可愛い赤ちゃんは飲んだり、食べたりとすくすくと育ってほしいものです。ところが、はちみつについては意外と知ってるようで知らなかったりと、ママにとっては不安がいっぱいですよね。
正直に言うと私もいつならいいの?って悩んでいました。そこで今回は、先輩ママとして『赤ちゃんにはちみつは、いつからならいいの?なんでなの?』というモヤモヤをスッキリとさせようと思い、ちょっと調べてきました。はちみつ入りのお菓子やはちみつを食べたママの授乳についても触れてます。一緒に解決していきましょう!
目次
赤ちゃんにはちみつっていつから食べさせてもいいの?
はちみつは1歳の誕生日を迎えてからにしましょう!
よく『赤ちゃんには、はちみつは食べさせちゃダメ』って聞きますが、じゃあいつになったらいいの?という声が聞こえてきそうです。あんなに甘くて美味しいはちみつがダメだなんて悲しいですよね。でも、安心してください!時期が来れば、食べれますよ。
国立感染症研究所のデータをもとにお話します。赤ちゃんと言っても、乳児には与えないで!という事です。乳児とは、一カ月以上、一歳未満の赤ちゃんのことです。なので、はちみつは『一歳のお誕生日が来てから』にしましょう。
はちみつを与えてはいけない理由は?
赤ちゃんが乳児ボツリヌス症という中毒を起こしてしまうからです。
はちみつは、ミツバチが一生懸命に働いてくれたおかげで得られる貴重な栄養素です。ところがハチの巣から収穫をする際にミツバチを介して、はちみつがボツリヌス菌に汚染されてしまうことがあるのです。(そのボツリヌス菌の芽胞は土壌に広く分布しているために、残念ながら、はちみつへの汚染を防ぐのは非常に難しいです)。
そしてボツリヌス菌の付いた、はちみつが消化器官の未熟な乳児の体内に入ってしまうと、腸管の中で菌が発芽、増殖します。そのために産生してしまった毒素は発症という形で赤ちゃんを苦しめてしまうのです。これが、乳児ボツリヌス症という中毒症です。
では、乳児ボツリヌス症について少し説明しますね。ボツリヌス食中毒という病気と同じように中枢神経が冒される‥‥つまり、身体の言うことが聞かなくなっちゃうのです。
赤ちゃんの場合には、
- 全身の筋力が低下
- 無表情
- 哺乳力の低下
- 泣き声が小さくなる
- 腸の動きも悪くなるため便秘になる
可愛い赤ちゃんの笑顔を無表情にするなんて怖いですね。赤ちゃんは、抵抗力が低いため、芽胞汚染(ボツリヌスが付いてしまった)可能性のある食品は避けた方が良さそうです。
私も、娘のお誕生日が来るまで、はちみつを与えないように気を付けました。その代わりに今では親子で、はちみつ入りのスイーツを楽しんでいます。
はちみつ入りのパンやお菓子は大丈夫なの?
ボツリヌス菌は熱に強く、通常の加熱や調理では死ぬことはありません1)。
パンやお菓子に加工されていても、安心はできないということです。
全てのはちみつにボツリヌス菌が混入しているわけではないですが、1歳までははちみつを含む食品(飲料も含む)は与えないようにしましょう。
また、蕎麦の花からとれる「そばはちみつ」というものもあり、種類には注意が必要です。
アレルギー反応が起こる可能性がありますので、どんな食品でも原材料などは必ずチェックしてあげた方が安心ですね。
これも一緒に解決していきましょう。
ママははちみつを食べてもいい?母乳からの影響は?
はちみつを食べても、安心して母乳をたっぷりと飲ませてあげましょう。
その理由は、ママの身体は大人なので抵抗力が出来ているため。それに、ボツリヌス菌の芽胞というのは分子が大きいので、母体の血液や母乳に混じることがないのです。
出産や育児に毎日忙しいママには、はちみつの栄養はとっても大切です。健康はもちろん、産後の美容のためにも、はちみつを積極的に取り入れましょう。
最後に
- 赤ちゃんに与えるのは、1歳になってから
- 乳児ボツリヌス症から赤ちゃんを守るため
- はちみつ入り食品も1歳まで避ける
- そばを原料としたはちみつもあるのでチェックを忘れずに
- ママの母乳からは、ボツリヌス菌は出てこない
いかがでしたか?理由が分かると安心ですね。
ちなみに、ボツリヌス菌は痛みの治療や美容など、正義の味方でもあるのです。はちみつと上手に付き合って、可愛い赤ちゃんの健康を守りましょう。