母乳育児は、ミルクより消化吸収が良い、免疫物質が赤ちゃんを病気から守る、SIDS(乳幼児突然死症候群)になりにくい、 子宮の回復を早める、産後ダイエットになるなど、お母さんにとっても赤ちゃんにとってもたくさんのメリットがあります。
それでも体質によっては、なかなか母乳が出にくい事があり、完全母乳が理想だと思っていても難しいんですよね。実際、私も出にくい体質で、完母が理想でしたが、ミルクとの混合で、乳腺炎も経験しました(>_<)
そこで、母乳がでなくなる原因や、母乳が出やすくなる方法などをお話したいと思います。
目次
母乳が出なくなった!考えられる原因は?
母乳が出なくなった原因として以下の6つの事が考えられます。
- 赤ちゃんの吸い方
- 血行不良
- 授乳回数が少ない
- 貧血(鉄分不足)や水分不足
- バランスの悪い食生活
- ストレス
赤ちゃんの吸い方
生まれたばかりの赤ちゃんはまだおっぱいの吸い方が上手ではありません。その上、ママの乳首が陥没していたり、扁平だったりすると、赤ちゃんが吸いにくいので、乳首への刺激が足りないせいで、母乳が出にくくなる場合があります。
私は出産後、母乳が出なかったので、助産師さんのアドバイスで、入院中しばらくは乳頭保護器を使って授乳していました。数日後には、乳首が柔らかく吸いやすくなったのか保護器を外して授乳ができるようになりました。
血行不良
冷えや肩や首がこっていることにより、血行不良を起こし、母乳が出にくくなる場合があります。
授乳回数が少ない
生まれたばかりの赤ちゃんの授乳回数の目安として1日8~12回です。もちろん、母乳量や赤ちゃんの飲み方によって個人差がありますが、長くても3時間間隔での授乳が一般的です。それ以下だと、母乳が詰まり乳腺炎の原因になったり、乳首への刺激が少ないために母乳が出にくくなる場合があります。
貧血(鉄分不足)や水分不足
母乳は、血液、つまり鉄分と水分で作られていますので、これらが不足すると母乳が出にくくなる原因になります。
バランスの悪い食生活
先ほど話したように母乳は血液から作られますので、脂っこい食べ物などを摂りすぎると血液がドロドロになり、母乳が詰まり乳腺炎の原因になります。そのため、和食中心の食生活が良いと言われています。
母乳が出ない原因、精神面、ストレスも関係ある?
母乳育児への思いが強すぎて、それがストレスになり母乳が出にくくなることがあります。3時間おきの授乳で寝不足だったり、初めての子育てで不安だらけだったり、外出も思うようにできず、赤ちゃんとばかり向き合う日々だと少なからずストレスを溜め込んでいたりします。
さらに、母乳が思うように出ず、完母が理想だと思っていても、そう出来ない事で、自分を責めてしまい母乳育児自体がストレスになり、母乳が出なくなると元も子もありません。
また、昼夜問わず育児をしていると、パパに対するストレスや家事の負担もストレスに繋がります。赤ちゃんが寝ている時には、「今のうちに家事をやらなくちゃ!」ではなく、一緒に寝て体を休めることも仕事だと思うようにしましょう。
母乳を出すためにできる対処法は?
授乳時の抱っこを工夫しましょう
赤ちゃんの吸い方に原因がある時は、抱っこの角度を工夫したり、授乳クッションを使いましょう。それでも、うまくいかない場合は、母乳外来で相談してみましょう。また、授乳回数が少ない場合や、乳腺炎になった時も母乳外来で相談したり、マッサージを受けることをおすすめします。
湯船にゆったり浸かろう
湯船にゆったり浸かることで、血行不良の改善やストレス解消にも繋がります。
食生活を見直そう
甘い洋菓子や揚げ物など食べたくなりますが、できるだけ控えて、鉄分の多いひじきなど、和食中心の生活を心がけましょう。また、夏は冷たい飲み物を飲みたくなりますが、体を冷やさないよう、白湯など温かいものを飲むようにしましょう。
最後に
母乳が出なくなったと焦る必要はありません。焦りがストレスになってしまっては、余計に母乳がでなくなってしまいます。まずは、ストレスを溜め込まないようにできるだけ体を休めたり、冷えないように温めたり、食生活を見直してみましょう。
私は一度、乳腺炎になってしまい、カチカチになったおっぱいも痛かったのですが、母乳外来で受けたマッサージも涙が出そうなくらい痛かったです(^_^;)さらに乳首の炎症もあり、授乳時には「ひぃ・・・」と言いながら痛みに耐えた憶えがあります。
母乳育児は大変ですが、母子共に色んなメリットがありますし、完母にこだわりすぎて授乳がストレスにならないよう、ミルクも上手に使いながら乗り切っていきましょう!
by yozayuzu