赤ちゃんにはちみつはいつから?1歳未満にだめな理由と乳児ボツリヌス症・加熱や加工品の注意

はちみつは甘くておいしい食材ですが、「赤ちゃんには食べさせちゃだめ」とよく聞きますよね。私も娘が小さいころ、いつならいいの?パンやお菓子に入っているものは?と悩んでいました。

この記事では、厚生労働省やこども家庭庁の資料をもとに、赤ちゃんにはちみつを与えてよい時期と、その理由、気をつけたい食品をまとめました。

結論

  • はちみつは1歳を過ぎるまで与えない(こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」・厚生労働省)
  • 理由は乳児ボツリヌス症を起こすおそれがあるため
  • ボツリヌス菌(芽胞)は熱に強く、ふつうの加熱や調理では死なない。はちみつ入りのパン・お菓子・飲み物も1歳まではさける
  • 1歳以上の人にとって、はちみつはリスクの高い食品ではない(厚生労働省)

赤ちゃんにはちみつはいつから?

はちみつは、1歳の誕生日を過ぎてからにしましょう。

こども家庭庁の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」には、「蜂蜜は、乳児ボツリヌス症を引き起こすリスクがあるため、1歳を過ぎるまでは与えない」と書かれています。厚生労働省も「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」というページで、同じように呼びかけています。

離乳食が進んで、いろいろな食材が食べられるようになってくると、「少しくらいなら…」と思ってしまうかもしれません。でも、はちみつは量の問題ではなく、1歳未満には与えない食品です。

私も娘の1歳の誕生日が来るまでは、はちみつを使わないように気をつけていました。今は親子ではちみつ入りのおやつを楽しんでいますよ。

1歳未満にはちみつがだめな理由は?

乳児ボツリヌス症を起こすことがある

はちみつには、ボツリヌス菌の芽胞(めほう:熱や乾燥に強い休眠状態の菌)がまじっていることがあります。

厚生労働省によると、赤ちゃんはまだ腸内環境が整っていないため、口から入ったボツリヌス菌が腸の中で増えて毒素を出し、乳児ボツリヌス症を起こすことがあります。大人のボツリヌス食中毒(食品の中にできた毒素で起こるもの)とは起こり方がちがい、1歳未満の赤ちゃんに特有の病気です。

どんな症状が出るの?

厚生労働省のページでは、次のような症状が挙げられています。

  • 便秘
  • ほ乳力(おっぱいやミルクを飲む力)の低下
  • 元気がなくなる
  • 泣き声の変化
  • 首のすわりが悪くなる

1歳未満の赤ちゃんがはちみつを口にしてしまい、いつもとちがう様子があるときは、早めに小児科に相談しましょう。

国内でも、はちみつが原因とみられる乳児ボツリヌス症で赤ちゃんが亡くなった例が報告されています(授乳・離乳の支援ガイド 参考資料)。「うちの子は大丈夫」と思わず、1歳までは口に入れないことが大切です。

加熱すれば大丈夫?はちみつ入りの食品は?

ふつうの加熱では菌は死なない

「加熱すれば大丈夫なのでは?」と思うかもしれませんが、厚生労働省によると、ボツリヌス菌(芽胞)の耐熱性は120℃で4分とされていて、通常の加熱や調理では死にません。

おうちで煮たり焼いたりしても安全にはならないので、加熱してあっても1歳未満には与えないようにしましょう。

パン・お菓子・飲み物にも注意

厚生労働省は、「1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう」としています。

東京都日野市のページでは、「1歳未満の乳児に与えないでください」という注意書きは食品表示法で義務になっていないため、原材料名を確認するよう呼びかけています。

はちみつが入っていることがある食品の例です。

食品 気をつけたいこと
パン・菓子パン 生地に使われていることがある。原材料名を確認
クッキー・ケーキなどの焼き菓子 大人用のお菓子は特に確認。焼いてあっても安全にはならない
ジュース・飲料 はちみつ入りの飲み物もさける
のど飴・はちみつレモンなど 大人用のものを分けないようにする

※表は例です。どの商品でも、1歳未満の赤ちゃんにあげる前に原材料名を見ておきましょう。

上の子がいるおうちでは、お兄ちゃん・お姉ちゃんのおやつを赤ちゃんが口にしてしまうこともあります。置き場所にも気をつけたいですね。

1歳を過ぎてからの与え方

厚生労働省は、「1歳以上の方にとっては、ハチミツはリスクの高い食品ではありません」としています。

1歳を過ぎたら、はちみつも使えるようになります。ただ、はちみつは甘みが強いので、使うときは少量にして、ヨーグルトやパンケーキに少しかける程度から試すと安心です。

はじめて食べるときは、ほかの食材と同じように少しずつ様子を見て、気になる様子があれば小児科に相談しましょう。

よくある疑問(Q&A)

Q. 1歳未満の赤ちゃんが、はちみつを少しなめてしまいました。
A. すぐに症状が出るとは限りませんが、心配なときは小児科に相談しましょう。便秘やほ乳力の低下、元気がない、泣き声がいつもとちがう、などの様子が見られたら、はちみつを口にしたことを伝えて受診してください。

Q. 「加熱済み」のはちみつ入りのお菓子なら食べてもいい?
A. ボツリヌス菌(芽胞)はふつうの加熱や調理では死なないため、加熱済みの食品でも1歳までは与えないようにしましょう。

Q. 授乳中のママがはちみつを食べてもいい?
A. 厚生労働省の注意は「1歳未満の赤ちゃんに与えること」についてです。1歳以上の人にとってはリスクの高い食品ではないとされています。母乳への影響が気になるときは、健診のときなどに医師や助産師に相談してみましょう。

まとめ

  • はちみつは1歳を過ぎてから
  • 理由は乳児ボツリヌス症を防ぐため
  • 加熱しても菌は死なないので、はちみつ入りのパン・お菓子・飲み物も1歳まではさける
  • 買うときは原材料名をチェック
  • 気になる様子があれば小児科に相談

理由がわかると、迷わずにすみますね。1歳になったら、親子ではちみつの甘さを楽しんでみてください。

参考:
厚生労働省「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。」
こども家庭庁「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
日野市「離乳食を始めましょう」

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