日本の食卓に並ぶことの多いこんにゃくは、食物繊維が豊富でカロリーが低いので、大人にはダイエット向きの食材として人気ですね。
煮物に豚汁、おでん、甘辛煮と、思いつくだけで和食にもメニューがたくさんあります。
我が家でもよくこんにゃくを使いますが、離乳食にはなかなか使えずにいました。
なぜなら
- 窒息事故が怖いけど、いつからあげても大丈夫?
- 消化が悪そうだけど、どうやって食べさせたらいいの?
- アレルギーの心配はない?
と、新米ママには心配が盛りだくさん!
そこで、こんにゃくについてまとめました!
ぜひとも参考にしてくださいね。
目次
離乳食でこんにゃくっていつから食べさせてもいいの?
こんにゃくの成分は、なんと96~97%が水分!
残りはコンニャクイモに含まれる「コンニャクマンナン」です。
この「コンニャクマンナン」、人の消化官ではほとんど消化されないため、こんにゃくはカロリーが低い食品のひとつとして、ダイエット向きと言われるようになりました。
消化されにくく、食物繊維が豊富なので、便秘気味の子供には整腸作用が期待できる食材ですが、消化器官がまだ発達していない子供の場合、まったく消化されずにそのまま出てくることがあります。
おむつを替えたときに、ほぼ原形のこんにゃくが出ていたら与えるには早いと思うので、少し気にしてよく便を観察するようにしましょう。
ぷるぷるとした独特の食感が好きな方も多いかもしれませんが、奥歯の生えそろわない子供には嚙み切りにくく食べづらい食材。
1歳頃には噛む力がついてくると言われますが、弾力抜群のこんにゃくを上手に嚙み切れるほどの力はまだありません。
噛み切れないまま飲み込んでしまい、窒息事故につながる可能性もあるので、離乳食では細かく刻んで使うようにしましょう。
奥歯が生えそろうと、噛み切ったりすりつぶして食べることが上手になってきます。
なので、3歳頃までは子供が食べやすい大きさにして与えてあげましょう。
こんにゃくゼリーはどう?
こんにゃく同様、のどに詰まらせてしまう危険がありますよ。
スーパーやコンビニでもよく見かけるようになったので、おやつに食べる子供も多いかもしれませんね。
でも、こんにゃくゼリーをのどに詰まらせて子供が亡くなってしまった事件、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
離乳食期では、こんにゃくゼリーはNG!!
政府から窒息事故防止のために「子供やお年寄りは絶対に食べないように」と注意喚起もされています1)。
こんにゃくゼリーが食べられるようになるのは、もっと大きくなってから。
それまでは、こんにゃくが入っていないゼリーを与えてあげましょう。
こんにゃくにはアレルギーがある?
こんにゃくの原料であるコンニャクイモは、サトイモ科のいもなので、里芋・山芋のアレルギーがある場合、こんにゃくにも注意が必要となります。
一般的に多くみられるのは「口腔アレルギー症候群」といって、口の中やまわりが赤く腫れてしまう症状。
子供の体調や体質にもよりますが、ひどくなると体中にじんましんが出てしまうこともあります。
子供にこんにゃくを食べさせていて、口のまわりや体に異常が出てきたら、すぐに食べさせるのはやめて様子を見ましょう。
パパママの判断で、しばらく経っても肌が元に戻らない場合は、皮膚科またはアレルギー科を受診した方がいいかもしれません。
1)農林水産省 ミニカップタイプのこんにゃくゼリーにご注意!
まとめ
- こんにゃくを離乳食で使うときは、1歳頃からが目安
- 奥歯が生えそろう3歳頃までは、細かく刻んであげる
- 栄養価は低い
- 便秘解消・整腸作用が期待できる
- 離乳食期にこんにゃくゼリーはNG
- アレルギーが出ることがある
日本では古くからたくさんの料理に使われているこんにゃく。
栄養面では期待できなくても、便秘解消や整腸作用に期待できるなら、使い方次第で子供の強い味方ですね。
離乳食期には無理に与えなくてもよい食材ですが、離乳食のレパートリーを増やすにはぴったりの食材ではないでしょうか。