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パンやグラタンに乗せて焼くだけで芳醇な香りと味わいをもたらしてくれる“とろけるチーズ”、大人も子供も大好きですよね!

熱々のチーズがとろ~っと伸びる様子は見ているだけでも美味しそう♪

 

ですが…このとろけるチーズってそのまま食べてもいいのか、気になったことはありませんか??
例えばサンドイッチにそのまま挟んだり、おやつやおつまみに生で食べたりしても大丈夫なんでしょうか?

それとも加熱は絶対必要!?
赤ちゃんの離乳食に使えるのかも知っておきたいですね!

そこで今回は、

  • とろけるチーズはそのまま生で食べてもいいの?
  • 普通のスライスチーズとの違い
  • 離乳食にも使える?

についてまとめてみました。


目次

とろけるチーズって加熱せずにそのまま食べてもいいの?

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パンにグラタンにハンバーグ、とろけるチーズは様々な料理に合う優れもの。

味も種類も色々ありますが、そのまま食べてもいいのか気になりますよね。

実は加熱が必要なとろけるチーズもあるんですよ!
しっかりチェックしておきましょう♪

そのまま食べてもいいチーズ

スライス型のとろけるチーズはそのままでもOK!
ただし、加熱した場合に比べて風味に違いを感じることも…。

スライスされたとろけるチーズは加熱せずに食べても問題はありません。
そのままサンドイッチなどに挟むこともできます!

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ただし、加熱溶解した状態での美味しさを追求した商品になるので若干の風味の違いを感じるかもしれません。

生のままだと味が薄い、脂っこい、苦味がある…といった声も聞かれます。
逆に、そこがおいしい!と答えている方もいるので、味の好みは人それぞれですね。

加熱が必要なチーズ

ピザ用、クッキング用のとろけるチーズは要注意!!
加熱しなければならないものもあります。

注意が必要なのは、ピザ用やクッキング用のとろけるチーズ。
スライス型ではなく、シュレッドチーズと呼ばれる細かい短冊状のものは加熱しなければならない場合があります。

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それはスライス型のものとは製法が異なるため。
チーズは主に、

  • ナチュラルチーズ
  • プロセスチーズ

の2種類に分かれます。

ナチュラルチーズは牛やヤギの乳を固めて発酵熟成させたもので、中に含まれている乳酸菌も生きています。
その特徴は、製造方法や使用する乳酸菌やカビ、生産地によって形や風味が大きく異なり、食べ頃があるところ。

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一方で、プロセスチーズはナチュラルチーズを原料として加工したものです。
一度加熱融解し、数種類のチーズと混ぜたり、調味した後、乳化剤を加えて再度凝固させています。
加熱殺菌しているため保存性が高く、長持ちするのが特徴です。

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スライス型のとろけるチーズはプロセスチーズとなり、加熱しなくても食べることが可能です。
しかし、ピザ用やクッキング用のとろけるチーズの中にはナチュラルチーズに該当し、加熱が必要なものもあります。

以前にリステリア菌による食中毒が発生して問題になったこともあります。

ピザ用やクッキング用のとろけるチーズは、チーズの製造工程で十分な加熱殺菌が行われていないものが含まれています。
そのためリステリア菌という細菌に汚染されている可能性があるようです。

リステリア菌とは
  • 自然界に存在し食中毒の原因菌に成りうる
  • 4℃以下の低温や、濃い塩分中でも増殖が可能
  • 50~60℃で数分間加熱すると死滅する
  • 感染するとインフルエンザのような症状が出る
  • 健康なら無症状の場合が多い
  • 妊婦や乳幼児、高齢者、基礎疾患などがある人は注意が必要

 

全てのナチュラルチーズが危険というわけではありません。
健康な成人では、たくさんのリステリアを摂取しなければ発症せず、賞味期限や保存方法を守っている限りでは生のまま美味しく食べることができます

ピザ用やクッキング用のとろけるチーズには加熱が必要なものもありますので、商品のパッケージを確認して必要があれば加熱して食べるようにしましょう!

とろけるチーズってどうしてとろけるの?普通のスライスチーズとの違いは?

とろける秘密に迫ってみましょう!

とろける違いはこの2つ。

  • 原料となるナチュラルチーズの熟成度合い
  • 加熱温度

とろけるチーズには、熟成が若いナチュラルチーズを原料としています。
熟成の若い方がチーズの糸引きが良くなるようです。
主に伸びがよいモッツァレラチーズを使用します。

普通のスライスチーズは風味のあるゴーダチーズや、チェダーチーズなどを配合。

そのためとろけるチーズは味が単調で薄めのものが多いそうですよ。

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また加熱の温度を調節し、半加熱の状態で製造しているのがとろけやすさのポイント。
チーズの大半を占めるカゼインというたんぱく質は、熱を加えると形成しているアミノ酸の鎖がほぐれ糸状に伸びます。

しかし一度溶けると鎖が完全に切れてしまうので、再加熱しても溶けることはありません。
とろけるチーズは温度調節に加え、乳化剤の種類や量も工夫されているため、トースターやオーブンで加熱した際に溶けるようになっています。

とろけ具合はメーカーによっても異なるので、料理の味付けや用途によってお好みのとろけるチーズを選んでみるといいですね。

とろけるチーズは離乳食に使っても問題ない?

離乳食中期頃から使えます!
ただし、塩分と脂肪が多いので量に注意が必要です。

 

チーズは離乳食初期から使えますが、種類によって使用時期が異なりますよね。

 

とろけるチーズは離乳食中期(7ヶ月~8ヶ月)以降に食べさせてもOKなチーズになります。
ただし、赤ちゃんには塩分と脂肪が多いので風味づけ程度に与えましょう。
目安量は1かけら程度です。

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チーズは加熱して溶かし、茹でてつぶした芋やかぼちゃなどと混ぜるgood!
そのまま与えられるスライス型のとろけるチーズも口の中に張り付きやすくなるので、加熱がオススメですよ。

加熱することで柔らかく溶けて素材と混ぜ合わせやすくなり、リステリア菌による食中毒を防ぐことができます。
危険なリスクを取り除いて、赤ちゃんにチーズの美味しさを伝えてあげられるといいですね。

最後に

とろけるチーズもスライス型であれば、そのまま食べることができます。
普通のスライスチーズの代わりにサンドイッチに挟むこともできますよ!
ただし、加熱され溶けた状態での方が美味しく味わえます。

 

とろけるチーズのまとめ
  • とろけるチーズ(スライス型)はそのままでもOK
  • ピザ用・クッキング用のものは加熱しなければならないものもある
  • 加熱によってリステリア菌による食中毒を防ぐことができる
  • 原料に熟成が若いナチュラルチーズを使用して糸引性を高めている
  • 半加熱状態で製造することでとろけやすくなっている
  • 離乳食中期頃からOKだが塩分と脂肪分が多いので注意が必要

 

我が家でも、普通のスライスチーズ、とろけるチーズ、ピザ用チーズを愛用しています。
サンドイッチには普通タイプ、トーストにはとろけるタイプ、グラタンにはピザ用と使い分けていますが、たまに買い忘れて困った時もありました。
とろけるタイプのものはそのままでもOKなので使い回しが出来そうですね!

注意したいのはピザ用のもの。
我が家の愛用のチーズは商品パッケージに“加熱用”と書かれていました
家族にもしっかり伝え、リステリア菌による食中毒を防ぐために加熱して食べたいと思います。

あんつぶ

 



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