プルプル食感に、ツルンとしたのどごしがおいしいゼリー。
種類も豊富で、子供から大人まで人気のある食べものですよね♡
ただし、目安時期や注意したいポイントがあるので知っておくといいですよ♪
ゼリーは離乳食期でも食べられますが、何でもOKという訳ではありません。
赤ちゃんの成長・発達に合ったものを選んであげたいものですよね。
離乳食期だからこそ注意すべきポイントもあります!
そこで今回は、
- 目安時期や注意点
- ゼリーの役割
- オススメの市販ゼリー
などについて紹介したいと思います!
実際に手作りしたレシピも載せているので、参考にしてくださいね♪
目次
赤ちゃんにゼリーはいつから?注意すべきポイントは?
寒天で固めたゼリーが安心ですよ。
赤ちゃんへのゼリーは、3回食をスタートする離乳食後期頃(9~11ヶ月)を目安として与えてあげましょう。
ただし、これは寒天を材料としたゼリーの場合。
ゼリーはゼラチンで固められているものもあり、その場合は1歳以降を目安とした方が安心です。
- 寒天で固められたものなら離乳食後期頃から
- ゼラチンで固められたものなら1歳頃から
ゼリーは水分(主に果汁)を、寒天やゼラチンを加えて凝固させたもの。
固めるという点では同じはたらきをしている寒天とゼラチンですが、実は、まったく異なる材料からできているんですよ。
それがこちら。
ゼラチン:牛や豚の骨や皮に含まれているコラーゲン(たんぱく質の一種)
そのため、食感や特性にも違いがみられます。
注目したいのはゼラチンの原材料がたんぱく質であること。
アレルギーの原因になる可能性があります1)。
寒天は海藻からできているのでアレルギーの心配はありません。
ただし、体温では溶けないので固さや大きさには注意が必要!!
固すぎたり、大きすぎたりすると、のどに詰まる可能性もあります。
離乳食期でこんにゃくゼリーはもちろんNG。
手作りや市販品においても、固さや大きさが我が子に合っているのかチェックしてから与えてあげましょう。
赤ちゃんが歯ぐきでカミカミできるようになると心強いですね。
“ゼリーはやわらかいし、もっと早い時期からでも…”と感じるかもしれませんが、
- 消化機能が整ってくる
- 歯ぐきでカミカミし始める
といった離乳食後期頃からがオススメの時期となります。
こんなシーンで大活躍!ゼリーの役割とは?
野菜を使ったゼリーは副菜にもなりますよ♪
甘味のあるゼリーはデザートやおやつにぴったり!
いつもと違った食感で楽しみながら食べられます。
野菜が入ったゼリーは副菜となることも♪
人参やかぼちゃ、トマトなどがオススメです。
また、こんなシーンでも活躍してくれますよ!
- 食欲がない時の栄養補給
- 口やのどが痛い時の水分補給
- 便秘がちな時の食物繊維補給(寒天ゼリーの場合)
冷たくてのどごしがよいゼリーは食欲がない時や、口やのどに痛みがある時でも食べやすい食材のひとつ。
栄養や水分を補給する手助けとなってくれます。
さらに、寒天でできたゼリーは食物繊維が豊富なので、便秘の改善に役立ちますよ。
市販ゼリーのオススメは?
固さや材料のチェックを忘れないように!
最近では赤ちゃん用のゼリーもたくさん売られてますよね。
ただし、注意したいポイントが2つ。
- 固さを確認する
- 原材料をチェックする
商品には目安時期が書かれていますが、味見をするなど、成長に合った固さのゼリーを選んであげましょう!
また、原材料のチェックも大切です。
アレルギーの確認を含め、添加物にも配慮できると安心ですね。
果汁と果肉が入ったフルーツジュレでプルプルした食感が特徴。
寒天やゼラチンではなく、ゲル化剤(増粘多糖類)によって固められています。
ゼリー飲料となっており、パックのまま飲める商品。
寒天とゲル化剤(増粘多糖類)によって固められています。
増粘多糖類は主に藻類から抽出したカラギーナン、マメ科の種子から抽出したローカストビーンガムからできたもの。
寒天とゼラチンの間くらいのプルッとした独特の食感があります。
赤ちゃん用の市販のゼリーは、
- ジュレ状のものが多い
- すぐ与えられる
- 衛生的に持ち運びできる
- 保存が可能
といった点が使いやすくて便利。
味や容器のタイプもそれぞれ工夫されているので、お子さんに合ったものを選んであげてくださいね。
赤ちゃん用のゼリーと違い、一般的なゼリーに目安時期は書かれていません。
だからといって“絶対にダメ!”ということではないですが、固さがあるものや、添加物が入っているものも多く出回っています。
また、一口サイズのゼリーだとそのまま噛まずに飲み込んでしまうということも…。
離乳食期間中は赤ちゃん向けのものでゼリーに慣れ、その後、様子をみながら一般的なゼリーへと進めていくと安心ですね。
手作りレシピ~粉寒天で作ってみました~
手作りレシピを3つ紹介しますね♡
離乳食後期頃から食べられる寒天を使ったゼリーです。
寒天はふやかす手間がいらない“粉寒天”を使いました。
とっても簡単にできますよ!
りんごゼリー
- りんご 50g
- 水 150cc
- 粉寒天 小さじ1/4
- りんごは皮をむいていちょう切りにする
- 鍋にりんごと水を入れて蓋をし、やわらかくなるまで煮る
- 粉寒天を入れ、よく混ぜながら一煮立ちさせて火を止める
- 裏ごしする(大体つぶせたらOK)
- カップに移し入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固めて完成
少し固めです。
ミルクゼリー
- 牛乳 150cc
- 水 50cc
- 砂糖 小さじ1
- 粉寒天 小さじ1/4
- 牛乳を量り、常温に戻しておく
- 鍋に水、粉寒天、砂糖を入れて混ぜ、火にかける
- 沸騰したら牛乳を加え、火を止める
- カップに移し入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固めて完成
牛乳の甘味とやわらかい食感がおいしいミルクゼリーです!
人参とかぼちゃのゼリー
- 人参 40g
- かぼちゃ 20g
- 砂糖 小さじ1
- 粉寒天 小さじ1/4
- 人参とかぼちゃは皮をむいて薄く切る
- 鍋に人参・かぼちゃと水、砂糖を入れて蓋をし、やわらかくなるまで煮る
- 粉寒天を入れ、よく混ぜながら一煮立ちさせて火を止める
- 裏ごしする(大体つぶせたらOK)
- カップに移し入れ、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固めて完成
使う材料によって固さや食感は若干変わります。
また、野菜スープやダシで煮ると違った味のゼリーが楽しめるので色々アレンジしてみてくださいね♪
寒天が思ったより固くなったり、赤ちゃんが食べにくそうであれば、スプーンで小さくつぶしてから与えます。
のどに詰まらないように注意してあげましょう。
1)ゼラチンアレルギー概説 日本ゼラチン工業組合
2)農林水産省 ミニカップタイプのこんにゃくゼリーにご注意!
最後に
独特の食感とのどごしを持つゼリーは離乳食後期頃から取り入れることができます。
固さや材料に気を配りながら試してみましょう。
- ゼラチンは動物性のたんぱく質からできており、アレルギーの原因になる可能性がある
1歳以降に与えるのがオススメ - 寒天は海藻を原料とし、ゼラチンほど弾力性はない
固さや大きさに注意が必要 - デザートやおやつとしての位置づけだが、材料によっては副菜にもなる
- 食欲がない時などの栄養・水分補給になる
- 寒天ゼリーは食物繊維が豊富なので便秘にもよい
- 市販のゼリーを選ぶ際は固さや材料をチェックする
市販ゼリーは赤ちゃん用に工夫されたものが多く出回っているので、こちらを利用してみてもOK!
ただし、味見をするなどお子さんに合っているか、きちんとチェックしましょう。
材料を変えてみたり、スープで煮てみたりとアレンジもできるので、色々試してみてくださいね♪