近年発症が急増している乳がん。「わたしは大丈夫」と思ってはいませんか?
日本では女性の12人に1人が乳がんにかかると言われています。しかし乳がんは早期に発見して治療を受ければ治りやすいがんでもあります。そのためには症状がなくても定期的な検診が重要です。
私は乳がん検診を受けたことはありません。でも好きな芸能人の方が乳がんを発症し右胸の切除手術を受けたことにショックを受け、検診を受ける大切さを改めて感じています。
ただし、私は9カ月になる息子に授乳中。乳がん検診を受けることはできるのか疑問に思い、調べてみました。
目次
授乳中でも乳がん検診って受けられる?
ただし、病院によってはマンモグラフィは受けられません。
乳がん検診の内容は視触診・マンモグラフィ・超音波検査(エコー)です。
- 視触診:胸のしこりやひきつれがないか医師が視て触ることで確認する。左右の胸だけでなく、脇の下部分も調べる
- マンモグラフィ検査:乳房を専用の機械で挟み平らにした状態でX線撮影し、乳腺全体を写しだす。小さな早期乳がんや石灰化を発見することができる
- 超音波検査(エコー):超音波の反射により、乳房の状態をその場で見ることができる。痛みや被ばくがなく、乳腺が発達した状態でも微小なしこりを発見できる
授乳中でも検診を受けられますが、病院によってはマンモグラフィ検査ができない場合があります。授乳中の乳腺はよく発達していて乳腺濃度が高く、マンモグラフィ検査での詳細な判断が難しいためです。
乳がん検診を受けようと考えている病院に授乳中であることを伝え、検診が受けられるのか、その検診内容はどのようなものか、費用がいくらかかるのかなどを事前に問い合わせておくと安心ですね。
授乳中の乳がん検診がNGな病院、その理由は?
自治体や会社で行われる乳がん検診では授乳中を理由に検診がNGの場合が多いようです。
自治体や会社では検診の時期や場所が決まっている上に大人数の検診者に対処しなければならないため、「授乳中だからマンモグラフィ検査だけはずす」といったような柔軟な対応ができないからだと思われます。多くの場合、授乳が終わってからの受診を勧められます。
授乳中の乳がん検診がOKな病院、マンモもできる?他に注意点は?
授乳中の場合、マンモグラフィ検査が出来ない病院が多いですがOKな病院もあります。ただし検査精度が落ちる可能性があることを説明されるようです。
また、
- 検査時は乳房を圧迫するため痛みが伴う
- おっぱいが出てしまうこともある
- 体やおっぱいに影響はないが少なからず被ばくする
といった負担がかかることも知っておきましょう。
乳がん検診の流れってどんな感じ?
病院によって細かい部分は違いますが、概ね以下のような流れで行われます。
一次検診の結果、異常なしであれば検診は終了です。
異常ありとなってしまった場合には二次検診(精密検査)へと進みます。
その結果、異常なしとなれば終了となります。
乳がんやその他の疾患だと診断された場合には医療機関での治療に移ります。
最後に
授乳中でも乳がん検診は受けられそうですが、マンモグラフィ検査が出来ない病院が多いようですね。乳がん検診のことを調べている過程で、超音波検査は医療者の技術や経験に左右されやすいことも知りました。
私の場合ですが、胸のセルフチェックをした限りではしこりやひきつれは見当たらず、気になる点もないため乳がん検診はマンモグラフィ検査も可能になる卒乳後に受診しようと考えています。
自分のためにも、家族のためにもぜひ乳がん検診を受診してくださいね。
あんつぶ