ママ
 胎動を少しずつ感じるようになったけど、うちの子なんだか胎動が少ないし弱いかも・・・。ダウン症だと胎動が少ないという噂を聞いたし心配・・・
ママ
上の子より胎動が弱いような気がするけど、大丈夫かしら?

逆に「胎動が激しすぎて心配・・・」という方もおられます。

胎動を感じると「ああ、赤ちゃんがいるんだな~」と一気にママになった実感が湧いてきますよね。たくさん動いていれば安心し、ちょっと静かだと心配になり・・・。

日本では1000人にひとりの確率でダウン症の子が生まれています。高齢出産が増えている今日、やはり気になっている妊婦さんは多いのではないでしょうか。私も36歳で初めての出産を経験しましたので、子供を授かった喜びと同時に色々なリスクに対する心配は常にありました。

では、胎動の強弱で赤ちゃんの状態って判断できるのでしょうか?ダウン症の子は胎動が少ないという噂もありますが実際のところどうなのか・・・。
今回は【胎児の胎動とダウン症の関係】について、経験者の声とともに見ていきましょう。また、さらにダウン症を判断するための検査についてもまとめてみました。参考になれば幸いです。


目次

胎児がダウン症の場合胎動が少ないって本当?強弱は関係ある?

胎動でダウン症の子かどうかわかるのでしょうか?

キューピー
胎動は妊婦さんの皮膚の厚さや羊水の量、胎盤の位置などによってそれぞれ違いますから、

  • 【結論】胎動の多い少ない、強弱によって一概にダウン症だという判断はできない

そうなんです。医師でも胎動だけでダウン症かどうかはわからないのです。

ダウン症の子供は筋力が弱いため、胎動も弱いのではないかという意見があります。しかし中には胎動が強いと感じた妊婦さんもいらっしゃるようです。現在の医学でのダウン症の判断は、羊水検査と血清マーカーテスト、新出生前検査でしか判断できませんので、胎動はあくまでも赤ちゃんからの「元気だよ~」というメッセージでしかありません。

ダウン症の子と健康な子を出産したお母さんは、どちらの子もとりわけ多かったり少なかったりは感じなかったそうですよ!

経験者の声をご紹介

実際ダウン症の赤ちゃんを出産したママさん達に聞いてみました。
うちはふたり子供がいますが、下の子はダウン症です。
胎動は上のお姉ちゃんと変わらず元気に動いていましたよ。病院で順調と言われていれば大丈夫だと思います。
ダウン症の子だから大人しいのかわかりませんが、うちの場合は時間によって胎動が少なく、強さもかなり弱かったです。産院で装置をつけて胎動を調べたり、他のママさんとの話を思い返してみてもやはりうちの子は静かだったと思います。
うちの子は強かったです。健常児の長男よりも強く、ドカドカ暴れていましたよ。
うちは長男がダウン症ですが、長女よりも胎動を感じた時期が早く、動きも激しかったです。逆に長女の胎動が弱く心配になったくらいです。

また、医学的にも胎動とダウン症の関係は認められていないのが現状です。ですから、胎動の強弱、多い少ないによって判断することはできません。

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じゃあどうすればダウン症が分かるの?

ダウン症かどうかが胎動ではわからないとなるとやはり不安です。判断できる方法はありますか?
胎児のダウン症を判断するには3つの方法しかありません。詳しく説明していきますね。

上でもちらっと書きましたが、現在の医学でのダウン症の判断は、

  • 羊水検査
  • 血清マーカーテスト
  • 新出生前検査

でしか判断できません。では羊水検査・血清マーカーテスト・新出生前検査、それぞれについてご説明しますね。

関連記事)ダウン症はエコーの特徴で判断できる?

血清マーカーテストとは

血清マーカーテストは血液検査なので、出生前診断の中でもリスクがなく受けられる検査です。胎児に染色体異常があるかどうか確率で知ることができます。

あくまでもスクリーニング検査ですので、確実な判定はできません。陽性が出ても実際には染色体異常ではなかったという場合もありますし、逆に陰性でも染色体異常ではなかったという場合もあるんです。

検査の精度は症状によって違いがありますが77%から87%の確率でわかります。詳細は下の表をご覧ください。

検出率
ダウン症 87%
18トリソミー 77%
開放性神経管奇形 83%

(ラボコープ・ジャパン株式会社HPより)

費用は1万円から2万円程度です。

saiketu

血清マーカーテストを受ける時期は?

血清マーカーテストを受けられる時期は15週から21週です。検査結果によって羊水検査を受けるかどうかを決める場合は羊水検査を受けられる時期が18週頃までですので、早めに受けておいたほうがよいでしょう。

ただし、血清マーカーテストは確実な結果が出ませんので、確実な結果を知りたいという場合は、血清マーカーテストを飛ばして羊水検査を受けるほうがよいでしょう。

新出生前診断とは

妊婦さん

新出生前診断も血清マーカーテストと同様、血液検査ですので、リスクはありません。しかも、血清マーカーテストよりも精度が高く、99.1%の確率でわかります。しかも血清マーカーテストでは陰性の場合でも異常がある場合もあったのに対し、新出生前診断(正式名称NIPT)の場合は、陰性と出た場合は99.9%の正確さだそうです。(NIPTホームページより)

なので、新出生前診断で陰性と出れば安心できますね。ただし、新出生前診断はダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミーの可能性の診断には非常に優れていますが、それ以外の疾患に関しては羊水検査では確実な結果はわからないというのが欠点です。

また、費用に関しても、20万円前後かかるため、血清マーカーテストよりも負担は大きくなります。そしてこの検査で異常が出た場合、さらに羊水検査を受けるとなると経済的な負担はかなり大きくなるということも頭に入れておきたいですね。

新出生前診断の時期は?

新出生前診断の時期は10週から18週となっています。それ以降は精度が下がってしまうため、受けるのであれば早めに予約しておかなければなりません。

羊水検査とは

羊水検査は読んで字のごとく、胎児がぷかぷか浮かんでいる羊水を吸引して羊水中の胎児の細胞などで染色体や遺伝子などの異常を調べます。21番目の染色体の数に異常が出るダウン症(21トリソミー)、18トリソミー、13トリソミー、他にも性染色体の異常で起こるクラインフェルター症候群、ターナー症候群などが判明します。

羊水検査の時期や方法は?

妊娠15週から18週頃に受けます。精度はほぼ100%と言われていますが、流産などのリスクもあるため、どうしても検査を受けたいという場合以外は、血清マーカーテストや新出生前診断での検査のみにする方がよいでしょう。

羊水検査の方法は超音波で赤ちゃんを確認しながらおなかから注射器を刺し、羊水を20mlほど採取します。気になる痛みは、採血ほどの痛みだそうで、意外と痛くないようです。

そして費用は10万円から15万円程度です。

どの検査も費用や精度など様々ですので、どれを受ければいいのか迷いますね。でもあえて受けないという選択もあります。検査を受けることで命の選別をしてしまうというのも問題になっています。

私が行っていた産婦人科の先生は高齢出産の妊婦さんには一応案内はするが、おすすめはしないと言っていました。先生から検査をするかしないか聞かれるとしたほうがいいのかと思ってしまいがちですが、検査を受けてもし異常が見つかったとして堕胎するという選択をしないのであれば検査は受けないという選択をするのも一案です。

羊水検査についてさらに詳しくまとめてみました!こちらもどうぞ

高齢出産の場合羊水検査をした方がいい?費用やリスクは?

まとめ

妊婦さん2

  • 胎動は妊婦さんの皮膚の厚さや羊水の量、胎盤の位置などによってそれぞれ違うので、判断基準にはならない
  • ダウン症の判断は現在、羊水検査と血清マーカーテスト、新出生前検査でしか判断できない
  • 胎動の強弱とダウン症の因果関係はない

ダウン症というのは、通常より染色体が1本多いだけのことですので、赤ちゃんの胎動の強弱は他の胎児と変わりありません。ダウン症の子の特性として筋力が弱いというところから来たということですね。おなかの赤ちゃんにもそれぞれ個性がありますので胎動の強弱でダウン症の子と判断できません。

どんな子が生まれてきても私の子に変わりない。

と思っていてもやはり妊娠中に気になる事のひとつですよね。
今日お話したように、ダウン症と胎動の因果関係はありませんので、詳しくお知りになりたいママさんは早めに先生にご相談されるといいと思います。

妊娠中はなにかとナーバスになりがちですよね。少しの変化で一喜一憂してると疲れちゃいますよ。
ストレスをためず、かわいい赤ちゃんに会える日まで、心身ともに健康なマタニティライフを楽しんでくださいね。

※こちらの記事の価格などは2016年11月現在のものです。



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