保冷保温ができて丈夫なステンレス水筒、愛用しておられる方も多いですよね。
我が家も幼稚園に通う子供のためにお茶を入れて、ほぼ毎日使っています。
とくに水筒の底、中栓やパッキンの汚れが目立ってきちゃいました…。
使用後はすぐに洗ってキレイにしていたつもりだったんですが、ついに限界がきたようです。
底は手が届かないし、中栓やパッキンも細い溝があったり、部品が細かくて洗いにくい…。
だからと言って溜まっていく汚れは見逃せません!!
実は、重曹を使うとスッキリ洗えるんですよ♪
そこで今回は、重曹を使ったステンレス水筒の洗い方を紹介します!
- 水筒内部に溜まった茶渋や臭い
- 中栓やパッキンの汚れ
など、気になる部分をスッキリさせちゃいましょう。
目次
ステンレス水筒の汚れは重曹溶液でスッキリ!
毎日お手入れしていても、洗いにくい部分に溜まってしまう茶渋や臭い。
そんな時、頼りになるのが“重曹”!
重曹はアルカリ性の性質を持っており、酸性の汚れや臭いを中和させ、浮かして取れやすくしてくれます。
茶渋といった水筒に付く汚れや臭いは酸性のものが多いので、重曹を使うのは効果的なんですよ。
ただし、ステンレス水筒に重曹そのものを使うのはNG!!
粒のまま使ってしまうと、ステンレスを傷つけてしまうことがあります。
傷ついた部分に汚れや菌が溜まったり、そこから溶け出した金属成分を摂取してしまう可能性もあるので注意しましょう。
重曹は溶液にすることで、ステンレスを傷つけることなく、水筒をスッキリさせてくれますよ。
まずは、重曹水を作っていきましょう!
重曹水の作り方
作り方はとっても簡単!
- 重曹:大さじ1
- 水またはぬるま湯:500ml
- 計量カップなどの容器
→容器にお湯を入れ、そこに重曹を加えて混ぜたら完成。
重曹は水よりもぬるま湯で溶かした方が洗浄効果がより高まります。
この割合を基本とし、使いたい分量に合わせて作りましょう。
重曹は食品添加物としても使用できる食用のものを選ぶとより安心ですね!
(こちらはダイソーで購入しました。)
水筒内部の茶渋や臭いの取り方
重曹水を満たすだけで、汚れや臭いが簡単に落とせます。
-
- 重曹水を水筒に注ぎます。
- しばらく置いてから、中栓と蓋をしめてよく振ります。
- 中の重曹水を捨ててから、よく水洗いをしましょう。
- 重曹水を水筒に注ぎます。
たったこれだけ。
中和作用によって、中はピカピカ、臭いもスッキリです!
中栓やパッキンの頑固な汚れ
細い溝や小さいパーツが多く洗いにくい中栓やパッキンも、重曹水におまかせしちゃいましょう。
- 蓋ができる容器を準備し、重曹水(300mlくらい)を入れます。
- 中栓とパッキンを浸けます。
- しばらく浸け置いてから、蓋をしめて振ります。
- 重曹水を捨て、よく水洗いをする
容器を振る際は、中の重曹溶液がこぼれないように注意して下さい。
重曹溶液は弱アルカリ性になっていて、肌につくと荒れる場合もあるのでゴム手袋を着用すると安心です。
普段の洗い方では取れていなかったのを実感…。
中栓内部の汚れは取れたものの、細い溝の黒い汚れがまだ取れていなかったので、さらなるお手入れを加えてみました。
必殺のつまようじ登場です!
溝にそってゴシゴシこすってみます。
重曹のおかげで汚れが浮いているので、キレイに取れました。
中栓は内部の汚れはもちろん、溝の黒い汚れまで取れて、新品に近い状態にまで回復できました。
ですが、パッキンはまだ茶色が残っています…。
匂いはスッキリしましたが、色素が沈着してしまっているため、今回は取れませんでした。
ですが、はじめから重曹でお手入れしていれば、茶渋が目立つこともないかも…しれませんね。
できれば毎日重曹でお手入れを!!といきたいところですが、毎日となると時間もかかるので大変ですよね。
重曹水でのケアは週1回を目安として、日々のお手入れにプラスする感じでOKですよ!
日々のお手入れ…これで大丈夫だったかな!?
という方のためにも、次はステンレス水筒の洗い方を確認してみましょう。
この洗い方は大丈夫!?やってはいけない注意点!
水筒の使用後は、水垢や雑菌の発生を防ぐため食器用洗剤で洗うのが基本です。
長く愛用するためにも、洗剤を使った手洗いを心がけましょう!
- 水筒を分解する
(ストローや中栓、パッキンを外します) - 洗剤を含ませたスポンジで優しく洗う
水筒本体の内側は柄のついたスポンジブラシなどを使用する - すすぎ洗いをし、水気をふいてよく乾燥させる
(中栓などは優しく数回振ると、中の水気が飛びやすい)
また、ステンレス水筒ならではの注意点があります。
以下のポイントに気をつけましょう!
煮沸はしない、食洗機や乾燥機は使用しない
ステンレス水筒の取り扱い説明書にも書かれています。
変形や水漏れ、破損の原因となりますので、やめましょう。
塩素系漂白剤を使用しない
除菌や茶渋を落としたりするのに便利な塩素系漂白剤ですが、ステンレスを傷めたり、外側の塗装がはがれる原因になります。
実際に保冷機能がなくなってきた、という意見も聞かれるので使用は控えましょう。
つけ洗い(水中に放置)しない
本体内部に水が入り、さびが発生する恐れがあります。
金属たわし、研磨剤入りたわし、みがき粉、クレンザーなどは使用しない
ステンレスを傷つけてしまうことがあります。
見た目はキレイになっていても、傷ついた部分に汚れや菌が溜まったり、そこから溶け出した金属成分を摂取してしまう可能性もあるので注意しましょう。
ステンレス水筒に寿命はあるの?
ステンレス水筒は丈夫で、日々のお手入れと週1回の念入りなケアで清潔を保つことができれば、いつまでも使い続けられそうな気がしますよね。
ステンレス水筒に寿命・替え時はあるのでしょうか?
実は定められた寿命はありませんが、使用方法によって変わるようです。
お手入れが不十分や不適切であった場合、ステンレスの腐食や損傷によって短くなります。
塩素系漂白剤や金属たわし、クレンザーなどの使用はやめましょう。
また、落とす・ぶつけるといった強い衝撃を与えた場合も短くなることがあります。
あと実は……ステンレス水筒にスポーツドリンクを入れてはいけない、って知っていますか?
普通のステンレス水筒にスポーツドリンクを入れる
↓
酸性で金属が溶け出す
↓
鉱毒のような症状に💦これから暑い季節、水筒を使う事が多いと思いますが、皆さん気をつけましょう💦 pic.twitter.com/5l2WyprPi0
— 草野球おじさん AJ#11 (@9389taro) 2018年5月5日
怖いですね。
知らないうちにやっていた方、おられるかもしれないですね。
でも今はスポーツドリンクOKのステンレス水筒も発売されていますよ。
熱中症も怖い暑い暑い夏、スポーツドリンクを持たせたい!
という親御さんもおられるでしょう。
持っている水筒がスポーツドリンク対応かどうかわからない場合は、買い替えを考えて見てはいかがでしょうか。
また、中栓・パッキンは消耗品となります。
パッキンは1年を目安に確認するといいですね。
中栓も樹脂部分がザラザラしてきたり、損傷がある場合には新しいものに交換しましょう!
中栓やパッキンを交換しても、保冷機能が戻らないなどの不具合が改善されない場合は、残念ですが水筒の寿命です。
参考:重曹、お酢、クエン酸の使い方バイブル(主婦の友社 2018年3月発行)
最後に
重曹を使えば、手の届かない部分の汚れや臭いを簡単に取ることができます。
粒子のままではステンレスを傷めてしまうので、重曹水にしてから使いましょう!
- 重曹水は水500mlに対して重曹大さじ1の割合が基本
- ぬるま湯で重曹を溶かすと洗浄効果が高い
- 重曹水を入れてしばらくおくことで汚れが取れやすくなる
- 色素沈着してしまったパッキンの汚れは取れない場合もある
- 継続的に行うとより清潔に保つことができる
茶渋などを取る方法は他にもありますが、より身近な“食品用重曹”を使うことで身体にも水筒にも安心安全なお手入れを選びました。
毎日持っていく水筒だからこそ、できるだけ清潔を保って長く愛用できるといいですよね。