私が産後3か月になろうかという頃、赤ちゃんの夜泣きもひどく、昼夜逆転で睡眠不足で辛くて家に引きこもっていた時、実母に電話で相談した時に言われた言葉です。
そして実際にお散歩に出るようになって、産後、孤独に感じていた世界がまた広がった気がしてとても晴々としたのを覚えています。
でも産後すぐはまだママの体もしんどいし、赤ちゃんを外に出すもの不安でどうしても家の中に閉じこもりがちですよね。みんなどうしてるの?というお散歩についての疑問を調べてみました。
- みんなのお散歩デビューはいつなんだろう?
- どんな風に赤ちゃんとのお散歩を楽しんでるんだろう?
- 赤ちゃんとのお散歩に必要な物は?
月齢別に分けてのお散歩の楽しみ方、季節別の持ち物などについてご紹介しますので、これからお散歩デビューを考えているママさん、すでにお散歩デビューはしているけどいまいちお散歩を楽しめていないママさん、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
赤ちゃんの散歩はいつからできる?
お散歩を躊躇されているママさんは、大きな公園などをぐるっと回るような長時間のお散歩をイメージしていませんか?母子ともに少しずつ慣れていけるように段階を踏んでいけば良いですよ♪
お散歩デビュー!何が心配?
初めての赤ちゃん連れの外出は、不安でいっぱいですよね。まずはみんなが不安に思っていることを調査しました!
- 冬は風邪をひかないかな?
- 夏は熱中症や日焼けが心配
- 途中で泣き止まなくなったらどうしよう?
- 途中でうんちしちゃったらオムツはどうしよう?
- 事故にあったらどうしよう?
- 人見知りしちゃってご近所さんに嫌われないかな?
などなど、不安に思うことを書いていくとキリが無いくらいです。でも、これらの不安もいつかは遭遇して乗り越えないといけないもの。ママも初めてのことで不安になっているだけなんです。少しずつ慣れていけばきっと母子ともにお散歩を楽しめるようになりますからね!
お散歩の月齢別の楽しみ方
1~2か月
初めてのお散歩は、短時間の外気浴から。母子共に少しずつ慣れていきましょう。
まずは外気浴から
育児書や小児科では「1ヶ月検診が終わったら、そろそろ外気浴を始めましょう」とおすすめされます。
外気浴とは、外の空気を浴びることです。
外気浴は何のためにするの?
外気浴をする目的、メリットはこちらです。
- 外の空気に触れることで、新たな刺激・感覚を体験させ、免疫力を高める
- 日光(紫外線)にあたることで、体内でビタミンDを合成できる
- 外気温の変化を実体験することで、体温調節の機能を高める
- 日の光を浴びることで、体内時計が正常に動き、昼夜逆転が無くなる
ただし、ビタミンDのためだから、と無理やり強い紫外線を浴びる(日光浴)必要はありません。日常生活の中で自然な日光を浴びるくらいで十分です。
外気浴はどのようにすればいいの?
ベランダや庭先、玄関前などに出て、最初は5分ぐらいからでOK!歩く必要はありません、ぼーっとしているだけでも大丈夫です。徐々に外に出ている時間を増やしていきましょう。ただし長くても赤ちゃんに疲れが出ない程度の15分ほどで切り上げます。
真夏や真冬など、1分でも外に出るのが困難な時期には、窓際でレースのカーテン越しに窓を開けて風を感じるだけからでも十分です。
少しずつ外気に触れることで、そのあとのお散歩デビューにスムーズにつながるような準備段階だと思ってくださいね。
いざお散歩デビュー!
家の周辺をぐるりと一周するぐらいから町内の一角をうろうろする程度の距離をゆっくりと歩いてみましょう。
抱っこひもやスリングで抱っこしたままでも良いですし、ベビーカーに乗せても良いです。あまり気負わず、母子の体調にあわせて、できる時に気分転換がてら出かけましょう。
3~6か月
この頃になると目もだんだんと見えるようになるので、赤ちゃん自身がお散歩を楽しめるようになります。ただし、長すぎるお散歩は刺激が多すぎて夜泣きの原因になってしまう場合も。時間は、30分から1時間ほど。ママの運動不足解消になるくらいを目安に行くと良いでしょう。
気候が厳しい折はお買い物ついでにショッピングモールなどを回るのも良いですが、人がたくさん集まる所は病原菌もたくさん集まりますので、人が少ない時間帯を選んでほどほどに切り上げましょう。
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6か月~1歳
ずいぶんと外の世界がわかってくるようになってきますので、お散歩を楽しめるようになります。お散歩が日中のスケジュールをかなり占めるようになってきます。ママの負担にならない程度に、朝夕30分~1時間程度、お散歩するようにしましょう。お散歩の時間を決めることで、生活リズムが整うようになります。
人見知り、どうすれば?
このころから人見知りが始まる子もいます。ご近所さんから話しかけられても泣き出してしまったりして、気まずい思いをすることも。そんな時、私は「やっとママと他の人の区別がつくようになったみたいなんです。次はご近所さんと見知らぬ人の区別ができるようになると嬉しいんですが」と、成長の段階途中であることをアピールしました。ママ以上に赤ちゃんに信頼されるはずはないとたいていの人はわかっているので、「あらあら、おばちゃんの顔も覚えてね~♪」と、人見知りだからと嫌われてしまうことは無かったです。
1歳以降
1歳を過ぎると、自分で歩き始める子も多くなり、お散歩に積極的に行きたがります。車や自転車に気を付けながら、自分の足で歩かせることをお散歩の目的の一つにしましょう。ほどよく運動させると夜もしっかり寝てくれるようになりますよ!もちろん道路ではしっかりと手をつないで、自由に歩かせるのは安全な公園内などに限るようにしましょう。
道端に咲いている花を見つけて「赤い花が咲いてるね」「きれいだね」と話しかけたりしながら歩くと、母子のコミュニケーションを築くのに有効ですし、なにより新しい物や言葉を覚えるきっかけにもなります。
赤ちゃんとのお散歩の注意点は?
心配しすぎることはありませんが、それでもやはりお散歩に出ることは全く安全ではありません。注意すべき点をまとめましたので、お散歩に行く際は気にしてみてください。
熱中症には要注意
ベビーカーや子供は背が低くて、大人よりも道路に近い場所に頭がありますので、暑い日は道路の反射熱で熱中症になりやすいです。更に子どもは大人よりも体温が高いので、大人よりも熱中症に気を付けてあげなくてはなりません。時々体を触って体温を確認したり、水分補給もこまめにしましょう。
休憩場所を決めておく
少し遠くまで行く場合、途中で休憩する場所を決めていきましょう。水分補給やおやつ、オムツ替えなどをその休憩場所でできるようにしておけば、歩いている途中にぐずってしまうようなことも減ってママも赤ちゃんも気持ちよくお散歩ができるようになります。
抱っこひもやベビーカーの装着はしっかりと
抱っこでお散歩に行く時は、抱っこひもは正しい装着方法でしっかりと着けましょう。ジョイント部分がしっかりとはまっていなかったり、ギュッと締める部分が緩んでいたりすると、歩いている揺れでだんだんと外れてきて、赤ちゃんが落ちてしまったりする事故も後を絶ちません。
ベビーカーもベルトをしっかりと装着しましょう。赤ちゃんはある日突然、新しい動きをします。手を伸ばしてバランスを崩してベビーカーの外に落ちてしまうことも。アスファルトに頭から落ちるとお散歩を楽しむどころではなくなります!
ハーネス付リュックを使う事について
元気いっぱいの子のお散歩に付き合うのはママも大変です!自分の足で歩きたがるけど、突然車道に飛び出したりしないか、ヒヤヒヤ・・・そんな時に便利なのが「ハーネス付リュック」です。
「犬みたい」と反対意見もまだまだ多いので使うのに躊躇されるかもしれませんが、言葉をまだ理解できない年齢の時は、命には代えられないと割り切って使うことも大切です。しかもお散歩中ずっと背の低い子供と手をつないでいると中腰の状態で歩くことになるのでママの腰への負担が大変なんです!
もちろん手をつないで歩くことが基本中の基本なのですが、ずっと手をつなげない子供にたいしてのストレスが積もり積もってしまうとママの精神上にもよくありません。
実際、道端で「どうして手をつなげないの!危ないでしょ!」とヒステリー気味に泣きわめきながら叱っているママさんを目撃したことがありますが、叱られているその子はまだ1歳ぐらい。危険も言葉も絶対に理解できてない様子でした。
子供が手をつながないという理由でお散歩が苦痛でしたら、ママ自身のためにもハーネス付リュックを使うこともぜひ検討してください。
こんなにかわいいハーネス付リュックもありますよ♪
価格:2,462円(税込)
危険個所を事前にリサーチ
普段は安全だけどこの時間帯だけは危険が多いというような場所もあります。
- 中学校・高校の近くは登下校に自転車の交通量が一気に増える
- 用水路の横は、雨の後は増水して冠水する時がある
などです。お散歩は行き当たりばったりで知らない道を通ってみる冒険も楽しかったりしますが、やはりある程度はルートを決めて、危険な場所かどうかをリサーチしてから出発することをおすすめします。
赤ちゃんとのお散歩に必要な持ち物は?
マザーズバッグにあれもこれも入れていけば安心ではありますが、大きなマザーズバッグはお散歩の邪魔になってしまうことの方が多いです。荷物に気を取られて子供への注意が散漫になり危険な場合もあるので、必要なものを厳選して、両手が使えるようなショルダーバッグやリュックに入れて持ち歩くことをおすすめします。
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基本の持ち物
お散歩に限らず、どこに行くにしても赤ちゃんとの外出の際には必ず持ち歩きたい物ばかりです。
- 親子手帳・保険証
- オムツ・おしりふき・使用済みオムツを入れるゴミ袋・オムツがえシート
- ミルク、お茶・お水などの水分
- タオル
- ティッシュ、ウェットティッシュ
- 絆創膏
赤ちゃんの事ばかり考えていて忘れがちなのが、ママの水分補給です。夏だけでなく、冬も乾燥するとインフルエンザにかかりやすい体になってしまうので、水分補給は必要です。ママも疲れたらしっかり水分を補給しましょうね!
あると便利なもの
必ず必要なものではないけれど、遠出のお散歩などにはあると便利なものもご紹介しますね。
- おやつ
- レジャーシート
- お気に入りのおもちゃ
- 汚れてしまった時の着替え
おやつ
お腹が空いてしまった時、赤ちゃんは我慢できません。一度ぐずりだすと楽しいお散歩が台無しに!また、早く帰りたいと言い出したけど、もうちょっと先まで行きたいなと言うときは「もうちょっと行ったらおやつにしよう!」と声掛けできるので、食べやすいおやつを持って行くとご機嫌よくお散歩できると思います。
レジャーシート
公園などでレジャーシートを敷いておやつを食べたりお茶を飲んだりすると、ピクニック気分が味わえて楽しいですよ♪おむつ替えの時にも便利です。
お気に入りのおもちゃ
せっかくのお散歩、家で遊ぶおもちゃを持っていってしまうのはどうかな…とも思いますが、ぐずってどうしようもなった時は、お気に入りのおもちゃを触ると泣き止んでくれることもありますので、あると便利な物に入れておきます。
汚れてしまった時の着替え
自分で歩く子はぬかるみで転んでしまったりすることはしょっちゅうですし、まだベビーカーに乗ったままの子でもお散歩前に飲んだミルクのはき戻しなど、突然お洋服が汚れてしまう事があります。すぐに帰れない距離までお散歩に行く際は、お着替えを一組持っていくと良いでしょう。
季節別持ち物
日本は四季のはっきりした国ですので、お散歩の持ち物や楽しみ方も季節によって異なります。季節別に用意しておきたい持ち物をご紹介しますね。
夏
帽子などの日焼け対策はもちろんのこと、熱中症対策の水分補給や保冷剤なども必要となります。外に出ると車や標識ポール、ガードレール、滑り台などいろんな金属の物が熱を持っていて、思わぬ火傷をすることもありますので、日差しが強い日は火傷対策としても保冷剤はあった方が良いです。
お弁当用の保冷バッグに入れて持ち歩くと、紙パックの飲み物なども冷やせて一石二鳥です。
お散歩先でお買い物をしたり図書館に寄ったり、と屋内に入る予定がある場合は、エアコンが効きすぎている場合もあるため、意外と寒さ対策の物も必要になります。レッグウォーマーや薄手のタオルケットがあると便利です。
蚊に刺されることも多いので、虫よけグッズも必需品となります。芝生にも刺す虫はたくさんいるので気を付けましょう。
汗をかいた後そのままにしていると体を冷やしてしまって夏風邪に原因になります。他の季節よりも汗拭き用のタオルを多めに持ち歩き、休憩の度に背中などを拭いてあげましょう。
冬
ベビーカーは足元がとても冷えますので、ブランケットを1枚かけてあげると良いです。足がバタバタ動くとブランケットが落ちやすいので、専用のクリップや大きめの洗濯バサミでとめると良いですよ。
靴をまだ履かせない時期には、靴下はしょっちゅう脱げ落ちますので足先までついているカバーオールを着せるのがおすすめです。
寒いからと言っても、使い捨てカイロは低温やけどをする可能性があるので使わないようにしましょう!赤ちゃんは自分で「熱いから外したい」とは言えませんので注意が必要です。
春・秋
午後のお散歩は予定通り帰宅できると良いのですが、少し遅くなったりしたら夕方は急に冷え込む時もあるので、薄手の羽織り物が1枚あると良いです。
自分で歩き始めた子は、春は草花摘み、秋はどんぐりなどの木の実を拾いながら歩くのも楽しいので、持ち帰り用のビニール袋などを持っていると良いですよ!
まとめ
今回は赤ちゃんのお散歩についてご紹介しましたが、いかがでしたか?お散歩といっても月齢別に段階を踏んで、少しずつ外に世界を広げていけば良いということがわかってもらえましたら幸いです。
それでは、要点をまとめて書いておきますね。
- お散歩デビュー前に、まずは外気浴から始める
- いきなり遠くへ行くのではなく、徐々に距離を延ばせばOK
- 持ち物はたくさん持ち歩くのではなく、季節に応じて必要な物を厳選する
- 抱っこひも・ベビーカーは正しくしっかり装着し、危険な場所などもリサーチしておく
私は産後すぐの頃は「お散歩は大変なこと!赤ちゃんと外に出るのは怖い」と思い込んでしまっていて、楽しめる時期を少し逃してしまったので後悔しています。
しかし、お散歩はどうしてもしなくてはいけないものではありません。どうしてもママがツライ時などは行かなくても良いと思いますが、少し家の周りをまわるだけでも外の空気を感じて気分転換になるものです。
これからお散歩デビューのママさんや、赤ちゃんとのお散歩が苦痛になってしまっているママさん、肩の力を抜いて、ぜひ気軽に赤ちゃんとのお散歩を楽しんでいただきたいです!
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