始めに今妊娠している方や、これから妊娠するのであろう方もいる中で色々な疑問と言うのは必ず出てくるもです。
ましてや初産の方は特に初めての経験なので不安もいっぱいのはずです。
その中で今回は疑問点の一つであり、重要な妊婦健診の「血液検査」や「健診費用」などについてお話したいと思います。
目次
妊娠初期の血液検査の項目は?費用は?
まず妊婦には、3つの周期があります。「妊婦初期」 「妊婦中期」 「妊婦後期」 この3つです。
そして血液検査は基本的に2回行ないます。
その検査項目も初期の場合はとても多いもので、それはママと胎児に関わる重要な検査で、
双方が今後良好な経過を送る為にも病気の有無を調べる検査です。全11種程あります。
【検査の11項目】
血液検査
分娩・手術の際に輸血が必要とした場合の血液型を調べる検査です。
貧血検査
妊娠中には今までなかった方も貧血になり易い体質となる事がある為に検査をします。
貧血の恐れがある時には、食事指導と鉄分が摂れる薬(鉄剤)が処方されます。
血糖検査
妊娠糖尿病にかかり易いかの検査で血糖値の正常値を調べます。
梅毒血清反応検査
性感染症のひとつである梅毒にかかっていないかを調べます。これは胎盤を通じ胎児に感染してしまい
流産や早産の危険が高まるので早めに発見できるように検査をします。
HBs抗体検査
B型肝炎ウイルス感染の有無を検査します。分娩時と出産後の母子感染を未然に防ぎます。
HCV抗体検査
C型肝炎ウイルス感染の有無を検査します。もし陽性であっても母子感染の心配は極わずかで、およそ5%と言われています。
不規則抗体検査
赤ちゃんとママの血液型が異なる事によって黄疸(おうだん)の重症度が高まる為に検査します。
風疹抗体検査
妊娠初期での風疹発症は赤ちゃんの奇形異常発生の確率が上がる為に、その免疫を持っているかの検査をします。
※全11種検査項目のうち、次の3つは任意検査ではありますが殆どの方が実施を促進されます。
HIV抗体検査
後天性免疫不全症候群(エイズ)の原因ウイルス感染であるHIVが、あるかどうかの検査です。
感染してしまうと分娩時に母子共々感染の可能性があります。
HTLV-Ⅰ検査
成人T細胞白血病(ATL)の原因ウイルス感染有無の検査をします。(母乳を通じ赤ちゃんへ感染します)
妊娠初期の一次検査で陽性と出ても「疑陽性」(陽性だが実は陰性)が含まれる為に要検査を行ないます。
このウイルスは体内依存する上に外部感染も起こし、非常に危険な病気ですが、生涯発症率は
極めて低く、女性の場合は感染者全体で約2%と言われています。(ちなみに男性でも4%~7%です)
トキソプラズマ抗体検査
トキソプラズマ原虫という寄生虫の一種の原因でウイルス感染の有無を検査します。
多くの動物や鳥が持っており(特に猫の体内や排泄物)生肉を食した場合に感染します。
これはママから胎児に感染するのとは症状が異なり、ママは風邪に似た症状で重くはないですが、
胎児の場合は「先天性トキソプラズマ症」を発症する恐れがあります。また流産へもつながります。
血液検査費用
妊娠初期の検査項目は非常に多いので、保険がきいても1万円以上はかかります。
検査費用は病院によっては、大きく異なるので不安がある方は事前に病院へ金額を確認する事をお勧めいたします。
妊娠後期の血液検査の項目は?費用は?
妊娠後期になると安定期にも入ってるはずなので、主な検査は貧血検査と血糖検査になります。
妊娠中の貧血や妊娠糖尿にかかると胎児の成長を妨げたり、奇形異常が発症するので定期的に検査して下さい。
そして妊娠後期の費用も病院や検査内容次第ではありますが、約5千円~7千円程かかるみたいです。
不安な方は事前に病院への確認をお勧めいたします。
妊婦健診での血液検査って必要?
「病院」と聞くと余り好きではない響に捉えられる方がいるかと思います。
「注射が苦手」 「病院の臭いが苦手」 「病院内で何か感染しそう」など理由は様々かと思います。
ですがこの血液検査はママであるあなたと胎児を守る為のものです。
ママと胎児の健康状態を知る事で安心出来たり、病気の早期発見につながり安心で安全なマタニティーライフを送る事が出来ます。
妊娠健診はとても重要な事だと理解して定期的に受ける事です。
何故なら私の体験談にはなりますが少しお話します。
以前私の妻はとても注射が苦手で、採血だけでも大騒ぎです。それはもう子供が見ても呆れるほどです。
子供が欲しいと思った時に、なかなか授けられずに1年以上が経ちました。
双方に問題がないか検査をしましたが異常は診られませんでした。そしてようやく授かりました。
それで妻は「自分は健康だから大丈夫」と健診には行きませんでした。その健診にいかなかったせいで、大変な事が起こりました。
妻は妊娠糖尿を発症しました。軽く思っていましたが現実はそうではなかったです。
妊娠糖尿を通達されても定期的には検診に行かなかった為か、医師からこう告げられました。
「妊娠糖尿を発症すると7割が奇形児です。」と告げられて、私達は驚きの余りにも言葉が出ませんでした。
それでも私との初めての子供だから産むと妻は言ってくれて、医師にその気持ちを伝えたところで追い討ちをかける様に
次の事を告げられました。 「例え産んだとしても母体の方は失明の可能性が高くなります。」との事です。
もう涙しか出ませんでした。子供は奇形児と言われ、妻は失明・・・。無事に産まれてたとしても今後妻は何も見えなくなる。
そして2人で話し合った結果、後悔の気持ちを込めて今回は諦めるしかないと医師共々断念しました。
最後に
私の体験談は悲しい思い出となりましたが、その時に定期健診の重要さを身に染みました。なので他のママ達には後悔してほしくありません。
ママの身体は1番ママ自信が知ってるはずです。妊娠したなと思ったらすぐに病院に行って健診する事をお勧めします。
初期健診では多数の検査項目があります。費用も結構かかるとは思いますが、ママが自分自身の為に気をつけたりするという事は、今後産まれてくる赤ちゃんの為にも繋がるという事を忘れないでください。
今後産まれてくる赤ちゃんと一緒に健康なマタニティーライフを送れる事を密やかに願っています。
byファング