“甘いから遅めの方がいい”という意見も聞いたから心配になっちゃって…。
初めて食べさせる時は慎重に。
果物にも離乳食ならではの注意点があるんですよ。
強い甘みが特徴の果物ですが、実はビタミンやミネラルも豊富に含まれています。
離乳食期を通して活躍してくれる食材なので、うまく取り入れたいものですよね。
ただし、注意したいポイントもいくつかあります。
また、果物はそのまま食べられるものだから、加熱するのかどうかも悩むところ…。
そこで今回は、離乳食の果物について、
- いつから食べられる?
- 初めて食べさせるオススメは?
- 量はどのくらい?
- 与える時に注意したいことは?加熱は必要?
- 缶詰でもいいの?
といった疑問にビシッとお答えします!
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
離乳食で果物はいつから?
お粥や野菜に慣れたらチャレンジしてみましょう!
2007年に策定された「授乳・離乳ガイド」(厚生労働省)では、“離乳食はお粥から始め、慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物と増やしていく”1)となっています。
まずはひとさじのお粥から始め、次に野菜を加えた離乳食スタイルが落ち着く頃、果物にもチャレンジしてみましょう。
赤ちゃんは母乳やミルクの甘みに慣れているので、甘いものを好みます2)。
そのため、果物を早くから知ると野菜などの淡白な味を食べなくなるのでは…と心配になりますよね。
ですが、果物はただ甘いだけではありません。
ビタミンやミネラル、食物繊維などを豊富に含み、カラフルな色や豊かな香りが食への興味を育んでくれます。
ただ、初期では食べる回数や量が少ないので、野菜やたんぱく質より使える頻度は少なくなります。
他の食材とのバランスを考えながら、上手に取り入れてみてください。
初めて与える果物のオススメは?
離乳食初期はすりおろしたり、裏ごししたりしてペースト状にするのが基本。
りんごやバナナは仕上がりがなめらかな上に、手に入りやすいので初めてにオススメの果物です。
それぞれ15g使って作りました。
目安量については後で詳しく紹介しますね!
- りんご(15g)は皮と種を取り除いてすりおろす。
- 小鍋に移し、同量の水を加えて煮る。
- 火が通ったら完成。
- 皮をむいたバナナ(15g)をフォークの背を使って潰す。
- 小鍋に移し、同量の水を加えてのばしながら煮る。
- 火が通ったら完成。
季節が合えば、
みかん・いちご・桃・すいか・なし
なども初期から食べられる果物となります。
初期に向いていないのは、
- 果肉が硬い(柿・さくらんぼなど)
- 渋みがある(柿・ぶどうなど)
- 種や酸味が気になる(キウイフルーツなど)
- 脂質が多い(アボカド)
といった果物。
もう少し離乳食が進んでからチャレンジしてみましょう。
パイナップルやマンゴーなどの南国の果物は、離乳食期では不向きな果物となります。
- パイナップルは繊維が多い
- マンゴーは口の周りがかぶれることがある
といった理由からオススメできません。
パパにも伝えて、注意したいと思います。
量はどのくらい?
他の食材とのバランスをみながら量を調節してくださいね。
離乳食初期では10〜15gを目安量として取り入れてみましょう!
デザート感覚であげるのもいいですが、他の食材と混ぜて与えるのもオススメです。
りんごなら野菜と組み合わせて副菜に、じゃがいもやパン粥に加えれば主食にと色々使えます。
離乳食の進み具合に合わせて、目安量も少しずつ増やしていきましょう!
- 中期(7〜8ヶ月):野菜と組み合わせて20〜30g
- 後期(9〜11ヶ月):野菜と組み合わせて30〜40g
- 完了期(1歳〜1歳6ヶ月):野菜と組み合わせて40〜50g
果物を与える時に注意したいことは?加熱は必要?
それぞれについて詳しくみていきましょう!
①加熱は必要?生でも大丈夫?
果物もやっぱり加熱は必要なの?
果物はそのまま食べられるものだから、加熱した方がいいのか悩みますよね。
ポイントは赤ちゃんの消化能力やかむ力に合わせて考えてあげること。
果物を加熱するメリットとしては、
- 果肉がやわらかくなる
- 殺菌できる
- アレルゲン性が弱まる
ということが挙げられます3)。
食べやすさや安全性からみると、火を通した方が安心して与えられますね。
離乳食初期や、初めての果物にチャレンジする際は加熱がオススメです。
ただ加熱すると、どうしても生の状態と味や食感、香りなどに違いが出てしまいます。
その果物に十分慣れ、体調にも変化がなければ、生でもチャレンジしてみるといいですね。
まずは加熱したもので様子をみてから、生の果物に挑戦した方が良さそうね。
②初めての果物はひとさじから、かかりつけの病院が開いている時間に
どの食材もそうですが、初めて与える際はひとさじにして赤ちゃんの様子をみましょう。
体調に変化があっても対応できるように、病院が開いている昼間に与えるのが基本です。
③種や皮を取る
まだまだ消化器官が未熟な赤ちゃんにとっては、種や皮が負担になることも…。
いちごやキウイフルーツの種、みかんの薄皮などは慣れるまで取り除いてあげると安心です。
④アレルギーを起こす可能性もある
果物の中には、加工食品におけるアレルギー表示の対象品目(推奨表示)に入っているものもあります。
2018年現在では、
が対象となっています。
果物を食べて、
- 口腔内や口の周りのかゆみ
- じんましん
といった症状が見られたら、病院を受診してください。
ただし、表示されている=アレルギーになりやすい食品ではありません。
アレルギーを引き起こす可能性があるということを知っておくことが大切です。
缶詰でもいいの?
日持ちし、すぐに食べられるとあって便利な果物の缶詰ですが、赤ちゃんにとっては甘すぎます。
生の果物がない場合は、別の食材でビタミンやミネラルを補ってあげましょう。
果物を煮詰めて作ったジャムも同じく糖分が多い食品となります。
フルーツの代わりとはならないので、注意してくださいね。
参考: 1)厚生労働省 授乳・離乳ガイド 離乳編 p42
2)離乳食大百科(日本文芸社 2011年6月発行)
3)食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食(主婦の友社 2015年12月発行)
最新版 らくらくあんしん離乳食(学研プラス 2017年8月発行)
最後に
果物は他の食材にはない強い甘みを持ち、ビタミンやミネラルも豊富です。
離乳食でも大活躍してくれる食材になるので、特徴を理解してうまく取り入れてみましょう!
- 離乳食初期からOK
- 初めてにはりんごやバナナがオススメ
- 初期では10〜15gが目安量
他の食材とのバランスをみながら調節することが大切 - 加熱した方が安心
十分に慣れて体調に変化がなければ生でも大丈夫 - まずはひとさじ、病院が開いている時間に与える
- 種や皮は慣れるまで取り除く
- アレルギーを引き起こす可能性がある
- 缶詰は甘すぎるので控える
我が家の子供たちの果物デビューは6ヶ月頃に与えたりんごでした。
パン粥に入れたのですが、りんごの甘みが気に入ったようでパクパク食べていましたよ♪
ぜひ試してみてくださいね♡