実りの秋を代表する魚といえば…、
“さんま”
ですよね!
脂がのっておいしい“さんま”は、秋の到来を感じさせてくれるのはもちろんのこと、EPAやDHAといった栄養もたっぷりで離乳食にもオススメなんですよ♪
そこで今回は
- さんまはいつから?
- 水煮缶など缶詰は?
- 与える時の注意点は?
といった疑問をまとめてみました。
ぜひ参考にしてくださいね!
目次
離乳食でさんまっていつから食べさせていいの?
脂質が多いので離乳食の初期や中期は与えません。
さんまを与えてもよい時期は離乳食後期(9~11ヶ月)頃となります1)。
初期や中期には向いていない食材になるので注意しましょう!
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未発達なため、離乳食は消化の負担が少ない食材から始めるのが基本ですよね。
魚だと、
白身魚(たい・たらなど):離乳食初期からOK
↓
赤身魚(まぐろ・さけなど):離乳食中期からOK
↓
青魚(さば・いわしなど):離乳食後期からOK
の順に進めていきます。
離乳食初期から使える白身魚は脂質が少ないのが特徴。
赤身魚、青魚になるにつれて脂質の割合が多くなるので、それぞれ食べさせてもいい時期が異なるんですよ。
さんまは脂質が多いため初期や中期には使えませんが、良質なたんぱく質やカルシウム、脳の発達を助けるEPAやDHAが豊富です。
秋を感じさせる食材でもあるので、後期頃からぜひ離乳食に取り入れてみてくださいね。
詳しく説明しますね!
さんまの食べさせ方は?
さんまは塩味のない生さんまを選びましょう。
小骨があるので三枚におろすか、焼いてから丁寧に取り除きます。
後期頃(9~11ヶ月)は沸騰した湯で中までしっかり火を通すのがポイント。
細かくほぐしたさんまはパサパサして食べにくいこともあるので、
- お粥に混ぜる
- あんをかける
- トマト煮にする
といいですよ♪
完了期頃(1~1歳6カ月)になれば、
- 塩を少しふって塩焼きにする
- みそやしょうゆなどで薄く味付けして煮る
- 一口大に切ってかば焼き風にする
- 細かくたたいてつみれにする(卵を混ぜるとしっとりした食感に)
といったメニューもオススメ♡
もちろん大人用から取り分けもOK!
その場合、塩焼きだと控えめに塩をふって焼いたさんまを離乳食に取り分けた後、大人用にはポン酢をかけるなどアレンジするといいですよ。
水煮缶など缶詰はどう?
ただし、離乳食に使うには注意が必要ですよ!
スーパーなどでよくみかけるさんまの缶詰。
季節を問わず手に入れることができ、かば焼き風のものや水煮缶など種類も豊富にありますね。
缶詰は加圧状態で加熱してあるので、骨まで軟らかく調理されているのが特徴。
ふたを開けるだけですぐに食べられるとあって便利なアイテムなんですが、離乳食で使うのには注意が必要ですよ。
それは、塩分。
ですが、水煮缶は塩抜きをすれば使うことができますよ!
かば焼き風など味付けされた缶詰は塩分も高く、離乳食には不向きです。
水煮缶も塩で調理されているので塩分が含まれていますが、塩抜きをすれば離乳食でも使うことができます。
- 汁気をきった水煮さんまの上から熱湯をかけ回して塩抜きしましょう
- 軽くほぐして小骨を取ります
塩抜き後は野菜とあえたり、お粥に混ぜたりするのがオススメです。
必ず味見をして、塩味が濃すぎないかどうか確認してくださいね。
さんまを与える時の注意点は?
アレルギー
魚にアレルギーがある場合は、さんまも除去の対象となることが多いです。
魚アレルギーは“パルブアルブミン”というたんぱく質を主なアレルゲンとし、多くの魚に反応します。
魚の種類や色(白身や青背など)によるアレルゲン性の違いはありません3)。
そのため、まずは少量から始めて赤ちゃんの様子を気にかけておきましょう。
また、蕁麻疹や嘔吐などの症状がみられた場合に対処できるよう、かかりつけの小児科が開いている時間に食べさせてあげてください。
ヒスタミン食中毒
さんまを含む青魚にはヒスチジンというアミノ酸が多く含まれています。
青魚を常温で放置していると、このヒスチジンが細菌(ヒスタミン産生菌)によってヒスタミンに変えられ、蕁麻疹などのアレルギー様の食中毒を起こしてしまうんです2)。
ヒスタミンによる食中毒を防ぐためにも、さんまは新鮮なものを選び、冷蔵庫で保管するようにしましょう。
参考:1)離乳食大百科(日本文芸社 2011年6月発行)
2)ヒスタミンによる食中毒について
3)食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食(主婦の友社 2015年12月発行)
最後に
さんまは良質なたんぱく質やカルシウム、脳の発達を助けるEPAやDHAが豊富な魚。
秋を感じさせてくれる食材でもあるので、離乳食にもオススメですよ♪
ただし脂質が多いので、離乳食初期や中期は不向きです。
後期後期(9~11ヶ月)頃を目安に使ってみましょう。
- 塩味のない生さんまを選び、三枚におろすか、焼いてから小骨を丁寧に取り除く
- パサパサして食べにくいときは、野菜とあえたり、お粥に混ぜるとよい
- 水煮缶を使用する場合は熱湯をかけて塩抜きをする
- アレルギーを起こすこともあるので、初めは少量を診療時間内に与える
- 食中毒を防ぐためにも新鮮なものを選び、冷蔵庫で保管する
この機会にぜひ離乳食に取り入れてみてくださいね。