスに悩んだり、調理時間が長くなってしまうことも増えてきました。
とくにかたゆで卵は時間がかかるので、解凍するだけですぐに使えるとあって便利でした!
薄焼き卵や錦糸卵もしていましたが、彩りよくなることで娘も喜んで離乳食を食べてくれました。
大人メニューにも使ったりもしましたよ。
ぜひ試してみてくださいね♪