赤ちゃんの取り違え事件、昔はあったとニュース等で見ることもありますし、映画にもなっていますよね?でも、実際どうなんでしょう?
実は・・・うちの子、産院で取り違えられたんです!
今回は、赤ちゃんの取り違えにスポットを当て、我が子の取り違えの話も交えながら・・・
- 我が子の取り違え体験談
- 病院の対策は?
- 自分で出来る対策は?
ということを、体験者目線でお話ししたいと思います。
目次
うちの子はどこ?!我が子の取り違え事件簿
私が出産した病院は、全国的にも有名な不妊病院で、私は不妊を卒業してからの出産だったため、安全と安心のために、そのままその病院で出産することにしました。そして、無事元気な男の子を出産。翌朝からは自ら願い出て、母子同室にしてもらいました。
朝一番「お風呂に連れて行きますね〜。」と連れて行かれた我が子。まだかな?まだかな?と病室(個室)で待つ私。1時間ほどして、内線で「泣いてるので連れて行っていいですか?」と看護師さんから連絡が入り、もちろんOKしました。
でもうちの子、出産時におぎゃーと泣いたくらいで、激しく泣くことがそれまでなかったんで、何で泣いてるんだろう?と思ってたんです。そして、私の名前が書かれたコット(透明のベッド)に入れられ病室にやって来た赤ちゃん。
「どうしたの〜?」と、子供を抱っこ・・・
ん!?
軽い!!顔が違う!「え?」・・・
すると、その子もピタっと泣きやみ、私を見つめていました・・・。顔の横が凹んでいたので、お風呂中にどこかにぶつけられた?と最初は思ったんですが、それにしても顔が違いすぎるし、何だか重さも違うような・・・(後から鉗子分娩で凹んでいたと発覚)
ナースステーションにそのまま抱っこして連れて行き・・・「あの〜・・・子供が違うんですけど〜。」と・・・
一斉に振り返る看護師さん達!!看護師長さんが「え?!どういうこと?!」と・・・お風呂担当だった看護師さんを見ると、その看護師さんは慌てて赤ちゃんの足をチェック!
それで、本当に私の子ではないことを確認!では・・・私の赤ちゃんはどこに?!・・・慌てる看護師さん!間違えた子の部屋に向かおうと走り出した看護師さん・・・そこでストップをかけました。
「ちょっと待ってください!そこに寝てるのうちの子です!!」うちの子は、新生児室で間違えられた子のコットの中でスヤスヤ寝ていたんです。もう、そのまま寝てる子を受け取り、病室に戻りました。
その後、院長・看護師長・助産師3人が揃って謝りに来られました。そこでも、もう一度足の名前をチェック。「起こしてはいけないことを起こしてしまった。」と何度も謝られる院長。
だって、我が子を絶対離すまいと、ドキドキが止まらなかったんです。その日は、母も主人も慌てて病院に来て、皆で安堵。その日間違えられた子は退院予定だったんです・・・
病院の赤ちゃん取り違え対策は?
この取り違え体験があったので、2人目の時は、病院を変えました。そして、その病院で看護師さんにこの取り違え体験談の話をし、病院の取り違え対策について質問してみました。
- 産後すぐに分娩室で子供の体にお母さんの名前を記入
- 産後すぐに足首にネームバンドを装着
- ナースステーション、新生児室、産科入り口に防犯カメラ
このような3つの対策がされてあるそうです。産後すぐに分娩室で名前を書くというのは、病院によっても異なるようですが、必ず赤ちゃんの家族に書いてもらっているそうです。そして、お風呂で消えかけてきたら、上からなぞり書きしてるそうですよ。
また、ネームバンドはどこの病院でもされていますよね。今はこのネームバンドにバーコードも付いていて、バーコード管理が出来るようにもなっています。赤ちゃんの場合は、口に入れて外してしまうこともあるそうで、足につけることが多いそうです。
また、赤ちゃんの取り違えだけでなく、連れ去り対策としても、基本的に新生児室にはその場で許可を得た親しか入れない決まりですし、防犯カメラも徹底しているそうです。
そして、ナースステーションが誰もいない状態にならないのが理想だそうですが、それが忙しい時間やナースコールが重なると、難しい現状でもあるようです。
自分で出来る我が子取り違え対策は?
- 子供の写真を毎日撮る
- 我が子のポイントを見つけておく
- たくさん抱っこしておく
子供の写真を毎日撮る
上の子の取り違えがあった時、これが出産翌日だったらどうだっただろう?と思いました。出産後すぐは意識も朦朧。その日は後陣痛に苦しみ、我が子の顔をしっかり見るどころではありませんでした。
そこで、2人目の時は、どんなに産後苦しくても、子供を病室に連れてきてほしいと看護師さんに予めお願いしておきました。それで、家族にたくさん子供の写真を撮ってもらっていたんです。
赤ちゃんの負担とならないよう短時間ですけどね。生まれてすぐの赤ちゃんの顔は浮腫が取れたりして変わりやすいので、足元の服をめくり、どんな足をしているのか?足元や手の写真も忘れずに!写真を撮っていたら確認ができますからね。
我が子のポイントを見つけておく
赤ちゃんのうちは黒子もないし、どこにポイントが?と思うかもしれませんが、手の形や足の形、耳の形などなど・・・様々な部分に両親から受け継いだ似ているポイントがあるんです。
それを見つけておくと、「そうそう、ここがママに似てるよね」「ここがパパそっくり」など見分けるポイントにもなりますよ。
たくさん抱っこしておく
新生児の体重はミルクを飲んだ量やうんちの量によっても変わりますが、我が子の抱き心地ってあるんです。もう、説明がつかないしっくりくる感じは、たくさん抱っこしてないと覚えられません。
私は、産後3日目でしたけど、この抱き心地ですぐ気づきました。なんとなく軽いような。我が子はもっと足が細いような・・・そんな曖昧な感覚なんですけど、それこそ最初に気づくポイントかもしれません。
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最後に
母親にとってはたった1人の我が子ですが、毎日新生児を扱う病院の人にとっては、どの子も同じように見えるんだなと感じました。特に、皆同じ病院の服を着ていたため、違いも分からない・・・。
もし、あのまま気づかずに退院していたらどうなんてたんだろう?と思います。足に書いてるネームバンドも、退院するまで確認することなくそのまま退院、帰ってからハサミでチョキン!それを見なければ気づかないことも・・・
肌に書いた名前も、実際上の子の時は退院する頃には薄くなっていてよく見えないほどになっていました・・・。私は、この体験をしたから特にかもしれませんが、信じられるのは自分の感覚と記憶しかないと感じました。
謝罪に来られた時、助産師さんに「どうして気づいたんですか?」と聞かれましたが、「持った重さも、顔も、匂いも違いましたから。」と答えました。そう・・・私は産後3日目でも、ちゃんと我が子だと気付けた!その自信が、その後の子育ての自信にもつながった気がします。
でも、私の場合は本当に運が良かっただけ。母子別室や産後の回復が良くなく、我が子と接する機会が少なかったら・・・気付けなかったかもしれません。
映画「そして父になる」という福山雅治さんの映画を観た時、正にそのとり違えにあったうちの長男は映画の主人公の男の子と同じ時期の同じ年でした。もし、このようになっていたら・・・と涙が止まりませんでした。あの時気づかなかったら・・・あり得た話なので・・・。
byちゃあ