さつまいもはやさしい甘みがあって、赤ちゃんが食べやすい食材のひとつ。ただ、「いつから使えるの?」「主食と野菜、どっちに数えるの?」「つぶすともったりして飲み込みにくそう」など、迷うところもありますよね。
この記事では、こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」と自治体の離乳食資料をもとに、さつまいもの進め方をまとめました。
- さつまいもは、おかゆに慣れた離乳初期(生後5〜6か月頃)から1さじずつ試せます
- 水からやわらかくゆで、熱いうちにつぶして、ゆで汁などでゆるめるのがコツ
- 自治体の資料では、じゃがいもと同じ「主食(穀類)」の仲間として扱うものと、野菜と同じ「副菜」に入れるものがあります
- ペーストや角切りを小分け冷凍し、1週間をめどに使い切ります
離乳食でさつまいもはいつから?
支援ガイドでは、離乳はおかゆ(米)から始め、慣れてきたらじゃがいもや人参等の野菜、果物と種類を増やしていく流れが示されています。
さつまいもは支援ガイドの本文に名前は出てきませんが、自治体の資料では初期から使える食品に入っています。
- 町田市の資料:生後5〜6か月頃に使える食品の目安に、じゃがいもと並んで「さつまいも」
- 入間市の資料:初期から食べられる食材に「さつまいも」
- さいたま市の資料:便秘によい食品として「5〜6か月頃から:さつまいも」
おかゆを食べ始めて、1さじずつ飲み込むのに慣れてきたら、さつまいもを1さじから試してみましょう。
さつまいもは主食?それとも野菜?
町田市の資料では、さつまいもは米やじゃがいもと同じ「穀類」の欄に入っています。一方、入間市の資料では、にんじんやかぼちゃと同じ「副菜」の欄です。
どちらが正しいというより、さつまいもはおなかにたまるエネルギー源にもなる、甘い野菜と考えるとわかりやすいでしょう。おかゆの量が多い日はさつまいもを少なめに、さつまいもを多めに使う日はおかゆを少し減らす、など1食の中でバランスをとると安心です。
時期別の進め方の目安
支援ガイドの「離乳の進め方の目安」をもとにまとめました。
| 時期 | 調理形態 | さつまいもの形の例 |
|---|---|---|
| 初期(5〜6か月頃) | なめらかにすりつぶした状態 | 裏ごしして、ゆで汁などでポタージュ状に。1さじから |
| 中期(7〜8か月頃) | 舌でつぶせる固さ | 粗くつぶす。とろみが残る程度にゆるめる |
| 後期(9〜11か月頃) | 歯ぐきでつぶせる固さ | 小さめの角切り。手づかみ用のスティックも |
| 完了期(12〜18か月頃) | 歯ぐきで噛める固さ | 角切りや輪切り。蒸かしたさつまいもをおやつにも |
量の目安は、主食として使うなら支援ガイドの「穀類」(全がゆで中期50〜80g、後期90g〜軟飯80g、完了期は軟飯90g〜ご飯80g)、副菜として使うなら「野菜・果物」(中期20〜30g、後期30〜40g、完了期40〜50g)の一部として考えます。
さつまいもの下ごしらえ
ゆで方
町田市の資料では、さつまいもは「水からゆでるもの」に入っています。
- 皮をむき、薄めに切って水にさらす
- 鍋に入れ、ひたひたの水を加えてふたをして火にかける
- 沸とうしたら火を弱め、竹串がすっと通るくらいやわらかくなるまでゆでる
- 熱いうちにつぶし、ゆで汁などでゆるめる
「もったり」を防ぐのがポイント
さつまいもはつぶすと水分が少なく、口の中でまとまりにくくなりがちです。町田市の資料にあるとおり、熱いうちにつぶして、ゆで汁などでゆるめるのがコツ。中期以降も、口の中でパサつかないよう、おかゆや野菜スープと合わせてしっとりさせましょう。
支援ガイドでも、中期頃からは飲み込みやすいように、とろみをつける工夫が必要とされています。
アレルギーや食べさせ方の注意
- はじめての食品は1日1種類、離乳食用のスプーンで1さじから
- 万が一に備え、病院を受診できる時間帯(午前中など)に試すと安心です
- 甘みがあるので、砂糖などの調味料は使わなくて大丈夫。支援ガイドでも、離乳の開始時期は調味料は必要ないとされています
- いつもと違う様子(じんましん、せき、嘔吐など)があれば、自己判断せず小児科に相談しましょう
手づかみ食べで与えるときは、歯ぐきでつぶせるやわらかさにして、食べている間は大人がそばで見守りましょう。
さつまいもの冷凍保存のコツ
さつまいもは1本ゆでると、離乳食では使いきれないことがほとんど。町田市・さいたま市の資料のポイントを押さえて冷凍しておくと便利です。
- やわらかくゆでて、ペーストや角切りにする
- よく冷ましてから1回分ずつ小分けにし、密閉して短時間で凍らせる
- 品名と日付を書き、1週間をめどに使い切る
- 使うときは十分に再加熱し、解凍したものを再び冷凍しない
ペーストは解凍するとかたく感じることがあるので、温めたあとにお湯やゆで汁を少し足してゆるめましょう。
さつまいもを使った簡単レシピ
初期:さつまいものとろとろペースト
ゆでたさつまいもを裏ごしし、ゆで汁でポタージュ状にのばします。慣れてきたら10倍がゆに混ぜても。
中期:さつまいもと豆腐のまぜまぜ
粗くつぶしたさつまいもに、ゆでてつぶした豆腐を混ぜます。豆腐の水分でしっとりして食べやすくなります。
後期〜完了期:さつまいもスティック
スティック状に切ったさつまいもを、歯ぐきでつぶせるまでやわらかくゆでるか蒸します。さいたま市の資料では、1〜3歳未満の補食(おやつ)のおすすめにも「蒸かしたさつま芋」が挙げられています。
参考にした資料
- こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
- 町田市「離乳初期の進め方」
- さいたま市「離乳食のすすめ方」
- 入間市「はじめての離乳食」
よくある疑問(Q&A)
Q. 焼きいもを離乳食に使ってもいい?
A. 味つけのない焼きいもなら、皮をむいて中身を使えます。水分が少なくパサつきやすいので、お湯でのばしてなめらかにしてから与えましょう。
Q. さつまいもとじゃがいも、どちらを先に?
A. 決まった順番はありません。どちらか一方を1さじから試し、慣れたらもう一方へ。新しい食品は1日1種類ずつにします。
Q. 便秘ぎみのときにさつまいもはいい?
A. さいたま市の資料では、便秘によい食品として5〜6か月頃からのさつまいもが挙げられています。ただ、便秘が続く・おなかが張って苦しそう・機嫌が悪いなどのときは、食事だけで様子を見ず小児科に相談しましょう。
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