妊娠すれば子供を産み、幸せな毎日が待っていると思ってた私。 妊娠中に医師に告げられた言葉は「前置胎盤」という聞いた事のない名前でした。
妊娠中はただでさえ不安なのに、より不安になった事を今でも覚えています。 妊娠すれば誰にでもなりえる妊娠のトラブル。前置胎盤は治ることもあるのか?治るなら時期はいつごろなのか?など、今回は前置胎盤をテーマにお話したいと思います。
リスクも多い出産だからこそ安心して出産に臨めるように私の経験や知識を集めました! 出産が不安なお母さん!オススメです!
目次
前置胎盤を治す方法ってある?時期はいつごろ?
初期に前置胎盤だと言われると不安な気持ちになりますよね。私もそうでした。 でも前置胎盤と言われた人の多くは出産時に前置胎盤が治っているケースが多いんです!
妊娠30週以前に前置胎盤と言われた妊婦さんの95%は出産までに治っているという統計があります。 これは胎児の成長に伴い、子宮も大きくなる事で胎盤の位置が移動する事が多いからです。
妊娠30週を過ぎると子宮の下の部分がほぼ形成されてしまうので確率は少し減りますが、妊娠後期の急速な子宮の成長で75%の人は前置胎盤が治るといわれています。
そもそも前置胎盤とは?診断はいつごろ?
前置胎盤とは?
前置胎盤とは子宮の出口を胎盤がふさいでいる状態の事です。 子宮の出口には赤ちゃんの通る産道があり、これをふさいでしまっている状態が前置胎盤です。
本来胎盤は風船のような形をした子宮の一番上にできるものなのですが、これが下の産道付近にできる事を言います。 何種類か前置胎盤にも種類があるのでご紹介しておきますね!
- 全前置胎盤
これは子宮の出口を胎盤が全部ふさいでしまっている状態です。 - 一部前置胎盤
胎盤が子宮の出口を一部だけふさいでしまっている状態です。 - 辺緑前置胎盤
胎盤の縁が少しだけ子宮にかかっている状態。 - 低置胎盤
胎盤が子宮をふさいではいないけれど、通常より子宮の出口に近い場所にある状態です。
前置胎盤の診断は30週頃に診断されます。それまでは医師から前置胎盤気味かも?や前置胎盤かもしれない。という風に言われる場合が多いそうです。
前置胎盤の原因
前置胎盤が起こる原因はまだコレ!というものはわかっていません。原因かもしれないと予想されているものは下記の通りです。
- 流産
- 人工中絶
- 帝王切開
- 出産
- 子宮の手術
- 多胎妊娠
- 高齢出産
- 喫煙習慣
こういった事が要因ではないか?とは考えられてはいますが、これが原因!というものはありません。 ですから上記の項目に当てはまらないけど、前置胎盤になった!という人もいらっしゃいます。
前置胎盤のリスクは?
一番大変なのが出血です。胎盤は小さな血管の集まりでできている為、一度出血し始めると止血しにくいのが特徴です。
妊娠30週までは大量出血のリスクも少ない為、自宅療養や定期健診で様子を見ていきます。 30週を超えても前置胎盤が治っていない場合には母体の様子をみて、入院安静をしたほうがいいかどうか医師と相談する事になります。
また妊娠後期に入っても前置胎盤の人は自己採血をして出産時の大量出血に備える準備をします。
前置胎盤の場合は帝王切開になる?
産道を胎盤がふさいでしまっているので赤ちゃんの出口がない。全部ふさがっていなくても子宮口が開いた時に大量出血の危険性がある為です。
低置胎盤の場合のみ、胎盤の位置などを考慮したうえで、経膣分娩ができるケースもあるようです。
最後に…
- 前置胎盤は95%は治る。
- お母さんと赤ちゃんの安全の為帝王切開が基本。
- 最大のリスクは出血する事。安静や自宅療養が大切。
- リスクはあるものの、自己採血などで備える事ができる。
私は初期に全前置胎盤と言われかなり落胆しました。治る人が多いから!と言われても不安な気持ちはなくなりませんでした。 私の場合幸い出産までに胎盤の位置は上に上がり、大きな総合病院から近所の個人病院に検診の病院を変えることができました。
安心したのもつかの間、逆子だ!と言われ、落胆したものです。(笑)
私が経験して思うのは「妊娠、出産は当たり前ではない」という事です。リスクも沢山ありますし、妊娠中にトラブルにあった妊婦さん私の周りにもたくさんいらっしゃいます。
不安に思う事も多いですが、知っている事で軽減される悩みも沢山あります。 少しでも不安やストレスを取り除いて、赤ちゃんに会える瞬間を待ちたいですね。