子供の初めての門出を祝う卒園式。その卒園式で着物を着用する場合、羽織は必要かどうか、経験者の話も踏まえ、ご紹介したいと思います。
まず、この記事を書くにあたり、還暦を迎えた私の母にも聞いてみました。
「昭和時代は黒紋付き羽織が一般的で、卒園式、入学式だけでなく参観日にもこのような装いが多く見られ、祖母世代からしてみると着てないと恥ずかしいという風習があったけど、最近では逆にこのような装いを見ることの方が少なく、羽織を着ないとどうとうことを気にする必要はない」と言われました。
私の母は親戚で呉服屋を経営している人がおり、結婚する時に持たされはしたけど、実際周りに着ている人がおらず着なかったということもあるようです。
やはり、周りの話を聞き、予めリサーチしておくことも目立ちすぎないポイントのようです。
目次
卒園式の着物 羽織は必要?
女性が羽織を着るのは、基本的には普段着として、防寒着、お洒落着、ちりよけ着として着ることが多いもので、卒園式という行事で着る場合は、紋付羽織、絵羽羽織を選ぶのが基本です。
昔は、着物の上に黒の紋付羽織という母親が多く、それが当たり前の制服のような感じになっておりましたが、最近ではほとんど見かけないというのが事実です。
私の経験した幼稚園の卒園式でも、着物を着たお母さんは数人いらっしゃいましたが、羽織を着たお母さんは一人だけ。ということもあり、着物のお母さん達の中でも目立っていて「すごいね」「古風でかっこいい」と注目の的となっていました。
紋付じゃないといけないの?
羽織の色は必ずしも黒という決まりははありませんが黒が一番格が高く、ローズ、ブルー、パープル、グレーなど濃いしっくりした色味のものもおすすめです。
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羽織を持っていない場合はどうする?
また、着物だけでは肌寒いということであれば、羽織のかわりにショールやコートを着用し、室内に入った際に脱いで膝の上に置くという方法もおすすめです。
実際、ショールを肩にかけ、卒園式が始まり室内に入ったらショールを膝にかけるというお母さんはけっこういらっしゃいました。また、ショールをひざ掛け用だけとして持参する方も多く、寒さ対策としてはおすすの方法です。
まとめ
- 必ずしも羽織は必要ではない
- 黒の紋付羽織が格が羽織の中では最も格が高い
- 羽織を着るのであれば紋付を
- 肌寒い時はショールなどで代用も
- 最近では羽織を着る母親の方が少ない
いかがでしたでしょうか?子供を出産し始めて迎える卒園式という晴れの舞台。あくまでも主役は子供達ですが、母親としてきちんとした和装でビシっと決めたい。最近では少なくなっている羽織姿ですが、子供にとって母親のかっこいい装いは自慢にもなることでしょう。
ただ、幼稚園、保育園、その地域によっても母親の装いは様々で、全く着物の母親がいないというところもあれば、役員は皆着物で揃えて、というような決まりごとがある場合もあるようです。
予め周りの母親、その幼稚園、保育園を卒園した子供を持つ母親にリサーチしておくことも目立ちすぎない、恥をかかないポイントでしょう。
参考になれば幸いです。