スイミング、英語、ピアノなどなど、いろいろな習い事がありますね。
すでに小さいころからやっている習い事があるうえに、お友達がやっている習い事が気になって始めたりすると、習い事がどんどん増えることに・・・。
習い事っていくつくらいがちょうどいいのか、悩みどころですよね。
そこで今回は、子供の習い事について
- ベスト回数
- させすぎによる弊害は
- 期待できる効果
- 気をつけたいこと
といった点についてお話ししたいと思います。
目次
子供に習い事をさせすぎ?その基準は4つ以上
子供の習い事は、習い事の種類や本人の性格にもよるので一概にはいえませんが、4つ以上は多いかな?と考えたほうがよいといわれています。
- 時間的な問題
- 本人がやる気をもって取り組めるか
と言う問題が生じるからです。
時間的な問題
親が土日がお休みであれば、週末は家族で過ごす時間を大事にしたいですね。
また、週末に行われる子供向けのイベントなども魅力的。
となると、土日に入れる習い事は1つまで。
平日は、学校から帰ってきて習い事に行くと、帰ってきたらすぐ夕飯。
宿題と翌日の準備をして、お風呂に入り・・・結構ギリギリなんですよね。
友達と遊んだりのんびりしたりする時間も確保しようと思ったら、「習い事がある平日」は2日、多くても3日に抑えたいところです。
さらに、
ピアノは毎日コツコツ練習しないといけないので、結構負担が大きいですよ。
という声もあるように、ピアノや学習系(塾・公文など)の習い事だと家で練習や宿題があるので、その時間も考慮に入れる必要があるでしょう。
何かを犠牲にしてまでやる習い事は意味がないというか、本末転倒ですもんね。
本人がやる気をもって取り組めるかという問題
これはその子によるので何個までなら大丈夫とは言えませんが、あまり多いとこなすだけになってしまいます。
時間だから行くというだけでは、時間もお金ももったいないですよね。
こう考えると、土日に1つ、平日に2つで計3つが限度。
もちろん目安なので一つ増やして4つも可能ではありますが、
- 家でする練習や宿題が大変ではないか?
- こなすだけになっていないか?
を考えて決めたほうがよいでしょう。
子供に習い事をさせすぎるとどんな弊害がある?
- お友達と遊ぶ時間がなくなる
- こなすだけになってしまう
- 生活リズムが不規則になる
お友達と遊ぶ時間がなくなる
子供にとって、お友達と約束したり、学校のようなルールのないところで遊びを工夫したりするのは、社会勉強としてとても大切です。
平日は放課後すぐ習い事の時間になるケースが多いので、その日はお友達と遊べなくなります。
習い事で個別の技能は身に付きますが、それが毎日のようになると、成長するための大切な機会を失ってしまう恐れがあることも気をつけたいですね。
こなすだけになってしまう
習い事にやる気をもって取り組めば、技能も伸びますし、心の成長にもつながります。
けれども、数が多くなると、こなすだけで精一杯になってしまいます。
言われたことをやるだけでは技能も伸びませんし、積極的に取り組む態度が身に付きません。
それでは、お金も時間ももったいないですよね。
子供のころ、母親の希望で週6~7日習い事をしていましたが、正直、そうなってくると自宅での練習をする時間はありませんでした。
と子供のころを振り返る声も。
生活リズムが不規則になる
あまりに忙しくて、学校の宿題をやる時間が遅くなると、寝る時間が遅くなってしまいます。
そうなると、朝起きるのもツライですよね。
うまく時間を使えればよいですが、あまりタイトなスケジュールは子供には難しいでしょう。
各種習い事とその効果
それなら、よく考えてしぼったほうがいいですね。
それぞれの習い事にはどんなメリットがあるのかしら?
習い事には、大きく分けて、
- スポーツ系
- 芸術系
- 学習系
があります。
それぞれの習い事でその個別の技能が向上するのはもちろんですが、それ以外にも効果がありますよ。
スポーツ系
- 丈夫な体をつくる
- 基本的な運動能力が身につく
- 体を動かすことの楽しさを知る
- 仲間と力を合わせることの喜びを味わうことができる
スポーツ系の習い事の効果は、まず丈夫な体をつくることです。
なかでも人気のスイミングは、風邪をひきにくくなる、バランスのとれた体を作るなどと言われています。
そして、基本的な運動能力が身につくこと。
たとえば、テニスをやるからといってラケットで打つ練習だけするわけではありません。
練習でも試合でも走り続けるわけですから足も速くなるし、持久力もつきます。
とくにスイミングや体操は全身を使うところがよいと言われています。
また、体を動かすことの楽しさを知る、というのも大切な点です。
私は中学生になってテニス部に入ってはじめてまともにスポーツに取り組み、体を動かすことの楽しさに目覚めました。
小さいころからスポーツに親しんでいれば、小学校の体育の時間ももっと楽しかっただろうなと思います。
サッカーや野球のような団体競技は、仲間と力を合わせることの喜びを味わうことができます。
団体競技でなくても仲間と一緒に一つのことに取り組むのは子供にとってよい経験です。
芸術系
- 情操教育によい
- コツコツと取り組む力や集中力が養える
- (やめても)音楽や絵画を楽しむことができて人生が豊かに
ピアノのマンツーマンレッスンや音楽教室、絵画教室など芸術系の習い事。
小さいときから芸術に触れることは、美しいものに感動する心を育てるなど情操教育としてのメリットがあります。
また、コツコツと取り組む力や集中力も養えるといわれています。
こんな声も。
私の小さい頃の習い事はピアノ。
母が習いたくて習えなかったから、子供は習わせようと機会を与えてくれた。
弾く方は興味が持てずに練習が苦痛だったのでせず、技術面が上達しなくて辞めてしまったが、音楽に親しんだから音楽は好きというのはある。
全く向いてなかったけど、今も感謝してる。
— 黒髪 (@syogi_syufu) 2019年4月22日
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習っている楽器が得意にはならなくても、音楽が好きになって人生が豊かになるなら、長い目で見て大きなメリットですね♪
学習系
- 集中して勉強する時間と場所の確保
- お友達と一緒なら勉強もやる気になる
- 勉強する習慣ができる
- 計算力などの基礎力をつけられる
学習塾・くもん・そろばんなど、学習に直接役立つ習い事。
勉強する時間と場所を確実に作る効果が大きいでしょう。
家では誘惑が多いですが、いざ塾に行ってしまえば誘惑はないので勉強に集中できます。
お友達もいると刺激になるし、一人で勉強するより楽しいというメリットも。
くもん(算数)やそろばんは、早くから計算力をつけることで、その後の勉強がスムーズに進められるようです。
くもんは算数以外にも国語やかきかたもあり、勉強する習慣をつけるのに役立ちます。
うちの子は1年生のとき字が汚くて、横について教えたけれど、なかなか集中力が続かなくて・・・。
くもんの「かきかた」に通って、かなりきれいに書けるようになりました。
子供に習い事をさせる上での注意点は?
- 習い事の日数を増やし過ぎない
- 本人がやる気をもって取り組める量に抑える
- 本当に本人がやりたいと思っているかどうかの確認
なども必要になります。
習い事の日数を増やし過ぎない
- 週末は家族で過ごせる時間
- 平日はお友達と遊んだりマイペースで過ごせる日
を確保しましょう。
習い事の種類が2種類でも、週2回ずつなら週4回になってしまうことにも要注意です。
また、家でやる予復習や練習にかかる時間も考慮しましょう。
本人がやる気をもって取り組める量に抑える
習い事によって、往復にかかる時間もふくめて習い事にかかる時間、家での準備にかかる時間など、負担はまちまちです。
数にかかわらず、本人が前向きに取り組める量にしぼることが大切です。
そろばんを週2回習わせていて、あと週一回、囲碁を習っていますが、楽しくて仕方がない様子。
これぐらいのんびりな方が、かえって習ってるものに対して集中できるんじゃないかなーと思っています。
ある程度しぼったほうが集中できそうですね。
最初はやる気があっても持続できるとは限りません。
宿題や練習もそこそこに、時間になったら行くだけ、という状態になっていたら要注意。
その子に合った量かどうか見なおすタイミングです。
本当に本人がやりたいと思っているかどうかの確認
はじめたことはきちんと続けてほしいとは思いますが、まだ子供なので興味はいろいろ変わって当然。
興味がもうないことが明白であれば、ズルズル引き延ばさないでスッパリやめて、本当にやりたいことをしっかりやるほうが本人のためでしょう。
まとめ
今回のまとめです。
- 習い事させすぎの基準は4つ以上。
- 多すぎると、お友達と遊んだりマイペースで過ごす時間がなくなったり、レッスンをこなすだけになったりしがち。
- 習い事のメリットは、習っているものの技能の向上のほかにも以下のメリットがある。
【スポーツ系】丈夫なからだを作り、基本的な運動能力が身につく。体を動かす楽しさを知ること、仲間と力を合わせる喜びを味わえることも重要な点。
【芸術系】情操教育に役立つ。また、家での練習も含めてコツコツ継続する力や集中力を育む。
【学習系】学習する時間と場を確保できるのが大きい。また、仲間に刺激を受けてやる気が出ること、勉強する習慣がつくことも見逃せない。 - 習い事をさせる際には、日数を増やし過ぎないこと、本人がやる気をもって取り組める量に抑えること、本人が本当にやりたいのか確認することが大切。
習い事の種類や子供の性格によって、ちょうどいい習い事の量も違ってきます。
子供の様子をよく見て、前向きに取り組めているかどうか見守って、本人がやりたいことを楽しんでできるように応援してあげたいですね。