切迫流産や切迫早産と診断された時、お腹の痛みや張り止めとして処方される薬ウテメリン。妊娠中に薬って大丈夫なの?赤ちゃんに影響はないの?と心配になる方も多いと思います。
私も30週の時、切迫早産でウメテリンを処方されたんですが、赤ちゃんの体重がまだ少なく、なかなかやめられず、いつまで飲めばいいんだろう?と心配で何度も担当医に尋ねたくらいです。しかし、自己判断で勝手に止めるのは赤ちゃんのためによくないと説明され、納得しました。
切迫早産の場合、ウテメリンっていつまで必要なのか?胎児に影響はあるのか?効かない場合もある?経験談も踏まえご紹介したいと思います。
目次
切迫早産でのウテメリンはいつまで必要?
- 子宮の収縮が止まるまで
- 子宮口が閉じるまで
- 赤ちゃんが生まれても大丈夫な数週になったら
- 赤ちゃんが生まれても大丈夫な体重になったら
切迫早産の心配がなくなるまで飲まないといけず、自己判断で薬をやめるのは絶対にやめましょう。
ウテメリンは胎児に影響はある?
ウテメリンによる副作用は、心不全や新生児における室中隔壁の肥大、低血糖、新生児腸閉塞が現れたとの報告(※)も中にはありますが、そういったことはごく稀です。ですが、少しでも異常を感じた時はすぐに医師に相談しましょう。
しかし、切迫流早産での有効率は72.2%と高く、処方されたのに、自己判断でウテメリンを飲まないことによる危険の方が母子共にはるかに高いので、医師の指示に従いましょう。
但し、赤ちゃんに心配は少なくても、母親に副作用が出ることはあります。頭痛や動悸、手の震え、吐き気が出た時には、医師にすぐ相談しましょう。
※参考文書:ウテメリン 添付文書:http://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ph/PDF/230034_2590402A1156_1_11.pdf
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ウテメリンが効かないこともあるの?
中にはウテメリンを飲んでも張りがなかなかひかないという人もいます。その場合は点滴に切り替える場合もあります。
しかし、張りがあっても子宮口が開いていなかったり、子宮頸管の長さにもより入院まではしなくても大丈夫な場合もあります。
ウテメリンの錠剤と点滴の違いは?
錠剤→服用後30分後から効果が出はじめ徐々にききはじめ、またピークを迎えたら徐々に効果が切れる。
点滴→24時間点滴だと同じ効果を一定に保つことが出来る。
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最後に
- ウテメリンは子宮収縮が止まるまで
- ウテメリンは子宮口が閉じるまで(子宮頸管の長さにもよる)
- ウテメリンは赤ちゃんが生まれていい数週になるまで
- ウテメリンは赤ちゃんが生まれていい体重になるまで
- ウテメリンの胎児への影響はごく稀
- ウテメリンの母体への副作用は頭痛や動悸、手のしびれ、吐き気があった時は医師に相談
- ウテメリンは持病のある人は前もって医師に相談
- 張りがひかない、ウテメリンが効かない場合は点滴に切り替え(入院)
- 24時間点滴の場合、安定した効果が得られる
- 自己判断で服用をやめるのは絶対にダメ(飲まないことによる危険の方が高い)
いかがでしたでしょうか?妊娠中に薬を飲むことに抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、医師から指示された薬を飲まないことによるリスクの方がずっと大きいんです。
切迫早産と診断されたのに自己判断でウテメリンを飲むのをやめたりすると、早産につながり、赤ちゃんの数週、体重によっては命に関わったり、障害が残る可能性だってあります。自己判断は絶対やめ、納得するまで医師とよく話すことをおすすめします。