悪化すると大変だから一度調べてみたら?
子供から大人まで、みんな大好きなバナナ。
そんなバナナでアレルギーになるなんて、ビックリですよね!
私も長男の友達がバナナアレルギーだと聞くまでは、バナナアレルギーの存在自体を知りませんでした。
また、バナナアレルギーは知らない人が多く、理解を得られずツライこともあるのだとか。
そこで、今回はバナナアレルギーの紹介とともに、いろんな疑問を解消します!
- バナナアレルギーって何?
- どんな症状が出るの?
- 症状が出たらどうすればいいの?
- なりやすい人っているの?
- 成長したらそのうちに治るの?
知っておいて損はないので、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
バナナアレルギーの症状と対処法
バナナアレルギーは、口腔アレルギー症候群に分類されます。1)
主に食べた時に口の中や周りが赤くなったりかゆみが出たりというような症状が出るアレルギーです。
しかし、口腔アレルギーとはいえ、絶対に全身に症状が出ないわけではありませんので注意が必要です。
それでは、バナナアレルギーの症状にどんなものがあるか見てみましょう。
バナナアレルギーの症状9つ!
バナナアレルギーは口腔アレルギーなので、まずは口の周辺から異変が出ます。1)
- 口の中・くちびる・口の周りがかゆい・ヒリヒリする
- 舌がピリピリとしびれる・痛い
- 喉の腫れ・かゆみ
- 胃がもたれたり、胃痛がする
- 吐き気
- くしゃみ・鼻水・鼻づまり
更にひどくなると
- 顔面の発赤・かゆみ
- 身体に湿疹や蕁麻疹(じんましん)がでる
- 腹痛・嘔吐・下痢
- 喉が腫れて呼吸困難になる
- 喘息発作
という症状が現れます。
そして最悪の場合は
- アナフィラキシーショック
になります。
バナナは身体に害が無いイメージをお持ちの方が多いかと思いますが、バナナアレルギーの症状は他の食物アレルギーとほぼ同じです。
また、これらの症状について、赤ちゃんや幼児は、的確に表現することができないことが多いので注意が必要です。
子供の場合、口腔アレルギーが出た場合は、「からい」「苦い」「のどが痛い」「口が痛い」という表現をすることが多いので、そのような場合は、アレルギーを疑いましょう。
バナナでの腹痛についてはこちらの記事もどうぞ
赤ちゃんの場合はどうやって判断する?
アレルギーかどうか私に判断できますか?
赤ちゃんの場合、離乳食にバナナを使うことがあります。
しかし、赤ちゃんはバナナアレルギーの症状が出ても自分で訴えることはできません。
では、どのようにしてバナナアレルギーかを判断すれば良いのでしょうか?
バナナアレルギーなどの口腔アレルギーは、まず最初に症状が出るのは口の周りの変化ですので、見た目で判断をするのが一番です。
- バナナを食べさせた時に口のまわりが赤くなる
- 口の周りに手を持っていき、かゆがるようなしぐさを見せる
この2点が確認できれば「アレルギーかも?」と疑って様子をみましょう。
症状が出た時の対処法は?
バナナアレルギーの症状が出た時は、必ずバナナを食べさせるのをやめて様子をみましょう。
症状が軽いから大丈夫じゃないかな?とそのまま食べさせていると、アレルギー症状がひどくなる可能性があります。
そして様子を見ていてそのまま症状が治まるようならいいのですが、ひどくなってきた場合はすぐに救急病院へ行きましょう。
今まで特にバナナアレルギーで症状が出てなくても、突然アナフィラキシーショックを起こす可能性も0%ではありません。
少しでも症状が出たら、小児科で相談しましょう。
バナナアレルギーは他の食物アレルギー同様、血液検査で調べることができます。
更にバナナアレルギーは、卵や牛乳のアレルギーとは異なり、成長とともに治る可能性のあるアレルギーではありません。
ちょっと食べさせてみようかな?
という考えは危険ですので医師に相談無く食べさせるのは絶対にやめましょう。
もう1点気を付けたいことは、大人も突然発症する場合があるということです。
子供のことだけでなく、パパママも自分がなるかもしれない、と頭の片隅に入れておきましょう。
バナナアレルギーの原因は?
バナナに限らず、食物アレルギーの原因はその食べ物に含まれる特定のたんぱく質です。
身体の免疫機能がなぜかその特定のたんぱく質を異物とみなし、防御、排出しようとして様々な症状として出るのがアレルギーの仕組みです。
なので、バナナアレルギーの人がバナナを食べた場合は、バナナに含まれる特定のたんぱく質に反応し、自分自身の免疫機能により症状が出るのです。
バナナアレルギーになりやすい人の特徴は?
バナナアレルギーになる人の特徴はあります。
- ブタクサの花粉症
- パイナップル、キウイなど他の熱帯地域原産の果物アレルギー
- ラテックスアレルギー(ゴムのアレルギー)
上記3つのアレルギーのいずれかを持っている人は、バナナアレルギーになる確率が高くなります。
アレルゲンとなるたんぱく質の構造が似ているからです。
今はまだバナナアレルギーではないという人でも、上記の3つのアレルギーをすでに持っている人は注意をした方がいいのです。
他には小さな頃からたくさんバナナを食べてきた人は、そうでない人に比べてバナナアレルギーになりやすいです。
特に、生まれてから1歳ごろまでにバナナをたくさん食べているとバナナアレルギーになるリスクが高くなるという説があります。
バナナは甘くてやわらかいし、病気の時の栄養補給などに食べるイメージがあるため、つい早い時期から離乳食として与えがちな食材です。
しかし、他の食材よりも早い時期に与えることは絶対に辞めて、遅めに少量ずつ与えることをおすすめします。
アトピーの人は注意が必要
すでにアトピー性皮膚炎になっている場合、バナナに限らず食物アレルギーを併発する可能性が高いので注意が必要です。
そしてバナナアレルギーの症状にも皮膚の症状(湿疹やじんましん)が出る場合があるので、バナナアレルギーを併発してしまうとアトピーを悪化させる可能性があります。
バナナを食べた時にアトピーが悪化しているかも?という実感があれば、バナナを食べるのを控えてみましょう。
関連記事
バナナを加熱すれば大丈夫?
他の果物や卵などは加熱するとタンパク質が変異するのでアレルゲンにならないと言われる場合がありますが、バナナは加熱してもアレルギー物質は変わりません。
なのでバナナアレルギーの場合は、バナナは加熱しても食べさせてはいけません。
参考:
1)お肌とアレルギーのこと③口腔アレルギー症候群のおはなし 島根大学医学部皮膚科教授 森田栄伸教授著
2)
まとめ
バナナアレルギーは他の食物アレルギー同様気を付けなくてはいけないことがわかりましたね!
それでは今回のバナナアレルギーについての記事を簡単にまとめます。
- 主な症状はバナナを食べた時に口の周りに出る
- ひどい場合は全身にじんましんなどの症状、最悪はアナフィラキシーショックが出る
- ブタクサの花粉症、ラテックスアレルギー、他の熱帯果物アレルギーの人はなりやすいので注意
- アトピーを悪化させる場合があるのでアトピーの人は注意
- 6か月未満の赤ちゃんに食べさせると発症リスクが高まる
- バナナアレルギーかどうかは血液検査で調べることができる
- バナナを食べさせないのが一番の対処法で、加熱しても食べさせてはいけない
- 大人も突然発症することがある
冒頭に書いた長男の友達、小さい頃はバナナ大好きでたくさん食べていたそうです。
なのにいつの頃からか、バナナを食べると口の中に違和感があり、胃のあたりもムカムカと気持ち悪くなるようなり。
最初は他のアレルギーを疑って、小児科で血液検査したことで、まさかのバナナアレルギーが判明したそうです。
今まで食べていて平気でも、突然発症することがあるバナナアレルギー。
赤ちゃんの頃だけでなく成長してからも、気になる症状が出たらすぐに対処できるように心の準備をしておきたいですね。
バナナを食べると体が痒くなるのどうすればいいですか?
ちなみに、蕎麦もダメです。現在小学5年生です。宜しくお願い致します。
コメントありがとうございます。
体が痒くなるのは、アレルギーですので、食べないようにしてください。