子供の習い事につきものの悩みが「習い事を嫌がり出したとき、どうすればよいか?」ということ。
一人ひとり違うので「これが正解!」という答えはないけれど、その後の成長のためにできるだけ適切な対応をしたいもの。
そこで今回は、子供が習い事を嫌がった場合について
- まずやるべき対応
- やめさせたほうがいいケース
- 続けさせたほうがいいケース
を、小6と小3の子供をもつ私の経験も踏まえながら、詳しく説明したいと思います。
目次
子供が習い事を嫌がる!まずやるべきことは?
子供が習い事を嫌がったらやめさせたほうがいいのかしら。
それとも思いとどまらせるべき?
子供が習い事を嫌がったら、まず、子供の話を聞くことから始めましょう。
といっても、聞き方にもコツがありますので説明しますね。
- 怒らない
- 質問攻めにしない
の2点です。
怒らない
まず、怒るのはNGです。
本音が聞き出せなくなるからです。
なるべく自然に「どうしたの?」と聞くところから始めましょう。
質問攻めにしない
とはいっても、そこでスラスラと答える子供はまずいません。
ポツポツ話し始める感じでしょう。
そうすると親としてはじれったくなって、「いやなことされたの?」「先生が怖いの?」など思いつくことを挙げてみたくなりますが、こういった質問攻めはNGです。
というのは、小学校低学年くらいまでは、どうしても親のいうこと(親は質問しているだけなんですが・・・)に左右されてしまうからです。
ただ、ずっと沈黙になってはかえって話しにくくなってしまうので、思い当たることがあるなら、話し出すきっかけとして出してみてもいいでしょう。
ずっと楽しく通っていたのに急に言い出したのなら、
- 仲のよいお友達がやめてしまった
- 新しく入ってきた子とうまくいかない
などあるかも知れませんね。
また、学年が変わる時期なら
- 曜日や時間帯が変わって、時間のやりくりが難しくなった
- 先生が変わった
など。
言い出すのは突然でも、その前から、
- そういえば支度に時間がかかっていた
- 習い事の話を自分からまったくしないし、親がきいてもあまり話さない
- 帰ってきたときの表情がよくない
など何かサインは出るものなので、その時期と照らし合わせながら話を聴けるといいですね。
話していてもこれといった原因が出てこないときは、「興味がなくなってきた」「ほかにもっと興味のあることができた」可能性が高いでしょう。
子供が習い事を嫌がるからやめさせたほうがいい場合
本人の習い事への興味がなくなっている場合は、やめさせることオススメします。
その際、
- 親の勧めで始めた習い事の場合
- 本人がやりたいと言って始めた習い事の場合
では、少し対応を変えたほうがよいでしょう。
親の勧めで始めた習い事の場合
小さいころに親の勧めで、あるいはほとんど親の意思で始めた習い事の場合、結局好きにならなかったというケースは結構あります。
なかなか夢中にならないけれど、そのうち楽しさがわかるだろうと期待して続けてきた・・・ということはありがち。
小さいうちは、「がんばったら、その後遊びに行こうね」などと言えば急にやる気を出したりしますしね。
けれども大きくなってきて、やっぱり楽しくないと自覚したり、もっとほかにやりたいことが見つかったりして、「やめたい」と言い出した・・・
そんな時は、変に引き延ばさずにやめさせたほうがよいでしょう。
本人がやりたいと言って始めた習い事の場合
本人がやりたいといって始めた場合、親としては「やりたいっていったから始めたのに・・・」という気持ちになりますよね。
とはいえ、子供は日々刺激を受け、成長しているもの。
興味が変わっても不思議はありません。
好きなことをしている時が子供の能力が目覚める時。
なので、イヤなことに時間を費やすのは、子供の成長を考えるともったいない話です。
親の方針で「一度始めたら」と結構長くやっていましたが、長年やった割に上達していないし、今でも弾こうと思えば弾けますが、弾く気がしません。
という声も。
ただ、軽々しくやめて後で本人が「やめなければよかったな」と後悔しないように、「じゃあ、退会手続きとるけどいい?」と念押しすることは大事。
また、できれば学年が上がるタイミングや学期が変わるタイミングなどの節目までやってみることにして、落ち着いて考える時間を与えましょう。
正直、子供が嫌がり出した途端にやめさせることに抵抗を感じる親は多いはず。
子供なりにしっかり考えた結果なら親も納得できますよね。
嫌がりながらも途中でやめることに罪悪感を感じる子もいますが、そんな場合も、節目であればスッキリした気持ちでやめられるでしょう。
ただ、本人がやりたいと言って始めたからには、嫌がり出した理由が他にあるかも知れません。
また、こんな話も。
親友の話なんですが、4年生でサッカーを始め、最初の1年は泣きながら。
元々親にのせられて始めたものだったので、本気でやめたがっていました。
が、同級生より背が高く足が速かったせいか、ぐんぐん上達。
いろいろなケースがありますね。
あわてず、親子できちんと話をしましょう。
子供が習い事を嫌がるも続けさせたほうがいい場合
よく聞いたら、仲のいいお友達がやめたのも大きいようで・・・。
習い事の中身自体は好きでも、周辺のことでつまずくことも多いものです。
ざっくり分けて次のパターンが考えられます。
- 時間的な問題(その日忙しくて大変など)
- 人間関係(お友達・先生)
- レベルや雰囲気
時間的な問題
学校から帰ってすぐ習い事に出かけるのが大変だったり、習い事が終わってから急いで宿題をやらなければならないと思うと憂うつだったり、ということもあるでしょう。
こういう時間的なことが原因なら、できるだけ障害を取り除いてあげましょう。
- 学校から帰ってすぐ出かけるのが苦痛⇒5時間授業の日にする、習い事の時間を変更する
- 宿題が気になるなら⇒金曜日(次の日が休み)に変更
といった具合に、曜日や時間の変更で対応できる場合は調整してみることをオススメします。
習い事が多すぎて対応できないなら、習い事全般を見なおす機会かも知れません。
お友達と別れたくないなどの問題がなければ、スクールを替えるという方法もあります。
人間関係
お友達や先生との関係は、大人でも子供でも重大な問題です。
とくに子供は、「ここは〇〇を習えればそれでいい」などと割り切って考えたりはしないもの。
居心地の悪い状態で続けるのはツライです。
ただ、習い事は人の出入りが結構あるので、一時の居心地の悪さですぐやめるのは惜しいですね。
少し様子を見ましょう。
先生に相談してみるのもいいと思います。
しばらく様子を見て改善されないようなら、スクールを替えるのも一案。
ただ、ちょっと困ったことが起こるたびにスクールを渡り歩いていては人間関係を築く力がつきませんので、慎重に。
レベルや雰囲気
最初はみんな「ちょっとやってみよう」程度で始めても、大きくなるにしたがって、だんだん差が出てくるもの。
習い事によって違いますが、熱心でない子はやめていくことが多いので、結局本気の子が残ってレベルが上がるという現象も。
サッカーや野球などの団体競技だと、あまり周りのレベルが上がっていくと居心地が悪くなってしまうこともあります。
それでも習い事そのものは好きなら、その子に合ったところを探してみましょう。
まわりの評判を聞いたり、体験に行ったりすると雰囲気やレベル感がわかります。
ただ、ピッタリなところが見つかるとは限りません。
スクールを替えてでも本当に続けたいのか確認して、それほどでもないなら、学年の節目などにやめるのもアリでしょう。
習い事についてはこちらの記事もあわせてお読みください。
まとめ
今回のまとめです。
子供が習い事を嫌がったら、まずは子供の話をきちんと聞くことが大事。
そのとき怒ったり、質問攻めにしたりせず、できるだけ自然に。
子供の習い事への興味がなくなっている場合はやめさせたほうがいい。
親の意思で始めたものなら引き延ばさずにやめさせ、子供の意思で始めたものなら期間を決めて考えさせた上で、それでも意思が変わらないならやめさせるのがオススメ。
忙しさなどが問題なら、曜日や時間の変更などで対応する。
人間関係やレベルが合わないなどの問題なら、スクールを替える方法もある。
ちなみにうちの場合ですが、長男も次男も親の意思でベビークラスからスイミングに通いはじめましたが、幼稚園の時嫌がるのであっさりやめさせました。
ところが、2人とも幼稚園の年長さんの時、またやりたいと言い出し、今も続けているんです。
長男は「途中でやめることはよくない」という思いが強く、ちょっとムリして続けるようなところがありましたが、年度末に習い事全体を見なおしたらスッキリした気持ちでやめられたという経験もあります。
また、私の友人は子供が絵画教室に通うのを嫌がった時に自分で先生に言わせたそうですが、「嫌になってしまう時期は自分にもあった」と先生も言われ、一旦やめるという流れになったそうです。
親子でよく話し合って、納得できる形でやめる・続けるを決めたいですね。