現在、待機児童、保育士不足というワードがニュースで何度も目にします。特集で取り上げられたり、署名活動がおこなわれたりと何かと話題です。
私も自分の子どもが約半年間、待機児童になり何度も市役所に通った経緯がありますので決して他人事ではありません。
まず、無認可保育園とはどんなところなのでしょうか。無認可保育園の基本情報、料金、無認可保育園を選ぶポイントなど無認可保育園の魅力にせまってみたいと思います。
目次
無認可保育園の基本情報
<無認可の理由>
子どもに対する保育士の数や施設の広さ、設備など児童福祉法に基づく一定基準を満たしていない為に国の認可を受けていない施設です。
<入所基準>
保護者の就労や疾病など、保育に欠ける事由の有無に関係なく、児童は入所できます。保育を希望する保護者は施設に直接申し込みます。
<保育時間>
保育時間もその施設によって異なります。しかし無認可保育園の魅力として…
- 延長保育をしてくれる
- 夜間保育が充実している
- 休日保育が充実している
- 施設によっては24時間保育園がある
- お泊り保育も可能
などがあげられます。認可保育園では、日曜日、祝日は休園のところが多く、保育時間も夕方までと時間の制限がある中で、無認可保育園はいろいろなニーズに合わせた多様な保育時間を設けています。
<料金>
認可保育園は親の所得に応じて、保育料が算定されますが、無認可保育園は定めがないため施設によっても料金体系に大きな差があります。
また月齢、給食の有無、預ける時間によっても料金が変わってきますが、一般的に5万円~7万円というところが多いようです。
週に何回預けるのか、毎日預けるのかによって、1回払いや月額払いなど選べるところがほとんどです。
一般的に3歳未満児は、料金が高く設定されています。実際、私の住む自治体の無認可保育園に0歳児を預ける場合、問い合わせをしたところ…
- A園27,000円/月
- B園50,000円/月
- C園54,000円/月
という返答でした。同じ地域でも料金にかなりのバラつきがりますよね!駅に近い施設はやはり料金が高めです。そのほかにも
- おやつ
- 給食代別途
- 15分刻みの延長保育の料金設定
など本当に細かい料金の違いがあるので、料金に関してはHPや直接問い合わせをしてみた方がいいですね。
<補助金制度>
無認可保育園の料金は高い!というイメージですが、地方自治体によっては補助金制度がある地域もあるようです。
たとえば、東京都世田谷区もH28年4月より待機児童緊急対策として、無認可保育園の保育料の補助金制度の導入が始まったそうです。
<補助金制度を受けられる条件>
区内在住であり、0歳児・1歳児・2歳児・3歳児であること。
(2)区の認可保育園等の入園申込みを行い、入園待機となっていること。
(3)当該月初日に補助対象施設に在籍し、月160時間以上の月極め契約を結んでいること。
(4)無認可保育施設の利用に係る保育料を滞納していないこと。
(5)区の定めた保育料算定区市町村民税所得割課税対象額を超えていないこと。<補助対象施設>
(1)東京都に認可外保育施設(ベビーホテル・その他)として設置を届出している施設。
※各区単独事業の保育室、病児・病後児施設は除く。
(2)東京都の認可外保育施設指導監督基準を満たし、その旨の証明書を東京都より発行されている施設。
※世田谷区役所HP参照抜粋
以上の点からも、どの無認可保育園でも良いというわけでもなく、補助金を受ける際は細かい基準があるようです。
無認可保育園に入れると認可保育園に転園しやすいってホント?
私の場合のお話をさせてもらいますね!私の場合は…
- 途中入所
- 求職中
- 0歳児
という入所条件も厳しい状態での申し込みで子どもは案の定待機児童になりました。市役所に毎月のように電話をし、今月も厳しいとの返答ばかりでした。
途方にくれていたところ、市役所の方から、「一時保育や無認可保育園の利用実績があると点数が加算されますので、もし利用した際には、ご連絡下さい」と言われました。
認可保育所の入所選考基準は大体どこの自治体でも選考は基本点+調整点の合計点数で選考が行われます。 基本点は…
- 勤務日数
- 勤務時間
- ひとり親世帯
- 生活保護世帯
などの項目を計算するようになります。調整点は…
- 祖父母の状況
- 兄弟の入園状況
- 介護状況
- 無認可保育園に入園して認可保育認定待ち
などその他の世帯状況によって加減点されます。
無認可保育園に預けているというのは、この調整点の項目になります。
しかしこの基準点も自治体によってさまざまで、一概には言えません。私が自治体に問い合わせ、点数の基準などを教えてほしい!とお願いしたら「お教えできません」と言われてしまいました…(泣
無認可保育園を選びました!無認可だからこその魅力とは?
- 無認可保育園のイメージは国からの認可が下りていないから危ない?
- 狭いマンションの一室に子どもを預けるんじゃないの?
- 料金は高いけど保育内容は不十分なのかも…
などなど大切な我が子を預けるとなると不安なマイナスイメージもありますよね。 しかし、あえて無認可保育園を選んでいる家庭もあるんです。
認可外だからこそできる自由でおもしろい保育園経営に力を入れている施設もあります。たとえば・・
- 幼児期からのスポーツ教育に力を入れた“体育会系”
- 外国人講師を中心に、英語で保育するなど“教育に力を入れた施設”
- 少人数で家庭的な雰囲気を大切にする“アットホームな施設”
一部の例ではありますが、近年待機児童も増える中、新設する無認可保育園はとても多いです。国の基準がないからこそ、自由な発想で親のニーズに合わせて、施設の魅力を最大限に生かす無認可保育園がとても増えてきています。
両親が高所得な場合、認可保育園の場合、保育料は所得に応じますから必然的に保育料も高額になります。 無認可保育園の保育料とさほど差がない場合もありますよね。
無認可保育園は高かったり園庭無かったり何やかんやで認可保育園のが希望ではあるが、独自の活動があったり、預ける時の申し送りが楽だったり、紙おむつだったりで、いろいろ利点も多い。
— 鳥スキー (@ToriDaisuki) June 6, 2016
紙オムツや独自の活動…魅力ですよね!
無認可保育園でも、良い所は良い。本当にそう思う。
— 焼きうどん【年少扶養控除が無いことを普及しよう】 (@ktst_mam) April 4, 2016
私もホントにそう思います!!!
4月1日の仕事復帰とこどもの無認可保育園入園から怒濤の数日が過ぎた(疲)。しかし、ウチの無認可、慣らし保育は週末も含めて数日で終わらせてくれたし、汚物のオムツ持ち帰りもない。やや手狭ながらもがんばってくれてます。感謝。
— 保育園落ちたよ@市川市 by ぽわぞん (@poison_2016) April 4, 2016
小さな無認可だからこそ、親子に寄り添ってくれているのでしょうね。
無認可保育園を選ぶポイントは?
実際、認可外保育施設の事故の報告数は、認可保育所での事故数に比べて圧倒的に多い統計も出ています。ちなみに、認可保育園でも事故が増えていて、待機児童解消のために、各保育園が園児を無理してキャパを超えて入れている園も増えてきているのが原因の一つではあります。
では一体どういう点で選ぶべきなのでしょうか?まずは保育園に預ける際
- 土日祝日の保育の必要さ
- 時間帯など自分のライフスタイルの見直し
- 職場と保育園と家の送迎の導線
- 子供や両親の教育スタンスにあっている
これらの要素をチェックし、ある程度いくつか希望の園をピックアップし、まずは料金体系や特色などHPで確認し、実際に見学にいかれることをオススメします。質問などはリストアップしていくと大変効果的です♪
私は認可保育園に子どもを預けていますが、入園する際、以下の点を確認しました。
- 平日の親の行事参加の有無
- 病気の時の対応
- 駐車場の有無
子供が楽しんで通ってくれる事はもちろんですが、親の生活スタイルにも多く影響してきます。さまざまな無認可保育園の中で自分に合った保育園を探してみましょう!
最後に…
- 国の許可を得ていない保育施設
- 料金は5万~7万円
- 保育時間や夜間、土日祝日などの保育も充実
- 無認可保育園に入っていると認可保育園に入りやすい自治体もある
- 無認可だからこそできる事!園によって認可保育園より自分にあった場所があるのかも!
これまで無認可保育について挙げてきましたが、親が、認可保育園、無認可保育園を選べる時代です。
やむを得ず、無認可保育園に入所しなければならなくなった場合でも、数ある保育園の中で、両親が納得し信頼できる保育園を見つける事が大事です。
また保育士との連携を図りながら長時間、親の手元を離れ保育園で過ごす子どもたちが、楽しく笑顔でいきいきと過ごしている事が何よりですよね。
是非みなさんも参考にして、子供さんが安心して通える保育園を見つけてくださいね♪
(この記事は2016年6月に書かれた情報です。)