「赤ちゃんはお母さんの母乳の免疫があるから風邪をひかない」って聞いたことありませんか?
うちの、次男、あれ?ってくらい風邪をひき、1歳になるまでにお薬手帳が3冊なくなるほど、しょっちゅう風邪をひいていたんです。もう、風邪をひいていない、鼻水をたれていない、熱が出ていない、咳をしていない、中耳炎になっていない時期がないくらい、とにかく弱く、小児科や耳鼻科で相談したほど。
だけど、この風邪をひきやすかった次男があることをきっかけに、パタッと風邪をひかなくなったんです。それは・・・たまたま分かった貧血が原因でした。
今回は、赤ちゃんの長引く意外な原因、貧血についてご説明し、検査方法や治療方法を体験談を踏まえご紹介したいと思います。
目次
赤ちゃんの風邪が長引く原因は貧血かも!
うちの子も、とにかく風邪をひき、また、ひいたら長引きなかなか治りにくかったため、これは免疫不全じゃないかと医師に相談したことがあるんです。しかし、「免疫不全の場合は、見た目にも医師なら分かるし、風邪をひいた時の症状が全然違う」と言われたことがあるんです。
それならどうして、こんなに風邪をひき、治りにくいんだろうと思っていたところ、たまたました血液検査でその原因が発覚しました。それは、貧血!赤ちゃんの貧血の場合、言葉をしゃべれないので、症状が分からず気付かないことも多いという貧血。
「たまたま分かったのはラッキーだった」と言われるほどで、実際、周りにも風邪をひきやすく、治りにくくて病院通いばかりしてるという友達にもそのことを伝えたところ、血液検査をし、やっぱり貧血が判明したんです。
赤ちゃんの貧血の原因
- 鉄欠乏性貧血
- 急成長による貧血
鉄欠乏性貧血
最も多いのが、鉄欠乏性貧血です。赤ちゃんはお母さんのお腹にいる時に、母体から栄養をもらってきますが、成長するにつれその栄養も消費され少なくなっていくんです。
ミルクには、ある程度の鉄分も含まれていますが、母乳から出る鉄分量はごくわずかで、母乳の子の方が貧血になりやすいと言われています。
急成長による貧血
うちの子の場合、原因は急成長にありました。出産時は3292gと、まあまあ標準で生まれたものの、それが3,4カ月健診の時には9キロ、生後半年で10キロは軽く超え、体の成長に比べ、体内の栄養素が追いついていないことが原因と言われました。
また、この時期、離乳食をとっていたものの、あまり食べてくれず、ほぼ母乳のみだったのも原因の一つなようです。
赤ちゃんが貧血の場合風邪をひきやすく治りにくいのはなぜ?
貧血になると、体内の鉄分が少なく、鉄分が少なくなると白血球が作られなくなります。白血球には、体に入って来ようとする菌やウイルスを攻撃して排除しようとする働きがあり、これがなくなると、菌やウイルスが入ってきやすくなり、また出て行きにくくなるので、風邪をひきやすく、治りにくくしてしまうんです。
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風邪をひきやすい、治りにくい時は貧血検査を!
赤ちゃんの貧血の症状
- 風邪をひきやすい
- 風邪が治りにくい
- 顔色が悪い(青白い)
- 唇の色が薄い
- 目の内側の粘膜が白っぽい
- 爪の異常(白っぽい、反っている)
- 疲れやすく元気がない
見るからに顔色が悪かったり、唇の色が薄く赤みがない場合などには、親も気付きやすいものですが、うちの子のように風邪をひきやすい、治りにくい以外の症状がない場合もあります。しかし、比較的急成長した肥満気味の赤ちゃんにも貧血が見られるようです。
赤ちゃんの貧血による影響
赤ちゃんの場合、風邪をひきやすい、治りにくい以外に、様々な影響も出てしまうので、ご説明します。
- 脳や体全体に送るヘモグロビンが減る
- 疲れやすくなる
- 無力になる
ヘモグロビンが減ると、脳の発達や精神面にも影響を及ぼし、成長の遅れにもつながります。子供の場合の貧血は重要で、様々な機能が成長していく中で、とても重要なため、風邪以外にも様々な病気の原因ともなり得ます。
赤ちゃんの貧血治療とは?
無理に鉄分の多い食事をと思っても、赤ちゃんの場合、なかなかうまくいかない場合も多いと思います。
ミルクを飲ませるという方法もありますが、母乳にも成長に必要な栄養素がたくさん含まれていますし、母乳だけの子はミルクを受け付けないという子もいます。そういう場合は、病院で鉄剤を処方してもらいましょう。
離乳食でのおすすめは、ほうれん草をミキサーにかけトロトロにしたり、ひじきを使った豆腐和えなども良いでしょう。
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うちの子の場合
うちは、アレルギー検査をした時に、たまたま見つかった貧血なんですが、シロップの鉄剤を処方してもらい、その後2度程貧血検査をし、貧血が治ったことを確認しました。
もう、あんなにしょっちゅう風邪をひき、治りにくかったのが、嘘のように風邪をひかなくなりました。耳鼻科の先生にも「本当にびっくりするくらい強くなったよね。」と言われるほど。3歳になった今では、熱を出すのも1年に1回ほど。その後、貧血も繰り返さず、今では食事だけで全然貧血を感じさせる症状もありません。
最後に
- 赤ちゃんの長引く風邪やひきやすい風邪は貧血の可能性も
- 成長と共に胎児の時の栄養は失われる
- 急成長した子に多い
- 顔色や唇の色が悪かったり、目の粘膜や爪に貧血症状が現れることもある
- 赤ちゃんの貧血は脳の発達や精神面にも影響し、成長の遅れにもつながる
- 鉄分の多い食事(離乳食)や、ミルク、病院で鉄剤を処方してもらう
お母さんである私のせいじゃ?と責任を感じてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、お母さんが多く鉄分をとっても、母乳で含まれる鉄分の量はごくわずかです。
赤ちゃんが貧血になったのは、お母さんのおっぱいをいっぱい飲んで成長した証拠。おっぱいには他では補えない栄養もたくさん含まれていますし、何よりも、母と子のスキンシップとしてとても重要です。
赤ちゃんにとって血液検査は負担にもなりかわいそうですが、一度検査してみると、うちのように原因が分かるかもしれません。貧血治療をしたら嘘みたいに風邪をひかなくなり、強くなったので、結果的には良い事だらけでしたよ。
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