柿は“和”を感じさせる、日本に馴染みの深い果物のひとつです。秋に旬を迎える季節感たっぷりの柿を、離乳食期の赤ちゃんと一緒に楽しみたいですよね。
でも柿っていつから食べさせてもいいのか、気になるところ…。
私も息子の離乳食期に美味しそうな柿を頂いたものの、何カ月頃から食べさせてもいいのか心配になったものです。今回は柿について色々な疑問をまとめてみました。参考になるレシピも紹介しますね。
目次
離乳食で柿っていつから食べさせてもいいの?
柿はモグモグ期と呼ばれる離乳食中期(7~8カ月)頃から与えるのがおすすめ。モグモグ期は“舌でつぶせるかたさ”が目安です。
柿を食べさせるときは、
- 十分に完熟したものを細かく刻む
- 少し固さが残るものはすりおろす
など、赤ちゃんが食べやすい状態にすることが大切です。
完熟して柔らかいものは、皮と種を取り除いた後はスプーンやフォークなどで簡単に潰すことができます。少し固いものは適当な大きさに切ってからすりおろすといいですよ。
柿の白和え(離乳食中期~)
食べやすい豆腐と柿の甘さで赤ちゃんが喜ぶレシピです。
材料(1回分)
- 豆腐 20~30g
- 柿 1/8~1/4個
- 柿はすりおろし、豆腐は茹でるorレンジ加熱しておく
- 柿と豆腐をまぜれば出来上がり
離乳食の進み具合に合わせて、柿はすりおろしから刻みにステップアップするのもいいですよ♪
レンジ加熱でとろとろ柿(離乳食中期~)
加熱するだけで柔らかくとろとろの柿になります。甘みも凝縮されるので、まるで桃缶のような味わいに…。大人も楽しめる一品です。
- 柿を1cmくらいに切って、耐熱皿に並べラップをかけて加熱(500Wで2分くらいが目安)する。
- 冷めたら出来上がり。食べやすい大きさに切ってから与える。
柿の固さや量、切った厚みなどによって加熱時間を調節してくださいね。
柿にアレルギーはあるの?
柿を食べさせる際に知っておきたいのが、“柿アレルギー”と渋みの成分“タンニン”です。
柿アレルギー
離乳食で初めて使う食材ではアレルギーも気がかりですよね。柿にもアレルギーはありますが、比較的起きにくいフルーツだと言われています。
柿アレルギーの症状としては、
- 唇・喉にかゆみや腫れ
- 吐き気や下痢
- じんましん
などが挙げられます。柿アレルギーは花粉症との関係が深く、柿が持つ生体防御蛋白という成分が花粉と同じものだと判断されて症状が出るようです。
多くの場合は15分以内に唇や舌、喉にかゆみや腫れがみられます。これを“口腔アレルギー症候群”と言い、他にも吐き気や下痢といった消化器症状が出たり、花粉症の症状やじんましんがみられることがあります。
柿アレルギーは赤ちゃんにも起こる可能性があります。食後1時間くらいは、口周りの症状やお腹の調子などに注意しましょう!
柿に関わらずですが初めての食材を与える時は少量から始め、かかりつけの病院が開いている時間帯に与えることが大切です。
タンニン
タンニンとは柿に含まれている渋み成分です。口の中で溶けると渋くなり、溶けなければ甘くなります。甘柿は成長過程でタンニンが不溶性に変化し、渋みを感じなくなっているので離乳食に適しています。
タンニンは赤ちゃんの脳の発育に重要となる鉄分を吸収しにくくする作用があります。タンニンと鉄分が結びつくことで貧血が起こりやすく、“柿を食べると体が冷える”と言われる原因にもなっているようです。
また、腸への刺激を弱めてしまうことで便秘になりやすいとも言われています。
ただし、これは摂り過ぎた場合であって適量であれば問題ありません。柿には鉄分の吸収を助けるビタミンCや免疫力をアップしてくれるビタミンAなども豊富に含まれていますので、柿にこだわり過ぎず、バランスのよい離乳食を心掛けましょう。
柿って冷凍できる?
柿は置いておくとすぐに柔らかく熟してしまいますよね。そんな時は冷凍保存がおすすめ!下ごしらえをしてストックしておくと、すぐに使えて便利ですよ。その上、長く楽しめるのでママも赤ちゃんも嬉しいですね。
シャキシャキの柿は冷凍保存にはまだ向きません。ある程度完熟したものがいいですよ。
方法は簡単!
- 熟した柿の皮と種を取り除き、食べやすい大きさに切る
- ラップなどで小分けし、密封できるフリーザーバッグに入れて冷凍庫で保存する
- ペースト状にした場合は、フリーザーバッグに入れて薄くのばし、空気を抜いて保存する
離乳食に使う際は、レンジ解凍して与えましょう!解凍すると保存前よりもとろとろした柿になります。そのままの形で与えるのが難しい場合は、パン粥に混ぜたり、ヨーグルトのトッピングにするといいですよ♪
→離乳食の冷凍まとめ決定版!フリージングはママの強い味方♪
完熟した柿を冷凍保存するとシャーベット状になります。解凍して食べる時は、ヘタを切り取ってそのまま中身をスプーンで食べるといい感じ!と評判のようです。
たまたま熟れた柿があったので、月曜から夜更かしでやってた冷凍柿やったら、旨すぎてビビった。手の込んだスイーツみたい。これはすごい。 pic.twitter.com/FdgFWXEhI1
— yositosi (@yositosi) 2014年11月26日
最後に
柿は秋の味覚がたっぷり詰まった美味しいフルーツです。離乳食期の赤ちゃんと一緒に旬の柿を楽しみましょう!
- 離乳食中期(7~8カ月)頃がおすすめ
- 十分に完熟したもの(固ければすりおろしたもの)が食べやすい
- 柿アレルギーは比較的起こりにくい
- 初めてのときは少量を、病院の診療時間内に与える
- 渋み成分のタンニンは摂り過ぎると鉄分の吸収を阻害する
- 冷凍保存も可能
我が家でも次男の離乳食期に柿の旬がやってきたので与えてみたところ、気に入ったようでパクパク食べてくれました。固さがある場合はレンジで加熱してとろとろ柿にすると、食べやすくなる上に甘さもアップするのでおすすめです。
ぜひ旬の柿が手に入った際は、離乳食にも取り入れてみてくださいね!
あんつぶ