豚肉だと使い勝手もいいし、チャレンジしてみようかな?
種類もたくさんあるから、どれを選べばいいのか迷いそう…。
オススメの部位や注意点を知っておくと安心ですよ。
豚肉はどんな料理にも合う使い勝手のよいお肉。
良質なたんぱく質源であるのはもちろんのこと、糖質の代謝に欠かせないビタミンB1も豊富に含んでいます。
離乳食にも積極的に取り入れたい食材ですよね。
ただし、鶏肉とは特徴が違うので注意が必要です。
そこで今回は、離乳食期の豚肉について、
- 目安時期
- はじめてにオススメの部位(レシピ付き)
- 与える時の注意点
といった気になるポイントをまとめてみました。
目次
離乳食で豚肉はいつから食べられる?
豚肉には、
- 良質なたんぱく質
- 糖質をエネルギーに変えるビタミンB1
が豊富に含まれています。
しかし、鶏ささみと比べると脂肪が多く、消化にも負担がかかります。
また、加熱するとかたくなるので、赤ちゃんにとっては食べにくいと感じることも…。
そのため、かむことにも慣れ始めた離乳食後期(9〜11ヶ月)頃を目安にチャレンジするのがオススメ!
鶏ささみやもも肉、鶏ミンチに十分慣れてから、豚肉をスタートしてみましょう。
オススメの種類は?時期別のレシピ付き!
豚肉といってもさまざまな種類がありますよね。
はじめてにオススメなのは、脂肪が少ない赤身肉。
ヒレやももの部分2)を選びましょう。
脂身が多くついている場合は、包丁で切り取ってあげてくださいね。
注意したいのはリーズナブルな“こま切れ”。
色々な部位が混ざっているので、豚肉に十分慣れるまでは控えましょう。
ミンチの場合も、脂肪が少ない赤身をひいたものがオススメです。
とは言え、赤身オンリーのひき肉を見かけることは少ないですよね。
そんな時は、豚ももの薄切り肉をたたいてミンチ状にすればOK!
他の食材と合わせて“肉団子”にしたり、とろみをつけて“そぼろあんかけ”といったメニューが楽しめますよ。
実際のレシピで確認してみましょう!
後期頃 ふわふわ肉団子
後期頃での豚肉の目安量は1食あたり15g。
このレシピでは同じたんぱく質の豆腐も使用するため、豚肉は10gに減らしてあります。
- 豚ミンチ(豚もも肉をたたいたものでもOK) 10g
- 絹ごし豆腐 5g
- 玉ねぎ 5g
- 片栗粉 小さじ1
- 塩 少々
- しょうゆ 少々
- 水溶き片栗粉
(片栗粉小さじ1/4を水小さじ1で溶く) - ブロッコリー(ゆでたもの) 少々
【作り方】
- 豚ミンチと豆腐、玉ねぎ、片栗粉、塩をボールで混ぜる
- 4等分にしてそれぞれ丸める
- 沸騰したお湯でゆでる
- ゆで汁を減らし、しょうゆと水溶き片栗粉を加える
- 器にもり、ブロッコリーを飾ったら完成
完了期頃 ハヤシライス
完了期頃の1食あたりでの目安量は15〜20g。
豚肉や野菜は成長に合った大きさに切ってあげましょう。
調味料がある程度使えるようになった時期のメニューです♪
- 豚もも 15g
- 玉ねぎ 10g
- 人参 10g
- 水 100ml
- バター、薄力粉 各小さじ1
- 砂糖 小さじ1/4
- ケチャップ 小さじ2
- ブロッコリー 少々
- ごはん 80g
- ブロッコリー(ゆでたもの) 少々
【作り方】
- 豚肉と玉ねぎ、人参は1cm幅に細く切る
- 小鍋にバターを入れてあたため、豚肉と野菜をよく炒める
- 薄力粉をふり混ぜる
- 水、砂糖、ケチャップを加えて、野菜がやわらかくなるまで煮る
- 器にもったごはんにかけ、ブロッコリーを飾ったら完成
与える時の注意点は?
はじめての豚肉はひとさじから、診療時間内に
まずはひとさじの豚肉から始めましょう。
体調を崩した場合に備えて、かかりつけの病院が開いている午前中が安心です。
寄生虫による食中毒を防ぐためによく加熱する
生の豚肉は寄生虫に感染している恐れがあります。
加熱すれば死滅するので、中までしっかり火を通しましょう。
寄生虫が心配であれば、先に牛肉からチャレンジするのもオススメ。
鶏肉の後は、牛肉→豚肉の順に進めてみてはいかがでしょうか?
アレルギーについて
実は、肉はアレルゲンになりにくい食材なんですよ。
人間のたんぱく質構造に近いため、肉はアレルゲンになりにくいと言われています。
豚肉以外のお肉を順調に進められているようであれば、アレルギーの心配は少ないでしょう。
下ごしらえで食べやすくする
肉は加熱すると、どうしてもかたくなってしまいますよね。
厚みがあってかみ切りにくい肉は、たたいて筋を切ってから加熱すると食べやすくなりますよ。
冷凍保存はできる?
下処理してからフリージングしてみましょう♪
まだまだ少量しか使わない離乳食期では、食材が余ることもありますよね。
そんな時は冷凍保存がオススメ!
ストックがあれば、解凍するだけですぐに使えて便利ですよ。
-
- 豚肉を沸騰したお湯に入れてゆでる
- 脂身の部分があれば取り除く
(ゆでてからの方が取り除きやすくなります)
- その時期の合った大きさに切る(すりつぶす、刻む)
- 1食分に小分けし、ラップで包みフリーザーバックに入れて冷凍する
離乳食では自然解凍はNG!
電子レンジで一気に加熱しましょう。
汁物の具などに使う場合は、凍ったまま入れてもいいですね。
解凍の際は、水を少々加えるとパサ付きを防ぐことができます。
ハムやソーセージは大丈夫?
ハムやソーセージといった加工食品には、添加物や調味料が多く含まれています。
離乳食期の間は控えた方が安心です。
食べさせるのであれば、
- 1歳を過ぎてから
- 添加物が少なくうす味のもの
を選んであげましょう。
また、調理前には刻んでゆでることも忘れずに!
脂肪を落とし、味を薄めることができます。
参考: 1)・3)食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食(主婦の友社 2015年12月発行)
2)公益財団法人 日本食肉消費総合センター 豚肉の部位と特徴 p2
4)食品安全委員会 食中毒予防のポイント
最後に
豚肉が使えるようになるとメニューの幅が広がり、大人用からの取り分けもしやすくなります。
ただし、鶏肉よりも脂肪が多いので、しっかり特徴を理解しておきましょう。
- 離乳食後期(9〜11ヶ月)頃から食べられる
- ヒレやももなどの脂肪の少ない赤身肉からスタートする
- 目安量は後期頃なら15g、完了期頃なら15〜20g
- 寄生虫による食中毒を防ぐためよく加熱する
- 冷凍保存も可能
- ハムやソーセージは塩分や添加物が多いので控える
我が家の子供たちが離乳食だった頃は、レシピでも紹介した”肉団子”がお気に入りの豚肉メニューでした。
やわらかい食感が食べやすかったようです。
豚肉がかたいと食べてくれなかったので、とろみをつけたり、ミンチにして豆腐と混ぜたりすると食欲もアップしましたよ。
参考になれば幸いです。