赤ちゃんの歩行器ってよくないと聞きますがなぜなのでしょうか。
私自身、一人目の時、友人に歩行器をもらったものの別の人からよくないと聞き、結局離乳食を食べさせる時の椅子兼テーブルとしてのみ使いました。
今二人目を育てているのですが、ちょっとの間寝かせて待たせたりすると泣くので、おんぶしたり、バウンサーに乗せたりしますが、最近はそれも嫌がるので、歩行器に乗せたらおとなしく待ってくれるかも・・・。と思うのですが、やはり以前聞いた「歩行器はよくない」という言葉を思い出して思いとどまっています。
というわけで、歩行器がよくない理由について調べてみました。
目次
赤ちゃんの歩行器がよくないと言われる理由とは?
よくない理由はいろいろあるんですよ
足腰に負担がかかる
歩行器に関しては医学的根拠ははっきりしていないのです。でも腰が据わっていない時期や骨、筋肉の発達が未熟な時期に乗せると背骨に負担がかかったり、股関節などの脚の関節に負担がかかるんです。背骨に関しては将来側湾になる可能性があります。
側湾とは体の前から見てまっすぐに見えるはずの背骨がカーブしてしまう状態です。そうなってしまうと装具をつけたり手術をしたり大変なことになるようです。脚や腰、背骨はこれから先ずっと歩行していくには大切な部分ですから負担をかけたくないですね。
ただ、実際、私たちの親世代は歩行器を使っていた人は多く、私自身、歩行器に乗っていた写真がありますが、今のところ特に異常はありません。でも私の母によると重くてなかなか抱っこできなかったという私の弟は現在も原因不明の腰痛を抱えています。もし、歩行器に乗せられていた頻度が私よりも高かったとしたら、それが原因の一つかもしれませんね。
あくまでも憶測でしかありませんが・・・。
腰が据わらない時期に一日中歩行器に乗せて歩く練習をさせるような使い方はよくなさそうですね。
はいはいをしなくなる
赤ちゃんの成長は、
↓
寝返り
↓
おすわり
↓
ずりばい
↓
はいはい
↓
つかまり立ち
↓
伝い歩き
↓
歩行
という具合に進みますね。歩行器を使うことで、視野が広がるのでとても喜びます。
しかも自分で好きな場所に移動できるのはとても嬉しいですよね。そうなるとずりばいやはいはいなどはしたくなくなるのも仕方がないでしょう。
はいはいは、成長の過程では大事なポイントです。はいはいやつかまり立ちを自分の力で少しずつ経験していくことがその後の身体能力にもつながっていくのでしょう。
歩行よりもはいはいをしっかりさせた方がよいということも聞いたことがあります。それはこういう理由からだったのですね。
事故による怪我
さらに、歩行器に入れておくことで安心してしまいがちですが、ちょっと目を離したすきに段差で転んで頭を打ったり、大きな段差だと落下という事故にもつながります。また、自分で歩行器から出ようとしたりして歩行器からの落下も考えられますね。
身体的な成長の阻害のほかに、怪我のデメリットもあるとなると、わざわざ買う必要はなさそうです。
歩行器は歩く練習の道具ではない
私たちの親世代は歩行器は歩く練習をするものだと思っている方が多いようで、いろんな人の体験談を見ていると、「そろそろ歩行器で歩く練習を・・・」と歩行器を買ってくれるおじいちゃん、おばあちゃんがいるようです。
でも実際は、歩行器は座った状態でつま先でちょんっと蹴っただけで動くので、歩くための筋肉をつけたりするのには向いていません。それよりもしっかりとはいはいをして全身の筋肉をバランスよくつけてあげることがよさそうですね。
赤ちゃんの歩行器のメリットはある?
- 赤ちゃんがご機嫌になるのでその間に用事が済ませられる
- 赤ちゃんの視界が広がる
- 食事の時のテーブル代わりに使える
ちょっと用事で抱っこできないとか、ずっと抱っこしていないと泣くので、抱っこばかりしていたら腱鞘炎や肩こり、頭痛などに悩まされているという方が歩行器を使うことで体が楽になったという口コミもあります。
ただし、そういう場合は、伝い歩きができるくらいになってから使ったという方がいました。歩行器を使うならデメリットも踏まえ、ある程度歩けるようになってから一時的に使う程度にするのがよさそうです。
まとめ
- 足腰への負担が大きく、将来側湾になる可能性がある
- はいはいをしなくなる(その時期にあった身体的な成長が阻害される
- 事故による怪我の可能性
- 歩く練習にはならない
メリットといっても大人都合のメリットだったり、歩行器ではなくてもよかったり。
赤ちゃんの視界が広がるなんてことは成長の段階で少しずつ少しずつ自然と視界は広がります。
うちの娘は時々抱っこじゃないとだめで大変な時もありますが、私自身肩こりや腱鞘炎がひどいというようなこともないので、わざわざ使う必要はないかなと思いました。
ママの体がどうしても辛い時などに、腰が据わって、ある程度伝い歩きができるようになってきていれば一時的に使うのはよいかもしれませんが、赤ちゃんの体のためにもあまり頻繁には使わない方がよさそうですね。
byさっちん