離乳食にもオススメですね!
ちょっと待って!!
実は、ぶりは脂質が多い青背の魚になるんです。
白身魚や赤身魚とは食べられる時期が違うので、確認しておくと安心ですよ。
ぶり大根に、照り焼き、唐揚げとさまざまなレシピが楽しめるぶりは、栄養も豊富で離乳食にもぴったりの魚。
ただし、脂質が多いので取り入れる際には注意が必要です。
そこで今回は、離乳食期のぶりについて、
・目安の時期
・与える時の注意点
・下ごしらえやレシピ(写真つき)
などを紹介したいと思います!
参考にしてみてくださいね。
目次
離乳食でぶりはいつから?
ぶりには、
- 良質なたんぱく質
- 必須脂肪酸のEPAやDHA
- 骨を強化するビタミンD
- 貧血を予防する鉄分(血合いの部分)
など体にいい成分がたっぷり。
手に入りやすく、レシピも豊富で、離乳食にもオススメの魚なんですよ♪
ただし、ぶりは脂質の多い青背の魚。
白身魚や赤身魚と食べられる時期が違うので、注意しましょう!
一般的に、魚の脂肪量は白身魚<赤身魚<青背魚の順に多くなります。
脂質が多いと、
- 消化吸収がしにくい
- 加熱すると身がかたくなる
といった傾向があります。
そのため離乳食では消化吸収しやすい白身魚からスタート。
体調を見ながら少しずつ量や種類を増やし、赤身魚、青背魚へと進めていきます。
ぶりは青背の魚になるので、離乳食後期(9~11ヶ月)頃を目安に取り入れてみてください。
他にもあじやさんま、いわしなどが食べられるようになります。
ぶりを与える時の注意点は?
アレルギー
魚にアレルギーがある場合は、ぶりも除去の対象となる可能性があります。
魚の種類による構造の違いは少なく、多くの魚に反応します。
白身魚、赤身魚、青背魚など、魚の色によるアレルゲン性の違いもありません2)。
順調に魚を進められているようであればアレルギーの心配は少ないですが、万が一に備えておくと安心です。
はじめての食材を与える際は
- 少量
- かかりつけの病院が開いている時間
を心掛けましょう。
ヒスタミン食中毒
ぶりのような青背魚にはアミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれています。
青背魚を常温で放置するとヒスチジンからヒスタミンが生成され、アレルギー様の食中毒を起こすことも…。
加熱してもヒスタミンが分解されることはないので、注意が必要です。
ヒスタミン食中毒を防ぐためにも、
- 新鮮なぶりを選ぶ
- 速やかに冷蔵庫で保存する
ようにしましょう!
下ごしらえのポイントは?
ぶり、とくに冬の“寒ぶり”は脂がのっていますよね。
ゆでたり、網焼きしたりして脂肪を落としてから調理するといいですよ。
ゆでることで臭み取りにもなります!
- 沸騰したお湯にぶりを入れる
- 身の色が白く変わったら取り出す
- 皮や骨がある場合は取り除き、必要に応じてほぐしておく
また、刺身を使うと便利ですよ♪
刺身は皮や骨がきれいに処理されており、薄く切られているので火の通りも早くなります。
ぶりの刺身が見当たらない時は、“はまち”の名前で売られていないかチェックしてみてくださいね。
はまちはぶりよりも小さいサイズを指し、刺身として売られていることが多いですよ♪
オススメのレシピは?
ぶりを食べ始めた後期頃は、
- 野菜と炊いてあんかけ風に
- よくほぐしておやきの具に
といったレシピがオススメ♪
慣れてきた完了期頃からは、ぶりが主役のレシピにもチャレンジしてみましょう!
ぶり大根
【材料】
- ぶり 15g
- 大根 30g
- だし汁 100cc
- しょうゆ 3滴
【作り方】
- ぶりはサッとゆでて、軽くほぐす
- 大根は1cm角に切って、下ゆでしておく
- 鍋にだし汁を煮立たせ、ぶりと大根を入れ7~8分煮る
- 最後に風味づけにしょうゆを加えて完成
ぶりの照り焼き
【材料】
- ぶり 15g
- ブロッコリー 小房2つ
- だし汁 小さじ1
- しょうゆ 3滴
【作り方】
- ぶりはサッとゆでておく
- ブロッコリーも食べやすいかたさにゆでる
- だし汁にしょうゆを合わせ、ぶりにからめる
- 魚焼きグリル、またはフライパン(少量のサラダ油をひく)でぶりを5~6分焼いて完成
食べさせる時はほぐして与えてくださいね。
参考: 1)・2)食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食(主婦の友社 2015年12月発行)
3)食品安全委員会 ヒスタミンによる食中毒について
・最新版 らくらくあんしん離乳食(学研プラス 2017年8月発行)
最後に
ぶりには良質なたんぱく質に加え、EPAやDHAが豊富に含まれています。
レシピの幅も広く、離乳食にも積極的に取り入れたい魚ですが、脂質が多いのが気になるところ。
白身魚や赤身魚とは目安の時期が異なるのでチェックしておきましょう!
- 脂質が多いので離乳食後期(9~11ヶ月)頃を目安に取り入れる
- 魚アレルギーの場合は除去の対象となることが多い
- ヒスタミン食中毒に注意する
- ゆでたり、網焼きしたりして脂肪を落としてから調理する
- 刺身を使うと便利
ぶりの血合い部分には鉄分が含まれているので、赤ちゃんが嫌がらなければぜひ食べさせてあげてくださいね。