そんな時は“ちくわ ”を使ってみるといいわよ。
離乳食でも使えるの?
ただし、加工食品になるから注意点も知っておくといいわよ。
はじめまして、2人兄弟のママの“あんつぶ”です。
離乳食も回数や量が多くなると、
下ごしらえや調理が大変!!
と感じることがありますよね。
そんな時、オススメしたいのが“ちくわ”。
魚肉を原料としたねり製品で、すぐに使える優れもの。
実は、離乳食にも取り入れられるんですよ!
ただし、加工食品になるので離乳食期に合った対応が必要となります。
そこで今回は離乳食期のちくわについて、
- いつから食べられるの?
- 与える時の注意点は?
- 冷凍保存できるの?
といった疑問にお答えしたいと思います。
目次 [閉じる]
離乳食でちくわはいつから?
ただし、“湯通し&少量”というのがポイントね。
詳しく説明するわね!
ちくわは魚(主にスケトウダラ)のすり身に塩や調味料を加えてねり、成型して焼いた加工品。
スケトウダラそのものはマダラと同じく白身魚なので、離乳食初期から食べさせられます。
原料そのものは初期からでもOKですが、ちくわとなると話は別。
なぜなら、ちくわには塩分や糖分、添加物が含まれているからなんですよ。
また、ちくわには弾力性がありますよね。
プリプリとした食感は大人にとっては魅力的ですが、赤ちゃんには食べにくいことも…。
これらの理由から、
- 調味料が使えるようになる
- 歯ぐきでカミカミできるようになる
離乳食後期(9~11ヶ月)頃がちくわを食べさせてもよい目安となります。
ただし、調味料がOKになる時期とはいえまだまだ風味づけ程度の段階なので、与える量は少量をこころがけましょう!
食べやすい大きさにするのも忘れずに。
そのままの形で与えるのは、うまくかじり取れるようになる幼児食期以降を目安にしてみてね。
その他のねり製品は?
その他のねり製品には、
- かまぼこ
- はんぺん
- カニカマ
- さつま揚げ
- 伊達巻
- つみれ
などがありますね。
それぞれ独特な食感をもち、簡単な調理で食べられる加工品です。
多くの種類がありますが、その作り方はちくわとほぼ同じ2)。
加える調味料や成型の仕方、加熱の方法の違いによってその特徴がうまれています。
そのため、ちくわと同じ離乳食後期頃を目安にするといいですね。
ただし、
- はんぺんには卵白、伊達巻には卵が入っているのでアレルギーに注意
- さつま揚げは油で揚げてあるので1歳以降がオススメ
となります。
ちくわやかまぼこでも卵白を使用した製品があるのでパッケージの表示を確認しましょう!
小麦粉からできています。
ちくわぶは関西ではあまり知られていませんが、関東ではおでんの具としてメジャーな食材。
ちくわと名前や形が似ていますが、こちらは小麦粉からできています。
小麦にアレルギーがなければ、離乳食中期頃からうどんのように食べさせることができますよ。
ちくわを与える時の注意点と組み合わせ例
ねり製品は生鮮食品と比べると、塩分や添加物がどうしても多くなってしまいます。
また、弾力性もあるので赤ちゃんにとっては食べにくい場合もあります。
注意点
ポイントは3つ。
- 卵白が入っているものがあるので表示をしっかり確認する
- たまに少量を使う程度に
- 最初は小さく刻んで湯通ししてから与える
①表示を確認
販売されているちくわの中には、卵白が含まれているものも…。
卵にアレルギーがある場合は、注意が必要です。
魚の主なアレルゲンは“パルブアルブミン”というたんぱく質。
魚の種類による構造の違いは少なく、魚アレルギーの人は多くの魚に反応することがあります。
白身魚・赤身魚・青背魚など、色によるアレルゲン性の違いもありません。
しかし、ねり製品では原料となるすり身の“水さらし”工程で、水溶性であるパルブアルブミンの大部分が溶出します3)。
低アレルゲン化されているので、食べられる可能性があるということなんですよ。
(すべての人が大丈夫というわけではないので、必ず医師と相談してください。)
②まずは刻んで湯通ししたものを与える
湯通しは小さく刻んだ後、熱湯で数分ゆでてあげましょう。
ゆでることで塩分や油分を落とし、食感も少しやわらかくなります。
③頻度は控え目に、少量を心がける
加工食品になるので、塩分や糖分が多く含まれています。
そのため、使う頻度は控え目に、少量を心がけて取り入れましょう。
いくつか紹介するわね。
ちくわの組み合わせ例
ちくわは細かく刻んだ状態では食べにくいので、他の食材と混ぜ合わせたり、具として使うとgood!
たとえば、
- 野菜(ほうれん草・小松菜)と一緒にゆでてスープやうどんに
- ご飯と合わせておやきに
- 水で溶いた小麦粉に混ぜてお好み焼き風に
- 加熱した野菜(キャベツ・人参)やご飯と混ぜてチャーハンに
- 細かく切った野菜(大根・人参)と炊いてとろみをつけてあんかけ風に
といった使い方がオススメですよ。
湯通ししても塩味は残っているので、味付けしなくてもOK。
子供もお気に入りの一品だったよ。
大人のように手軽にねり製品を食べられるようになるのは幼児食が進んだ頃になりますが、ひと手間加えてあげることで赤ちゃんでも楽しむことができます。
おしいそうね!
離乳食の一品として適当に作ったおやき?が美味しそうすぎる…(自画自賛)
今度は沢山作って大人のおやつにしよう(´-ω-)ウム材料:山芋、ちくわ、小麦粉、青のり、すりごま、白だし
これらを混ぜてごま油で焼くだけ〜 pic.twitter.com/zPY3wK8UIK— asa (@pso2ship5asa) September 28, 2017
今日の離乳食(朝)
ちくわ、ニンジン、インゲン、しめじの餡掛けごはん、イチゴ。
手づかみ食材は、ちくわ、イチゴ
イチゴと交互に食べさせると、すんなり食べてくれました。 pic.twitter.com/c58RYh13GL— 永原 篤 (@nagasheep) May 3, 2015
冷凍保存はできる?
ちくわなどの練り製品は冷凍保存もOK!
離乳食用に下ごしらえしたものを小分けしてストックしておきましょう。
- 食べやすい大きさに刻み、熱湯で数分ゆでる
- 粗熱をとる
- 小分けしてラップで包み、フリーザーバックなどで保存する
離乳食の進み具合に合わせて、量も調節してね。
冷凍したものは1~2週間を目安に使い切りましょう!
レンジ解凍がオススメです。
参考:1)食物アレルギーをこわがらないはじめての離乳食 (主婦の友社 2015年12月発行)
2)紀文 練りものができるまで
3)日本調理科学会誌 Vol.44 ,No.4 ,306~309(2011) P308
最後に
離乳食も段階が進むにつれて食べる回数や量が増えてきます。
少しでも調理の手間を軽減してくれる食材があると助かりますよね。
ちくわのようなねり製品は魚肉をすりつぶしてできているので、魚を気軽に取り入れられます。
ただし、離乳食期に合った対応を心がけましょう。
- 取り入れる目安は離乳食後期(9~11ヶ月)以降
- 卵白が含まれていることもあるので表示をしっかり確認
- 塩分や糖分、調味料が含まれているので少量をこころがける
- 食べやすい大きさに刻み、熱湯で数分ゆがいてから与える
湯通ししたちくわは冷凍保存もOK!
小分けしてストックしておけば、“ちょっと具が足りないな~”という時にも大助かりですよ。