バナナしか食べない日もあるの!
バナナは甘くてやわらかくて食べやすいので、小さい子は大好きですよね!
バナナにはビタミンC、ビタミンB1、B2、ナイアシンなどのビタミン類が豊富に含まれており、とくにビタミンCはなんとりんごの4倍以上!
アスリートが積極的に食べたりするイメージがあるため、
バナナをたくさん食べても別に問題ないんじゃないの?
と思われがちですが・・・。
実はバナナの食べ過ぎには注意すべき点があるのです!
今回の記事では
- バナナを食べると腹痛になる?
- バナナの適量は?
- バナナアレルギーがあるって本当?
など、小さな子供だけでなく大人も気を付けたいことも書きましたので、ぜひ読んでみてください!
目次
バナナの食べ過ぎは腹痛に注意!
食べ過ぎるとどんなことが起こる可能性がありますか?
- 下痢
- 便秘
- アレルギー
- 尿路結石
- 高カリウム血症
その他についても1つずつ説明しますね。
下痢
バナナは南国産の果物であるため、体を冷やす作用があります。
冷えると人間の体は水分を排出しようとするため、バナナをたくさん食べると下痢になるのです。
便秘
下痢の理由と同じく、体を冷やす作用のため、逆に便秘になる人もいます。
体が冷えると血行が悪くなります。
すると腸のぜん動運動が悪くなるためバナナをたくさん食べると便秘を引き起こすこともあるのです。
アレルギー
バナナも実はアレルゲンの一つなのです。
消費者庁は平成18年からアレルギー物質を含む食品に関する表示の項目にバナナを加えています。
どんな症状が出るのですか?
バナナアレルギーの人がバナナを食べると
- ムカムカする
- 口の中がイガイガ・ピリピリする
というなんとなく感じる不快感から始まり、
- 腹痛を起こす
- じんましんが出る
などのアレルギー症状が出ます。
そして他のアレルギー同様、ひどくなるとアナフィラキシーショックを起こすこともあるので注意が必要です。
バナナアレルギーについてはこちら→バナナアレルギーの症状と対処法!こんな人は要注意
またそのアレルギーの観点から、生後1年以内の赤ちゃんに生のバナナを食べさせることは辞めた方がよいという説があります。
加熱すると多少アレルギー物質が減ると言われていますが、他の果物ほど加熱の効果はありません。
食べさせるにしても生後5か月以降、少量ずつにとどめておいた方がよいです。
尿路結石
バナナには、シュウ酸が多く含まれており、これは尿路結石の原因となります。
尿路結石とは、尿の通り道=尿路にシュウ酸などの物質が結晶化して(いわゆる石が)詰まる症状です。
高カリウム血症
バナナには、カリウムも多く含まれています。
バナナ1本で大人の女性が一日に摂取できる量の4分の1が含まれているんです。
カリウムは摂りすぎると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症は、
- 胃腸症状
- しびれ感などの筋肉・神経症状
- 不整脈
などが症状として現れます。
更に悪化すると
- 心停止
の危険性が生じるとっても怖い病気です。
健康な人なら尿として排出されるのですが、腎臓になんらかの疾患を持っている人は高カリウム血症になる可能性が高くなります。
日本の隠れ腎臓病患者は1,300万人を超えると言われています。
なので「バナナを食べすぎると病気になる」と考えるよりも、逆に、バナナをたくさん食べた時に上記のような症状が出た場合は、腎臓疾患を疑ってみましょう。
気をつけましょう!
バナナの適量ってどれくらい?子供は一日何本まで?
子供は一日に半分から1本を目安にしましょう。
赤ちゃんや幼児にバナナを与える時に、やはり気になるのが冷えとアレルギーです。
赤ちゃんに与える際は、5ヶ月以降、加熱して少量からにしましょう。
そしてもう1点、バナナは糖質が多くカロリーが高い食べ物なので、食べすぎると他の食事が食べられなくなります。
いくらバナナが栄養豊富だからといっても、カルシウムや鉄分のように他の食材に比べると少ない栄養素もあるのです。
3歳でカルシウムは約500㎎、鉄分は約4.0㎎を摂取することが必要とされます。
しかしバナナ1本(約100g)でカルシウムは6㎎、鉄分は0.3㎎しか含まれていないのです。
一日にほぼバナナしか食べなくなってしまうと、栄養の偏りが心配です。
なので、子供は大人よりも少なめで一日に半分から1本を目安にして、食事をしっかり食べられるようにしましょう。
バナナを離乳食に少しずつ使うにはこちらの記事を!→離乳食のバナナって冷凍できる?
上でカリウムやシュウ酸の摂りすぎに注意と書きました。
しかし、健康な人ならカリウムもシュウ酸も尿として流されてしまうので、その点から「何本まで」と本数を制限することはありません。
あくまで腎臓に疾患がある人は気を付けましょうということです。
では、制限なく食べてもいいの?
というわけでもありません。
バナナを食べることで体が冷えるのは健康な人も避けられませんし、アレルギーは大人でも、ある日突然発症します。
アレルギーは食べすぎることも原因の一つと考えられているので、一日に1~2本程度を目安としましょう。
バナナのシュウ酸を消す方法
一時期、バナナダイエットなるものが流行したことがあるため、バナナなら一日に何本食べても大丈夫!という間違った常識が出来上がってしまいました。
しかし実際は食べすぎると、シュウ酸やカリウムを摂りすぎることになってしまう。
こうなると、バナナを食べること自体が怖くなってきたりもしますよね・・・
でも、バナナを食べる時に気になるシュウ酸を消す方法があるので、2つ紹介します!
その1 よく熟れたバナナなら大丈夫!
シュウ酸は、熟していない青いバナナに多く含まれており、シュガースポット(茶色や黒い点)が出るほど完熟したバナナになるとシュウ酸の量は減っていきます。
なので、青いバナナよりも熟したバナナを選んで食べるとよいです。
その2 ヨーグルトなどの乳製品と一緒に!
シュウ酸は、カルシウムとくっつくと便に排出されていきます。
なのでヨーグルトなどの乳製品のようなカルシウムを含む食品と一緒に食べると尿路結石の心配は減るんです。
気になる食べ過ぎシリーズはこちら↓
まとめ
栄養豊富で満点な食品だと思っていたバナナの意外な一面がわかりましたね。
それでは今回の記事を簡単にまとめます。
- バナナは体を冷やす作用があるので食べすぎると下痢や便秘になりやすい
- 大人は1日に1~2本、赤ちゃん・幼児は半分から1本を食べる目安にする
- バナナはアレルゲンの一つである
- シュウ酸やカリウムが多く含まれるので腎臓疾患がある人は食べすぎない
- シュウ酸は完熟したバナナには少なく、カルシウムと一緒に摂ると排出されやすい
美味しくてビタミン類が豊富なバナナ。
鉄分は多く含まれていませんが、鉄分と結びついて吸収されやすくなる葉酸と銅が含まれるため貧血予防にもなります。
食べ過ぎさえしなければ、腹痛を起こすほど体を冷やすこともありません。
とても体によいものなので一日の適量を積極的に食べましょうね♪