飲んでみた~い!
この前私が飲んでいたノンアルコールビールを眺めていた娘が、急に飲みたいと言い出しました。
20歳以上の成人用って書いてあるでしょ!
お酒じゃないならジュースと一緒じゃないのー。
ちょっと飲んでみたい!
たしかに、ノンアルコール=アルコール分が含まれていないアルコールテイストの飲み物。
ということは、
ノンアルコール=子供でも飲める(・・?)
という疑問が!
今回は、
- 子供がノンアルコールビールを飲むと飲酒になる?
- 法律的に決まりはあるの?
目次
ノンアルコールビールって子供も飲めるの?
実は、ノンアルコールビールは子供でも飲めるんです。
法律的にも問題ありません。
しかし!
メーカー側は子供が飲むことをすすめていません。
Q.未成年が飲用しても大丈夫?
A.法律上問題はありませんが、未成年者の飲用はお薦めしません。本商品は、20歳以上の方の飲用を想定して開発しました。
(Asahiノンアルコール商品についてのFAQより)
ノンアルコール飲料は、さまざまな理由でお酒を飲めないときでも楽しめるようにと、20歳以上の大人が飲むことを想定して開発されています。
なので、味も本物のビール!
といってもいいほどの味に作られています。
そんなノンアルコール飲料を未成年が飲むと、本当の飲酒への抵抗感が薄まり飲酒のきっかけとなってしまう可能性も否定できません。
また最近のノンアルコール飲料はビールだけではありません。
- カクテル
- 梅酒
- ワイン
- 日本酒
- 焼酎
などなど、種類も多くなっています。
これがきっかけで本物のお酒も飲んでみたい!
とか思われても困るし、勝手に飲んじゃうことだってありますよね。
たとえ飲んでしまっても法律に触れることはないのですが、未成年の飲酒のきっかけになってしまうことがあるんです。
なぜ違法にならないんですか?
ノンアルコール飲料って、本っっっ当にアルコールって含まれてないんですか?
- アルコール濃度が1%以上→「酒類」として分類
- アルコール濃度が1%未満→「清涼飲料水」の定義
未成年者飲酒禁止法では、満20歳未満の飲酒を禁止しています。
この飲酒とは、アルコール分1%以上の酒類を摂取すること。
でも1%未満ということは、アルコールが含まれている清涼飲料水もあるということですよね?
ノンアルコールビールを飲むと体に影響がある?
ノンアルコールビールは、清涼飲料水と定義されていますが、実は次の2種類に分けることができます。
- アルコールをまったく含まない飲料
- アルコールが1%未満含まれている飲料
そう!
厳密に言うと、アルコールを含んでいても1%未満であればノンアルコール飲料(清涼飲料水)として扱われるのです。
アルコールをまったく含まないノンアルコールビール(アルコール0.00%表示のもの)を飲んだ場合は、ビールテイストの炭酸飲料水を飲んだのと同じことなので、体への影響はまったくありません。
しかし、微量でもアルコールを含んだノンアルコールビールを飲んだ場合は、薄めたビールを飲んだ場合と同じ影響があると考えられます。
- 脳の細胞を壊す
- 骨の成長に影響する
- アルコールを分解する働きが未熟なため、肝臓をはじめ他の臓器にも影響を及ぼす
- 我慢をすることができなくなる
- 集中力や学習意欲がなくなる
- 怒りっぽくなる
- アルコール依存症に陥りやすくなる1)
少量でも急性アルコール中毒になってしまう子供もいます。
上に挙げた影響はもちろん、子供の頃からお酒を飲み続けると…ということが前提の話にはなりますが、少量でも与えてしまうとそれがきっかけになってしまうかもしれません。
ノンアルコール飲料を子供が飲むことは法律的には問題はありませんが。。。
微量のアルコールが入っていようがノンアルコールだろうが、親は子供に飲ませるべきではないですね。
最近のノンアルコール飲料はアルコール表示0.00%の飲料が主流ですが、中には0.5や0.8といったノンアルコール飲料もあります。
買う前、飲む前にきちんと表示を確認した方がいいですね!
ノンアルコール飲料は子供でも買える?
ノンアルコール飲料は、子供では買えません!
ビールに限らずワイン、焼酎、カクテルと、どんどん種類が増えているノンアルコール飲料は、20歳以上の大人が飲むことを想定して開発されています。
そのため、メーカー側は自主規制として小売店では年齢確認が行われますし、飲食店では未成年への提供を自粛するよう案内されているのです。
違法でなくても、メーカー側の意図を知ることも大切ですね。
参考:1)アサヒビール未成年者飲酒防止 夢学園
まとめ
大人にとっては、雰囲気を楽しみたいときや、アルコールの味を楽しめる機会が増えるのは喜ばしいことですが、子供にはまだ早い飲酒のきっかけとなってしまうこともあるんですね。
違法にならないとは知りませんでしたが、「違法にはならない≠子供に勧めてよい」飲み物ではないとわかってもらえたでしょうか。
まわりの大人がお酒を飲んでいれば、ちょっと味見してみたいと思う子供の気持ちも分かります。
ですが個人的には、子供が将来健全にお酒とつきあっていけるように、まわりの大人も飲ませてはいけないと思いました。