みなさん保育園や幼稚園、どこに通わせようか…悩んでいる人多いですよね?
私も子どもの保育園申込する時に、認定こども園の存在を知り、実際に問い合わせなどして検討したいきさつがあります。
認定こども園って?保育園、幼稚園とはまた違う施設なの?と初めての言葉に戸惑いがありますよね。
市のHPなどを見ても、新しい制度のため難しい言葉ばかりで分かりにくい・・・
そんな認定こども園のことを「元保育士」の私が分かりやすく!また認定こども園に勤務する友達の現場の声も一緒にお届けします。
- 認定こども園の仕組みは?
- メリットやデメリットは?
などに迫ります!
また認定こども園に笑顔で通える秘密もご紹介します♪
目次
認定こども園のメリットは?
保育と教育の両方を兼ね備えている
認定こども園は、保育園の保育するという特色と幼稚園の教育という特色、両方を合わせ持つため、保育と教育の両方を受けることができるんです。
保育園と幼稚園の違いは幼稚園、保育園どっちか迷った!我が子の為の最善選択とは?を参考にしてみてください!
認定こども園を選ぶと
- 園児共通の時間には幼児教育を受けることができる
- 早朝や幼稚園部の時間終了後(いわゆる遅番という時間帯)には家庭保育を受けることができる
というメリットがあるのです。
そのため、最近の親の傾向であるお稽古事などに力を入れる親のニーズに柔軟に対応でき、育児支援の範囲が広がると言えます。
異世代交流が出来る
幼稚園では通常、在園するのは3歳児以上のため、お友達の幅が決まってしまいますが、認定こども園には0歳児から在園している子どもとの交流の場が広がります。
親の就労の有無は関係ない
その場合は仕事を辞めてしまうと保育を必要とする理由がないと判断され、退園という形になります。
今まで通った保育園で築いてきた友達関係や先生との信頼関係もあり、退園になってしまうのは心苦しいですよね。
しかし、認定こども園は、親の就労関係なく、お仕事を辞められたあとでも、預かってもらう時間は短くなりますが、同じ場所で親も子どもも安心して預かってもらうことが出来ます。
子育て支援の場としても利用出来る
その園に通園していなくても、子育ての交流の場として利用したり、育児相談や園に参加しやすい環境を整えてくれます。
公園に遊びに行く感覚で遊びに行くことができるので
- 子ども:自由におもちゃや外遊びを楽しむ
- ママ:保育士さんに日頃の育児の悩みを相談できる場、子育てママとの交流の場
としても利用することができますよ!
今後、そのまま入園になった場合、子どもも今まで遊びに行っていた場所ということで安心してスムーズに慣れることができるのもメリットですね!
認定こども園とは?
- 働くことができない
- 働くために保育料の高い認可外の保育施設に子供を預けざるをえない
という問題を抱えていました。
保育園は定員いっぱいなのに、幼稚園では定員割れしているところもあるそうで、そこで考えられたのが、幼稚園の空定員を利用して、待機児童の受け入れを進めようという「認定こども園」の制度から生まれました。
<管轄の違い>
- 保育園・・・厚生労働省管轄
- 幼稚園・・・文部科学省管轄
- 認定こども園・・・内閣府管轄(つまり、厚生労働省も文科省も関わっている)
<施設の種類>
認定こども園には
- 幼保連携型
- 幼稚園型
- 保育所型
- 地方裁量型
の4種類があります。
幼保連携型
認可幼稚園と認可保育所とが一体的になって認定こども園としての機能を果たすタイプです。
幼保連携型は幼稚園の子も保育園の子も同一施設で、一緒の時間を過ごします。
(園によっては同じ敷地内に別々の施設がある場合もあります)
幼稚園型
認可幼稚園が,保育時間を確保するなど、保育所的な機能を備えて運営するタイプです。
幼稚園型は幼稚園が主で、仕事をしている方のために長時間の保育も行うという事です。
保育所型
認可保育所が,共働きなどの理由がなくても受け入れられる幼稚園的な運営をするタイプです。
地方裁量型
幼稚園・保育所いずれの認可もない地域の教育・保育施設が,認定こども園として必要な機能を果たすタイプです。
<認定制度>
認定こども園はどの子どもでも入園出来ますが、平成27年春より導入される「子ども・子育て支援新制度」により、子供たちは認定を受けて保育や教育を受けるようになります。
- 1号認定
満3歳以上の未就学児で、教育を希望する子ども(主に幼稚園籍の子どもです) - 2号認定満3以上の未就園児で、親が保育困難であると認められ、保育を希望する子ども(主に3歳以上の両親共働きなどの保育を必要とする保育園籍の子ども)
- 3号認定
0~2歳の幼児で、親が保育困難であると認められ、保育を希望する子ども(主に3歳未満の両親共働きなどの保育を必要とする保育園籍の子ども)
多くの施設では、同じ場所で同じ時間を共有します。担任の先生も同じところがほとんどです。
1号認定とされるいわゆる幼稚園の子ども、親の就労など保育が必要とされる2号認定の子どもたちが同じ時間を過ごす時間を教育という時間に当てます。
その後、園によっても時間は様々ですが、だいたい14時~15時を目安に1号認定の子どもたちは帰ります。
その後、親の就労の都合で早番や遅番など必要に応じて、2号認定の子どもたちはママのお迎えを待ちます。
3号認定の0~2歳の乳幼児は、従来の保育園同様に保育を受けます。
認定こども園のデメリットは?
私の住む地域では、公立の幼稚園・保育園は全て認定こども園に移行しました。
- 転居に伴い、新しく転園しなければならない
- 5歳児次女入園希望(妊娠・出産を理由に入所)
- 5月に末っ子出産予定
- 末っ子は生後6カ月を目安に職場復帰を理由に途中入園希望
もう年中ということで環境の変化があまりコロコロ変わるのはかわいそうだったので、
親の就労関係なく、環境が変わってもそのまま在園できる認定子ども園という制度に魅かれ、近くの認定こども園に問い合わせをしました。
まず上記のようなシステムの整っている幼保連携型のタイプの施設が少ないのです。
認定こども園という名称はついていても、中身は保育園・幼稚園ということで、
- 就労が入所条件(結局、生後2カ月で仕事復帰しなければならない)
- 0~2歳の受入れがない(兄弟別の園になる)
家から通うにはだいぶ遠い園に一つ幼保連携型タイプのこども園がありましたが、断念しました。
以上のように、国からの制度をそのまま流れるように受け入れたのはいいが、元の幼稚園・保育園の制度が変わらないので、システムや制度があいまいでわかりずらい点があるのです。
保護者の立場から見たデメリット
行事が平日に多い
行事や行事の準備など、平日に行われることも多いそうで、働いているママにとっては休めない事情もありますよね。
幼稚園ママと保育園ママとの温度差
行事の準備など普段お仕事の事情で保育園ママは参加できず、幼稚園ママだけの負担になってしまうことで不満などの声もあがるそうです。
また幼稚園ママ同士のランチ会はあるけれど、保育園ママは仕事のため参加できないということが多くあるそうです。
せっかく一つの園に子どもが通っているのに、親同士で温度差があり、交流が深まらないのは寂しいですが切実な問題です。
子どもの立場から見たデメリット
やはり早く帰る子どもと遅くまで残る子どもと二極化するので、寂しい思いをする子どもがいます。
「なんで、僕のママはいつも遅いの?○○くんちはずるい」そういう声が毎日飛び交っているそうです。
施設側にも
- 補助金の問題
- 保育士不足(幼稚園免許と保育士免許両方所持しなければならない)
- 給食の問題
など解決しなければならない点が山ほどあるみたいですが、なかなか現場の声が国に届いていないということが現状みたいです。
認定こども園に子供が笑顔で通う3つの秘密!
認定こども園に通うことが決まったら、毎日楽しい!と子ども自身が思えることが何よりの親としての安心ですよね。
教育に力を入れている認定こども園も多い
- 英語教育
- 運動が盛ん
- 音楽がリトミックの授業がある
- ひらがなや算数などの学習
- 礼儀作法教室
行事が充実
保育園では、保育が目的なので行事にあまり力を入れない園もあります。しかし、認定こども園の場合、行事も張り切って力を入れてくれる園が多いので、普段見れない我が子の成長に涙してしまうかも♪
異交流から生まれる子どもの成長
幼稚園組と保育園組が同じ施設で生活することで、帰りの時間にバラつきがあります。夏休みなど長期休みになると、子どもの人数が減ったりして、お休みも増えます。
最初は、「僕も帰りたい!」と寂しい気持ちが出てきますが、先生やママは、
ママの事情でお迎え時間が違うこと
事情は違ってもみんなお友達ということ
そのうち、年長さんくらいになると、
「○○くんは幼稚園だから、早帰りだよ」
「○○くんのママはお仕事頑張ってるから遅番だよ」
と子ども同士で理解していくように変化していきます。
最後に・・・
- 待機児童対策のために作られた施設である
- 4種類の施設形態
- 一番おすすめなのが幼保連携型
- 幼保連携型は、幼児教育が受けることができ、親の都合での転園がない
- 実際は幼保連携型の施設があまりないのが現状
まだまだスタートしたばかりの制度で、それぞれの認定こども園の施設も模索しながら、よりよいものとなるよう改革している最中だと思います。
そして、認定こども園は、これからの需要やニーズに合わせて改革を重ね、きっと伸びていく可能性を秘めた、メリットの高い子育て支援施設だと思います。
メリットもあれば、デメリットあり、色々と悩んでしまいますが、実際に通うのはこどもたちです。
毎日がキラキラと楽しく笑顔で通えることが一番ですよね♪