毎日の離乳食作り、同じような味が続くと「少し味をつけたほうが食べてくれるかな?」と思うことがありますよね。でも、赤ちゃんに塩やしょうゆはいつから使えるのか、どのくらいならいいのか、迷うところです。
この記事では、こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド」、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、自治体の資料をもとに、離乳食の調味料の考え方をまとめました。
- 離乳の開始時期は調味料は必要ない。進むにつれて使う場合も素材の味を生かした薄味で(支援ガイド)
- 食塩相当量の目安量は生後6〜11か月で1日1.5g。母乳・ミルクと離乳食を合わせた量の目安(食事摂取基準2025年版)
- 中期(7〜8か月頃)から塩・しょうゆ・みそなどをごく少量使えるとする自治体もある。時期は目安で、無理に使わなくてよい
- はちみつは1歳を過ぎるまで使わない
離乳食に調味料はいつから?
はじめは調味料なしで大丈夫
支援ガイドには、「離乳の開始時期は、調味料は必要ない」と書かれています。離乳の進行に応じて食塩や砂糖などの調味料を使う場合は、それぞれの食品のもつ味を生かしながら、薄味でおいしく調理すること、油脂類も少量にすることとされています。
離乳食は、いろいろな食品の味や舌ざわりを知っていく時期です。だしや野菜スープのうまみ、野菜の甘みだけでも、赤ちゃんには十分な刺激になります。
時期の目安(自治体の例)
調味料ごとの「何か月から」は、国のガイドでは決められていません。ここでは、滋賀県大津市の離乳食のページに書かれている内容を例として紹介します。
| 時期 | 味つけの目安(大津市の例) |
|---|---|
| 初期(5〜6か月頃) | 調味料は使わず、素材の持ち味を生かす |
| 中期(7〜8か月頃) | 野菜スープや昆布・かつお節のだし汁を利用。塩・しょうゆ・砂糖・みそ・酢もごく少量使える |
| 後期(9〜11か月頃) | 塩・しょうゆ・砂糖・みそ・ケチャップも使える(薄味に)。油・バターも少量に |
| 完了期(12〜18か月頃) | しょうゆ・砂糖・みそ・ケチャップも使える(薄味に)。油も少量に。とうがらし・こしょう・わさびなど刺激の強いものはさける |
※自治体によって書き方は少しずつちがいます。「使える」は「使わなければいけない」という意味ではありません。
東京都日野市の離乳食講座の資料(7〜8か月頃向け)でも、食べムラがあるときに少量の味つけで食べがよくなることがあるとしつつ、味つけは風味程度の少量にとどめるよう書かれています。
塩分はどのくらいまで?
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、ナトリウム(食塩相当量)について次のように示されています。
| 年齢 | 食塩相当量 | 種類 |
|---|---|---|
| 0〜5か月 | 0.3g/日 | 目安量 |
| 6〜11か月 | 1.5g/日 | 目安量 |
| 1〜2歳 | 男の子3.0g/日未満、女の子2.5g/日未満 | 目標量 |
6〜11か月の目安量は、母乳と離乳食からとるナトリウムの量をもとに決められた値です。離乳食の調味料だけで1.5gまで使ってよい、という意味ではありません。食材そのものにも塩分は含まれているので、調味料は控えめに考えておくと安心です。
大津市のページでも、赤ちゃんはまだ腎臓の働きが発達していないので、大人と同じ味つけでは塩分が多すぎるとして、この時期から薄味に慣れておくことがすすめられています。
調味料ごとのポイント
塩・しょうゆ・みそ
どれも塩分を含む調味料です。使うときは、ほんの少し風味がつく程度にしましょう。みそ汁を取り分けるときは、味をつける前の具と汁を取り分けたり、だしで薄めたりすると使いやすいです。支援ガイドでも、家族の食事から調味する前のものを取り分ける方法が紹介されています。
砂糖
支援ガイドでは、食塩と同じく薄味で使うものとされています。かぼちゃやさつまいも、煮たりんごなど、素材の甘みを生かすと、砂糖を使わなくても甘みを足せます。
油・バター
支援ガイドでは、油脂類も少量の使用とされています。大津市の例では後期から油・バターを少量としています。バターは塩分を含む製品もあるので、使う場合は少量にしましょう。
ケチャップ・マヨネーズ・カレールウなど
ケチャップは大津市の例では後期から薄味で使えるとされています。マヨネーズは卵が原料で、味も濃いので、離乳食期は無理に使わなくても大丈夫です。大人用のカレールウなど味が濃いもの、香辛料が多いものは離乳食には向きません。ベビーフードの場合は、パッケージに書かれた月齢を目安にしましょう。
はちみつは1歳まで使わない
はちみつは、乳児ボツリヌス症のおそれがあるため1歳を過ぎるまでは与えないとされています(支援ガイド)。厚生労働省によると、原因となる菌(芽胞)は通常の加熱や調理では死なないため、加熱する料理でも使わないようにしましょう。
調味料を使わずに変化をつけるコツ
我が家では、後期にホワイトソースを手作りするときに少しバターを使いましたが、それ以外はほとんど味つけなしで進めました。変化をつけたいときは、こんな工夫をしていました。
- 昆布やかつお節のだし、野菜スープでうまみを足す
- 新しい食材を1つ加える
- つぶし方や形を変える
- 全部に味をつけず、1品だけ風味をつけてメリハリを出す
よくある疑問(Q&A)
Q. 味つけしないと食べてくれません。
A. 日野市の資料では、食べムラがあるときに少量の味つけで食べがよくなることがあるとしています。その場合も風味程度の少量にとどめ、だしのうまみや食材の組み合わせも試してみましょう。続くときは保健センターなどで相談してみてください。
Q. 大人の料理を取り分けてもいい?
A. 支援ガイドでも、家族の食事から調味する前のものを取り分ける方法が紹介されています。味をつける前に取り分けて、赤ちゃんの食べやすい固さにしてあげましょう。
Q. ベビー用の調味料なら使っていい?
A. ベビー用でも塩分や糖分を含むものがあります。パッケージの月齢の目安と栄養成分表示を確認して、少量にしましょう。
まとめ
- 離乳の開始時期は調味料なしでOK
- 使う場合は素材の味を生かした薄味で、油脂も少量に
- 6〜11か月の食塩相当量の目安量は1日1.5g(母乳・離乳食を合わせた量の目安)
- 調味料ごとの時期は自治体の例を目安に。無理に使わなくてよい
- はちみつは1歳を過ぎてから
「味つけは風味づけ程度」を忘れずに、ママも赤ちゃんも離乳食を楽しんでいきましょう。
参考:
こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)の策定ポイント」(PDF)
大津市「離乳食 月齢ごとのポイント(生後7〜8か月頃)」
日野市「離乳食講座 ステップ2」(PDF)
厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」


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