切迫早産という言葉を耳にしたことはありませんか?
妊娠は誰でも順調に進んでいくとは限りません。かくいう私も7か月を過ぎたころから、切迫早産と診断され、入院するかしないかで決断を迫られました。入院するとなると、自分の体調もさることながら費用の面も気になりますよね。
そこで、切迫早産と入院費についてまとめました。
目次
切迫早産とは?
切迫早産と早産は違います。
早産とは、正期産の前、妊娠22週0日~36週6日の間に赤ちゃんが生まれること。切迫早産はその手前の段階で、定期的な子宮収縮や子宮口が開く、赤ちゃんが下りてきて子宮頸管が短くなるなど、赤ちゃんが出てきそうな状態になることをいいます。
私の場合、一人目はとにかくずっとお腹が張っており、子宮頸管もどんどん短くなり、最終的には2cmに。ただ子宮口が固かったので持ちこたえてくれました。
二人目も切迫早産と診断されましたが、こちらは持ちこたえることができず早産になりました。
切迫早産の入院費ってどれくらいかかるの?
切迫早産は「早産しそう」という状態なので、状態によっては長く入院する可能性があります。また、そのまま出産に至るケースもあります。
軽い状態なら1週間程度の入院で済みますが、長い人だと数ヶ月に及ぶことも。病院によりますが、入院した場合、治療費、食費など込みで1日1万円程度はかかります。健康保険に加入していれば3割負担で済み、高額療養費制度も適用されます。
高額療養費制度は年齢と年収によって決められており、70歳未満で年収が約370万~約770万の人は、約9万円が上限になりますが、食費は適用外なので全額負担になります。差額ベッド代も健康保険がきかず、高額療養費制度の対象になりません。
切迫早産の入院費、保険は適用される?
切迫早産は、医療保険に加入していれば保険を使うこともできます。
保険内容によりますが、1日あたり5000円から10000円という入院特約がついているものが多いです。保険の内容によって下りる金額が違いますので、保険内容はきちんと確認しておきましょう。
妊娠後だと、入院特約がついた医療保険に加入できないこともありますので、妊娠したら保険内容について確認しておきましょう。
切迫早産、出産まで入院?退院できる場合もある?
切迫早産は基本的に薬で症状を押さえますが、子宮口が開いてしまう頸管無力症では子宮口が開かないように縫い合わせてしまう、頸管縫宿術が行われます。
症状が落ち着いて、日常生活を送れると先生が判断した場合は退院できますが、落ち着かず自宅に戻ると危険だと判断されれば入院生活が続くことになります。切迫早産で入院するということは、早産のリスクが非常に高いということ。入院になった場合、よほどのことがない限り退院することは難しいといえるでしょう。
切迫早産の治療の目標は妊娠37週です。ここで切迫早産の治療は終わるので、37週に入ったところで退院して帰宅することもできますが、産気づいて退院したその日のうちにまた入院、ということもあり得ます。
終わりに
切迫早産は体質によるところが大きいのですが、1人目が切迫早産になったから2人目が切迫するかどうかというと、必ずしもそうではありません。
ですが、誰にでも起こり得る状態です。
気になる入院費は、長引く可能性が高いので費用も高くなりがちですから、きちんと保険内容を確認しておくことが大切です。また高額療養費制度や確定申告などでも費用を抑えられますので、忘れずに手続きを行いましょう。
by 武藤はづき