里帰り出産は、出産の大変な時期を自分の親元で過ごせるため大変心強いですが、その一方で、実家ゆえにストレスを抱えてしまうこともあります。
気心が知れた実家で過ごせるのになぜストレスがたまってしまうのか?
里帰り出産のストレスの原因とその解消法についてお話しします。
目次
里帰り出産で後悔…ストレスの原因は?
里帰り出産、万全の協力体制でストレスなく過ごせる人もいるかもしれませんが、中には里帰り出産を選択したことを後悔するほどのストレスを抱えてしまう人もいるようです。
出産、子育てについての考え方の違い
母親にとっては、妊娠・出産については自分も経験してきたことなだけに、娘のことが気になってしまいあれこれと口を出してしまうこともあるでしょう。心配するがゆえのことなのですが、昔のやり方を押し付けるかたちになってしまうこともあるかもしれません。
素直に聞けるうちはいいのですが、妊娠・出産と大仕事を終えた体はホルモンバランスなどの関係もあり、気持ちが不安定になっていることも少なくありません。
考え方の違いが、ストレスの原因の一つとなっていることが考えられます。
生活環境の違い
結婚するまでは一緒に住んでいたとはいえ、所帯が別になれば生活のペース、生活環境も変わってきます。
また普段なら気にならないことも、産後は少しの生活音さえも気になってしまうことがあります。
イライラしたときに一番話を聞いてほしい夫がそばにいない
小さな不満を感じたときに話せる相手がいると、その後大きなストレスを抱え込むこともないかもしれませんが、里帰り出産の多くの場合、自分だけが実家に帰ることになるでしょう。
そうなると、話したいと思ったときに夫がそばにいないさみしさからストレスが大きくなってしまうこともあるようです。
また、不安を軽減できると思っていた実家が、予想外に気を遣う空間に感じてしまうことが要因にもなります。
実家との距離が遠い場合、移動にかかる時間や、荷物の搬送も、妊娠中の身体にはストレスがかかるものです。
産後は育児の先輩さながらの過干渉といったことも気になります。
そして、ご主人がいない淋しさが仇となり、あなたを不安にさせてしまうこともあります。メールの返信がすぐに返ってこないとか、独身気分で毎晩飲み歩いてるといった良くない想像が悩みの種となることもあります。
統計的に考えて、里帰り出産の方がくつろげると思い期待していたからこそ、そうでなかった時のストレスは大きいようです。
里帰り出産のストレス、どうやって解消する?
せっかくの親子水入らずの時間です。産後はなかなかゆっくりした時間も取れないでしょうから、体調と相談しながら両親と毎日の散歩を楽しむのはいかがでしょう。
また、観光気分で実家周辺の街を散策したり、旧友とおしゃべりしたりというのは、どうでしょう?
青春を懐かしみながら、たわいもない話で気分も軽くなりますね。
自分に与えられる時間も増えるので、趣味に没頭してみましょう。
産まれて来る赤ちゃんをイメージしながらベビーグッズを手作りすることはどうでしょうか?体内から優しいフェロモンが出て、お腹の中の赤ちゃんにも心地いい気持ちが届くそうです。
何かに集中することでストレスを有効に発散させる方法もあります。
ベビーマッサージなどを練習しておくと、赤ちゃんとの生活の予習もできますね。
また産後つらくなったときは、赤ちゃんと一緒に思いきり声を出して泣いてみるとスッキリすることもありますよ。
子育ての考え方の違いなどから、両親とぶつかることがあったとしても感謝の気持ちだけは忘れないでいたいですね。
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里帰り出産、ストレスをためないためにできること!
まず久々の両親との生活は、心強い上に安心感もありますが、距離が近いがゆえにぶつかることもあると理解した上で里帰りするということ。
産前産後は情緒不安定になっていることも頭に入れて、いつもなら気にならないようなことも気になってしまうことがある、ということをわかっていると気持ちの準備もできるかもしれませんね。
また両親との子育てに対する考え方の違いがストレスになることも予想されるため、出産までに子育てについて話しておくのもひとつの方法です。
特に初めての出産ならわからないことだらけ、自分が初めてならおばあちゃんおじいちゃんになるのも両親にとっては初めてのことになるかもしれません。どちらも自分の意見にしがみつかず、歩み寄る気持ちも大切です。
そして実際に産まれてからではなく、産む前に話しておくことでお互いに意見をぶつけ合うことも少なくなるのではないでしょうか。
またこれは極端ですが、里帰りしないで乗り切る、ということもストレスをためないためにできることではないでしょうか。
では、里帰りしないで産前産後を乗り切ることは可能なのでしょうか?
里帰りしないで産前産後を乗り切る方法ってある?
- きめ細やかなサービスの利用:手ぶらでお産バックという出産準備品の提供、産気ついた時と退院時に産院の車で送迎、産褥シッターさんといった家事と育児をしてくれるお手伝いさんの手配などのある産院や市町村が多いので利用する。
- 買い物などはネットスーパーなどを利用することで家から出ることなく済ませることもできる。
- 夫の協力を得る。
- 可能ならば、母親に自宅に来てもらう。
自宅のため、生活ペースは変わらずにそれほどストレスをためることなく産前産後を過ごすことができそうです。
ですが、母親への負担が大きと思われるので期間を短めに決めてお願いするほうがいいかもしれませんね。
私の場合は里帰りせずに母に共同生活をしてもらう事で産前産後を過ごしました。私の性格を一番理解している母が至れり尽くせりのお世話をしてくれました。
母の出産時の話を聞いたり、母の手料理を食べ元気をつけたり、一緒にコンサートへ行ったりと私にはストレスフリーの時間でした。主人は常に緊張感があったようですけど(笑)
私達にとっては働く主人を残して2か月程里帰りするよりも、お互いのストレスは軽減されたと感じました。
最後に
あなたを産んでくれた家族と迎える里帰り出産。命のリレーを見守ってもらいましょう。
いくら実の親子だからといってもお互いを気遣う気持ち、両親への感謝の気持ちはやはり持っていたいですね。
その気持ちがあれば、里帰り出産してよかったという気持ちにもなれるかもしれません。