妊婦さんといえばつわり、つわりと言えば・・・?やはり吐き気、嘔吐のイメージが一番強いでしょうか。第1子妊娠初期もそうでしたが、第2子妊娠中の現在も、嘔吐と一緒に下痢と便秘を繰り返しています。
- つわりで下痢嘔吐の場合の注意点は?
- 下痢と嘔吐は本当につわりが原因?
とにかく下痢と嘔吐に悩まれているという妊婦さん!つわりだけが原因でない場合もあるって知っていましたか?手遅れになる前にチェックしておきましょう!
目次
つわりで下痢と嘔吐が起こることってある?
下痢(便秘)
- ホルモンバランスの変化
- 不安やストレス
- 偏った食事
- 貧血治療のための鉄剤の服用
妊娠中はホルモンバランスの変化や、急激な体の変化に不安やストレスを感じて、便秘や下痢になりやすいと言われます。
排卵前後から分泌される「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、妊娠後も分泌され続け、妊娠を維持するために栄養や水分を蓄えようとするので、代謝が悪くなって便秘にもなりやすくなります。
また、つわりのため、食べられるものが偏って特定のものばかり食べるようになると、下痢になりやすくなります。つわりがひどくて水分しか摂れないような場合も、下痢になりやすいです。
さらに、妊娠初期の貧血治療のために病院で処方される鉄剤が、下痢の原因になることもあります。処方される鉄剤の副作用で下痢になってしまうのです。
もし処方された鉄剤を服用している場合、担当医に相談しましょう。自己判断で薬の服用量を減らしたり、中断したりしないで、担当医に下痢であることを伝え、1回に飲む量を減らしてもらうなどの対処を検討してもらうようにしてください。
嘔吐(吐きづわり)
つわりと聞くと、大多数の方が吐き気や嘔吐により思うように食事が摂れなくなる様子を連想するのではないでしょうか?
- 特定のにおい、食べ物、飲み物に敏感に反応してしまう
- ホルモンの分泌量が変わるため、自律神経のバランスが崩れてしまう
- 精神的に不安
3つ代表的なものを挙げましたが、つわりの場合、妊婦さんによって嘔吐のきっかけが違うため、はっきりと「コレが原因だ!」と断定することはできません。
同じように、症状も軽く済む人から入院する人まで妊婦さんによって様々です。
以下の症状がある人は産婦人科で相談してみてもいいかもしれません。
- 朝から晩まで吐き続けている
- 体重が4kg以上減った
- 水分を受け付けず、尿の回数も減った
- 視界がぼやけたり、立ちくらみなどフラフラする
薬は飲んでもいい?
妊娠中の薬は、できるだけ避けたいですよね。特に自己判断での市販薬服用は、絶対にやめましょう。
病院へ行けば、点滴など必要な処置はしてもらえますし、妊婦さんでも服用できる薬を処方してもらえます。胎児に影響のある薬もあるため、病院で処方された薬以外の服用はやめましょう。
しかし残念ながら、「つわり自体」に効く処置や処方薬はありません。
栄養不足や水分不足、胃腸の働きを助けるために点滴処置をしてもらったり、処方薬を出してもらえますが、そもそもの原因はつわりです。つわりが終わらなければ嘔吐や下痢・便秘はまた続きます。
つわりでの下痢嘔吐で注意したいことは?
嘔吐
嘔吐があるときはしんどくて何も考えられないかもしれませんが、少しでも体と気持ちを楽にするため以下のことに気を付けてください↓
- 嘔吐後は最低でも30分は食事を控え、胃を休ませる
- つわりの嘔吐は不快感が続きやすいので、まずは胃を落ち着かせること
- 胃が落ち着いたら、食べられるものや消化の良いものを少しずつ食べる
- 無理に食べて嘔吐するより、水分補給に徹する
- 基本的に病気の時に避けたい食事は避ける
下痢、便秘
下痢や便秘のときはこちら↓
- 体やお腹を温める
- 自分の体温より温かい食べ物や飲み物を摂るようにする
- こまめに水分補給をする
- 主治医と相談して、散歩など無理のない範囲で運動不足を解消する
妊娠初期に下痢嘔吐!つわりだと思っていたら実は○○だった!
もともとつわりで下痢嘔吐の症状がある場合、感染症にかかっても気付きにくくなることがあります。妊婦さんは免疫力が下がるので、妊娠中はあらゆる感染症に感染しやすくなるのです。
感染症の場合はもちろん、つわりの症状であったとしても、妊婦さんは症状の重さに注意しましょう。特にウィルス性嘔吐下痢症などで症状が重い場合、赤ちゃんの発育に影響することもあります。
- 高熱が続く
- 腹痛がひどい
- 水のような下痢便が続く
嘔吐下痢が直接流産の原因につながることはありません。また、万が一感染症にかかっていたとしても、きちんと治療すれば早産流産の危険も避けることができます。
ただし嘔吐下痢が原因で脱水症状になったり、症状が長期・重症化すると、赤ちゃんの発育に関わりますし、子宮の収縮により早産のリスクも考えらます。
まとめ
- 妊娠中はつわりの症状として、下痢嘔吐の症状が同時に起こることがある
- つわりの嘔吐は不快感が続きやすいので、無理に食べず胃を落ち着かせるようにする
- 無理に食べて嘔吐するより、水分補給に徹するようにする
- 下痢や便秘の場合もこまめに水分補給し、自分の体温より温かい食べ物や飲み物を摂るようにする
- つわりの症状の場合も、感染症の場合も、症状が重い場合は必ず受診する
なぜつわりが起こるのかはまだ分かっていませんが、人には体に入ってきた異物を外に出そうとする働きがあるので、半分父親からできている赤ちゃんは異物としてみなされ、つわりが起こるという説を聞いたことがあります。
実際、妊娠を重ねると、体は以前の妊娠のことを覚えているので、つわりの症状が強くなる傾向にあるようです。私は現在第2子妊娠中ですが、嘔吐の症状は第1子のときよりひどく感じます。
妊娠により女性の体内は劇的に変化しているので、体がついていけずつわりの症状が出るのでしょう。とにかく辛いと感じることも多いですが、自分の体が赤ちゃんを育てていくために最高な母体になろうとしていると思うと、なんて素敵な変化でしょう!
妊娠中のつわりの症状は、とにかく予想できません。下痢嘔吐の症状に限らず、つわりに悩んでいる妊婦さんの症状が少しでも和らいで、無理せず安心な妊娠生活を送れますように。